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第254回6月度例会 活動風景 2007.6.2 |
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例年ならば梅雨の頃なのですが,大阪ではまだその兆候はみえません.この活動風景が皆様に届くころには,おそらく全国的に梅雨入りしているとは思いますが.
今年は空梅雨との予想が出ており水不足が心配されます,四国地方では,すでにその兆候がみられるようです,近畿でも琵琶湖の水位が例年よりかなり下回っているようです.暖冬による雪不足も影響しているのでしょうか.心配です.
前月にも書きましたが,信州に出張検診に行ってきました,美味しいそばも食べてきましたよ,三日連続で食べたので,さすがに最後の日は,もう結構という感じでしたが.大阪人は,やっぱりうどんの方がいいですね.良い季節と天候にも恵まれ,仕事も順調で楽しく過ごせました.安曇野から見たアルプスの山々にはまだ雪が残っており,その景色が今でも頭の中に残っています.
さあ,それでは研究会スタートです.
今回の参加者は 58 名です.
プログラム1 第1症例検討
岩瀬副会長が司会を担当しました.
田中(良)会員が指名されました.
立位充盈像では前庭部小彎のガタツキ,他の写真がなければ1番でチェックか?
二重造影像では体下部を中心に,隆起+陥凹性病変が後壁中央に存在する,胃角部,体中部にも一部かかっている.大きさ6×4cmの楕円形,流した写真ではバリウムのはじきと溜りが見られる,隆起は立ち上がり山田II型,一部口側ではIII型,陥凹は内に凸の不整形,硬さは良く解からないが硬いのでは,2型進行癌か.
森永,立ち上がりは山田II型でよい,陥凹は内に凸である,バリウムの付着が悪いので隆起の表面の性状は読めない,隆起は高く,陥凹は深い,側面像に近い写真では硬化所見が見られる,5×4.5cm 2型,tub2.
詳しくは<限定ページ>をご覧下さい.
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プログラム2 前回第2症例の説明
井上(香)幹事が担当しました.
司会を担当してレポートを書く,これは大変な事だと思います.何故ならレポートだけの担当ならば,写真のチェック,発言の内容等をメモにして残しておけますが,司会をしながらでは無理があります,後でビデオやテープで確認するわけですがその時の微妙なやりとり等は難しいものです.さすがに何度も経験されていますので出来上がったレポートは素晴らしいですね,最近は説明時も説得力があります,出来れば,次回からはその経験を生かして新しいレポーターを指導して頂きたいと思います.ご苦労様でした.
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プログラム3 レクチャー 「ゲップが我慢出来ない受診者の対処法とコツ」「前壁撮影でのマクラの使い方とポイント」
前半は井上(香)幹事が担当しました.
対処法として,撮影法とコミュニケーションに分けて詳しく解説しました.
撮影法では,空気が流出する体位を後回しにする.
ローリングよりもハーフターン,クォーターターンが流出しにくい.
出来るだけ検査を早く終わらせる等についてを説明しました.
コミュニケーションについては,ゲップを我慢してもらう重要性を説明する.
発泡剤を上手に飲んでもらう,その飲み方についても説明しました.
後半の前壁撮影でのマクラの使い方は,吉本副会長が担当しました.
なぜ圧迫マクラを使用するのかについて.
・バリウムの漂い際をせき止める
・胃型を矯正する
・前壁を平坦にして病変を浮き上がらせる
以上をあげ,それぞれについて詳しく解説してゆきました.
続いて,自施設で行っている,装置の工夫について説明されました.
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尚,詳しい内容は<限定ページ>,レクチャーを御覧下さい.
プログラム4 第2症例検討
吉本副会長が司会を担当しました.
坂本,長田,両会員が指名されました.
立位,腹臥位充盈像のチェック
長田:胃外性病変はない,バランスは悪い,上部は膨らんでいるが前庭部は膨らんでいない.体中部から幽門部までの小彎線の異常を1番,胃角も消失している.
前庭部大彎の変形を1番でそれぞれチェック.二重造影部分にラインが見られる,病変の影響によるものか?
腹臥位,同様に小彎線1番,前庭部全周に病変を疑う1番でチェック.
坂本:バランスは悪い,体中部から幽門前庭部までの小彎線を,胃角の消失までを含めて1番でチェック.
腹臥位,同様に小彎線だけを1番でチェック.前庭部にヌケが見られるのはタコイボ様ビランか.この胃角を見れば進行癌を疑う.
田中(幸):腹臥位のチェックで坂本が付けたのは,立位から考えてもう少し上までではないか.腹臥位で見えていた顆粒は立位でももう少し幽門前部まで写っているのでは?私はもっと広い範囲,長田と同じくらい.病変は胃角付近にあり,前庭部が膨らんでいないのは硬いから,食道もこれだけ拡がっている.
全フィルム供覧
司会者より,展開図を描いて下さいとの要望が出された
坂本:前壁からみると,陥凹部分にバリウムの溜りが見られる,後壁については,広い陥凹,病変は一つであり陥凹性病変,前庭部の隆起は病変ととらえず胃壁のねじれによるものと考える.大きさ5×4cm,胃体下部から胃角に存在する陥凹性病変,形は内に凸の地図状,辺縁は不整形であるが蚕食像とはとらえにくい,ボケた部分があるので悪性とする,内面は無構造であるが進行癌とはとらない,AGLのような感じである,硬さについては,小彎線に進行癌を思わす所見がないので柔らかいと思う,陥凹のエッジを見て上皮性か非上皮性をみるかだが上皮性とし,IIc M 未分化.立位充盈像だけを見ると進行癌だが?
長田:体下部から前庭部にかけての前後壁に存在する隆起+陥凹性病変,やや後壁に広い範囲である.大きさ6×4cm位,隆起部分は3.5×3.5cm位,一連のものと考える,合算すると9.5×7.5cm位.陥凹は内に凸でギザギザした辺縁,内面はのっぺりした無構造,その周りに粘膜の変化する部分があり,病変は周りにも拡がっているのではないか,前壁にも同様の変化が見られる.深さは後壁は浅いと思うが,空気量の変化でも陥凹の形が変化しないので硬いと考える,変形もきついことより,I+IIc 類似進行癌とします.
三宅(秀):立位充盈像から進行癌だと思う.前壁の陥凹底は完全に無構造,後壁については無構造とはとりにくいが,小彎線も硬く,5型の癌とします.
柏木:立位充盈像で前庭部の大彎部が変化しているが病変の変化とはとりにくい.
前庭部にはビランも多発している.後壁の陥凹については,不整形ではあるが蚕食像とは読めない,全体的に硬さも感じられない,ビランも多発しておりMLも考えられるのでは?
田中(幸):陥凹が深いと考えSM.蚕食像は前壁の陥凹で読めると思う.
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詳しい内容は結果は,症例レポートを,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
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(福本 弘幸)
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