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第267回7月度例会 活動風景  2008.7.5

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梅雨らしくない梅雨もあけ,いよいよ夏本番.今年も長く続く猛暑と予想されています.
世間では北京オリンピック,高校野球,夏祭りなどの行事が続きますが,私の夏の行事としてはクワガタ,カブトムシ採りです.夜の山に懐中電灯をもって入ります.ヤブ蚊に刺されながら,スズメバチ,ヘビに注意しながら虫のいそうな木を1本1本丁寧に探して歩きます.目当ての虫に出会うと背中に電気が走ります.どかで似たような感覚.不謹慎かもしれませんが透視中に病変を見つけた瞬間のようです.病変は1日も早く治療しなければなりませんが,虫の方はどれだけ永く飼育できるかも楽しみの1つです.みなさんの夏の行事はいかがでしょうか?夏の暑さに負けず元気に乗り切りましょう.

今回の参加者は 47 名です.



プログラム1 第1症例検討

司会は福本幹事,読影は桑原幹事が担当しました.桑原は胃体下部から胃角部後壁小彎に陥凹性病変が存在するとし,形,辺縁は不整形.大きさは3×1cm.深さは浅く,陥凹内面は無構造とした.病変の周囲には浮腫様の隆起とひだ集中をともない,ひだ先端に接合所見があるとして肉眼形態Uc の進行癌とした.
会場の意見として森永,田中,山田は陥凹の深さは深く,悪性の根拠が乏しく,圧迫像で陥凹周囲の隆起に恒常性がみられないため良性潰瘍とした.井上(清)は陥凹が深く,陥凹辺縁は不整形,陥凹周囲の隆起が左右不均一であるとして進行癌とした.



詳しい結果,X線写真等は<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 前回第2症例の説明


レポート報告は森野幹事でした.シェーマは細かい所まで描かれ,考察では読影,撮影がわかりやすくまとめられ,癌の増殖パターンなど記載されており一歩踏み込んだレポートに仕上がっていました.1ヶ月お疲れさまでした.




プログラム3 レクチャー 『胃検査に必要な手話』


藤本幹事が担当しました.聴覚障害ということはどういうことか.また,どういう弊害が起こっているのかという解説から始まりました.聴覚障害者に通訳者が同伴していると安心だと思っていましたが,検査においてはやはり技師が手話を知っておくことが大切であるとレクチャーを聴いて感じました.

プログラム4 レクチャー 『二重造影像の盲点』


井上(清)副会長が担当しました.二重造影像を過信するのではなく,撮影者がどれだけ意識をもって撮影し,盲点部分を知っているか.おかしいいと思った時はその部分にバリウムを溜め,バリウムの流れ方,引き際を注意深く観察し検査することを,実例をあげ詳細に教えていただいた.



詳しい内容は,<限定ページ>を御覧下さい.


プログラム5 第2症例検討

司会は朝日幹事が担当しました.読影は田中(幸)幹事,細見先生でした.田中は胃体中部から胃体下部大彎に陥凹性病変が存在するとした.形は柊状,辺縁には棘状のとびだしがあり,病変の肛門側に蚕食像があり,深さは浅く,陥凹底には顆粒がみられず,陥凹周囲にはひだ集中をともない,ひだ先端は細まり所見があるとした.空気量を変化させた写真で病変,病変周囲のひだに変化がみられるが,病変の前壁側の一部にひだに変化のみられない部分があることより柔らかさと硬さの混在している病変とし,深達度SMの未分化型とした.一方,細見は陥凹底には小顆粒がみられ,空気中等量の写真にひだ先端に太まりがあり,空気量を変化させると病変,ひだに変化がみられることより深達度SMとした.会場の意見として,森永は深達度M,三宅,吉本,米谷は進行癌とした.




詳しい内容は結果は,症例レポートを,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


(米谷 孝史)

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