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第271回11月度例会 活動風景 2008.11.1 |
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11月1日(土)〜2日(日),当研究会恒例の短期集中講座が行われました.今回のテーマは「いろんな角度から胃を学ぼう」ということで勉強させていただきました.特に感じたことは若い先生方の参加が多く,また,熱心であったということで,私の方が教えられたように思いました.2日間お疲れ様でした.
さて,11月も中頃になり急に寒さがましてきました.気温が下がるといっそう紅葉が進むのだそうです.数年前まで紅葉といえば目も覚めるような真っ赤こそが紅葉だと思っていましたが,年をとるごとに真っ赤でなくても黄色やくすんだ茶色,落ち葉などでもいいものだと感じ自然と許容範囲が広がりました.紅葉だけではありません.食べ物もそうです.子供の頃これのどこが美味しいのか?と思っていたものでも口にすることができ,それが美味しいと思うようになった.これまた自然に範囲が広がってきました.しかし,年を重ねても自然に広がらないのが消化管の読影です.こちらの方は地道に進まなければならないようです.
それでは研究会のスタートです.
今回の参加者は 73 名です.
プログラム1 第1症例検討
司会は久保事業監査が担当しました.読影の中川は胃体下部後壁中央から大彎に陥凹性病変を指摘.病変の性状として,病変の大きさは30mm×30mm,形は地図状.陥凹内面に顆粒が存在し,周囲の性状はひだ集中がありそのひだの先端は太まり階段状の変化があるとした.陥凹の不整を悪性の根拠とし,肉眼形態IIc,深達度SMとした.会場の意見として田中(幸)は陥凹性病変で大きさ20mm×20mm.陥凹の深さは浅く,陥凹内面に1個の顆粒を指摘,周囲に先端に太まりをともなうひだ集中を指摘し,肉眼形態IIc,深達度SM,組織型を未分化型とした.また,盛も同様にひだ先端のもり上がりが強いことから深達度SM,肉眼形態IIc,組織型を未分化型とした.
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詳しい結果,X線写真等は<限定ページ>をご覧下さい.
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プログラム2 前回第2症例の説明
前回第2症例のレポート報告は三宅会員でした.いつもながらX線写真,マクロ,ミクロのシェーマが非常に細かいところまで描かれていました.考察も胃模型の写真をとりこむなど大変わかりやすい内容でした.1ヶ月間お疲れ様でした.
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プログラム3 レクチャー1,2 『実際に例会参加者が聞きたい言葉の意味』『圧迫撮影法』
朝日幹事と井上副会長が担当されました.前半の朝日幹事は「実際に例会参加者が聞きたい言葉の意味」で昨年に続き2回目となりました.胃底腺,腸上皮化生,ひだの変化,ベルコーサ(疣状胃炎),GIST(消化管間質腫瘍)など説明していただきました.後半の井上副会長は「圧迫撮影法」を担当され,圧迫撮影法の意義,体型別での圧迫法,弱〜中等度の圧迫では病変の性状があらわれ,病変の硬さ(深達度)をあらわすには中〜強度圧迫が必要であると教えていただきました.
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プログラム4 第2症例検討
司会は山田幹事が担当しました.読影の盛は前庭部前壁中央から大彎に楕円形の隆起+陥凹性病変を指摘.隆起の性状として立ち上がり山田 I型.陥凹の性状として陥凹辺縁にひげ状のとびだしと蚕食像を指摘し,陥凹内面は平滑とした.蚕食像と陥凹辺縁の不整を悪性の根拠とし,肉眼形態IIc,深達度SM,組織型を分化型とした.一方,安藤は盛と同じ意見で形は地図上,陥凹周囲に山田 I型の透亮像を認め粘膜下に浸潤している所見とした.肉眼形態IIc,深達度SMmassive,陥凹の辺縁が明瞭なことより組織型を未分化型とした.会場の意見として井上(啓)は陥凹辺縁に長い棘状の所見を指摘.陥凹周囲の盛り上がりは反応性隆起とし肉眼形態IIc,深達度M,組織型を分化型とした.
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文責(米谷 孝史)
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