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第252回4月度例会 活動風景  2007.4.7

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 春らしい暖かい日々が続き,桜の花もほころび始め,いよいよ4月,春本番かと思ったら突然の冷気群の南下により雪が舞うという事態に,一体どうなっているのでしょうか?
 「花に三春の約あり」西村寿行氏の小説の題名なのですが,長い冬が終わり,初春,仲春,晩春と季節が移行するのと同じくして,まるで約束事があったようにいろんな花々が咲き始めるという意味です.四季がはっきりしている日本ならではの表現ですね,しかし,このような異常気象が続けば,日本の季節感も変わってしまいそうで寂しいですね.
 今年の桜の花びらは,例年より白っぽいというニュースが流れています.暖冬の影響でしょうか,やはり,長い冬の寒さに耐えなければだめなのでしょうか?
 消化管の実力も,長い冬のような地道な勉強があってこそ花が開くのでしょうか.私は,ず〜と冬のままなのですが.
 さあそれでは,大輪の花を咲かせるために研究会のスタートです.

今回の参加者は 55 名です.



プログラム1 症例ディスカッション

 山田新幹事が昨年に続き司会を担当しました.
 2症例の症例写真の一部を提示し,病変が指摘できるかを問いました.
       共に癌の症例であり,食道から十二指腸まで全て見てくださいと強調したが,実は2症例共に食道癌の症例であった.
 1例目はAe 部に存在し,初年度はチェック出来ず,次年度に進行癌として撮影された症例でした.
 2例目はMt 部の表在癌の症例でした,この症例は撮影者が透視中に気付き,追加撮影を行っていました,空気量も変えひだの変化も綺麗に撮影されており感心させられました,0IIc M,ちなみに撮影者は板谷会長だそうです.
 最後に,山田幹事が話した「食道癌は写っている」は強く心に訴えました.




プログラム2 会務報告

 平成18年度の会務報告が行われ,会場の拍手により承認されました.
 平成19年度の事業計画案が会員の承認により19年度事業計画となりました.
 平成19年度の予算案も会員の承認により19年度予算となりました.
 幹事,各委員の紹介及び新任の幹事3名の紹介が行われました.





プログラム3 前回第2症例の説明

 レポートは,考察,シェーマも良く書かれています.何よりも説明が詳しく,解かりやすくて良かったですね,何度も練習されたのでしょうか,上司の井上幹事の厳しい指導があったと思われます?次回も期待しています,お疲れ様でした.




プログラム4 レクチャー 「読影のABC」


 西戸幹事が担当しました.
 読影とは数学である,使える公式は多いほうが良い,との言葉からスタートしました.
 ・読影力を高める為には
 ・当研究会の読影手順
 ・西戸式? 鑑別方式
 以上の3項目に分けそれぞれ解説しました.
 読影のABCのレクチャーは,今までに何人かの方が行ってきました,それぞれ特徴があり毎回感心させられましたが,今回は,会場の会員を指名したり,独自の方式を取り入れたり,今までにはない取り組みであり良かったですね.



尚,詳しい内容は<限定ページ>,レクチャーを御覧下さい.


プログラム5 第2症例検討

 岩瀬幹事が司会を担当しました.
 新年度最初の第2症例検討のため,読影の手本にという事でベテランの井上(啓),三宅(秀)両会員が指名されました.
 立位充盈像のチェック
 三宅:バランスはやや悪い,十二指腸球部に横に走るラインが見られる2番で,胃体中部小彎部の二重造影部分に濃度の違う部分がある2番でチェック.
 井上:立位撮影時に時間がかなり経っていたのでは,素直なものではなくバランスは良くない,食道ヘルニアがある,体中部に小彎線の不整3番,前庭部小彎部の変形を3番でチェック.
 全フィルム
 井上:体中部小彎部に隆起性病変,大きさ3×3cm口側の範囲がはっきりしない,肛側は山田II型の立ち上がりがはっきりしている.外に向かって凸の辺縁を有する隆起であり口側は低い隆起が拡がり,前壁にも及んでいる,隆起間にバリウムがある,IIa 様結節集族様所見,周りに何ヶ所かバイオプシーの後がある.
 三宅:私は少し狭い範囲を取る,流し撮りでも口側ははっきりしたハジキ像が見られない,1.5×1.5cm 立ち上がりは山田II型.
 柏木:隆起の周りにラインが見られる,陥凹のエッジでは?
 三宅:私もこんなラインは出ないと思うが範囲が追えない.
 井上:私はバイオプシーの影響による集中だと思う.
 圧迫像で三宅の指摘した範囲が抜けて見えるが,小彎線が乱れており前壁に及んでいる.顆粒の不揃い,並び方も不揃い,辺縁も不整,大きさからも悪性の可能性ありでIIa 集族,深達度は緊満感も見られないのでMである.
 三宅:顆粒の大きさの不揃い,並びも不整,ノッチのような入り込みもあり悪性,IIa 深達度はM.

 


 



詳しい内容は結果は,症例レポートを,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


(福本 弘幸)

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