|
[4月例会] を表示 |
第372回5月度例会 活動風景 2017.5.9 |
[6月例会] を表示 |
|
|
|
[4月例会] を表示 |
第372回5月度例会 活動風景 2017.5.9 |
[6月例会] を表示 |
|
雨に映える紫陽花の花も美しく，爽やかな季節となりましたが，皆様お変わりはございませんか．
６月が始まろうとしていますが，６月といえば皆さんどんなことを思い浮かべますか？
私は漫画ドラえもんでのび太くんが６月に祝日がないことをひどく悲しみ，ドラえもんの道具で祝日を作ってほしいと頼むエピソードを思い出します．
結末は覚えていませんが，「のび太君，僕も一緒」と思っていたことを鮮明に覚えています．
休日の少ない６月，家族と使うもよし，趣味に使うもよし，学びに使うもよし，計画的に使っていただいて，良ければ例会にもご参加ください．
今回の参加者は 49 名です。
プログラム１ 第1症例検討
白波瀬幹事が司会，荒田会員が読影を担当しました．
今年度から第一症例はスライドにて読影することになりました．
荒田：背景粘膜は，ひだは4区域あり，蛇行を認めず，粘膜萎縮もない．
胃体上部後壁中央に20×20mmの隆起+陥凹性病変を認める．
高さ1cm程度の高い隆起があり，立ち上がりは架橋ひだがあり部分的になだらかな部分もあるが，全体的には比較的明瞭である．
隆起辺縁，表面に不整な点は見られないが，深い小さな陥凹を認める．
空気量の違いにより病変の辺縁が若干伸びているので軟らかい病変と考える．
以上より、平滑筋肉腫とした．
能瀬：鑑別診断として，GIST，粘膜下腫瘍，カルチノイド，悪性リンパ腫等々があげられるが，GISTを疑う．
井上啓：転移性がんも考慮すべき．陥凹が小さいので平滑筋腫と考える．
小川：部位で考えると平滑筋腫．2cm前後の大きさだと両悪性の鑑別は難しい
結果：転移性がん（膵内分泌腫瘍の胃転移）
詳しい結果は＜限定ページ＞をご覧下さい．
丹羽副会長が担当されました．
今回は写真の使用を最小限にし，ほとんどの画像をシェーマ作成されています．
広範囲に広がる症例の場合，シェーマがあると病変の範囲が非常にわかりやすいと思います．
１か月間お疲れ様でした．
「ローリング法について」
細見副会長が担当しました．
マーゲンファントムに色付き水を入れて回転変換させた画像から，どの体位変換時にバリウムがどこを流れているのか説明がありました．
回転変換の弱点を知ることで，より付着の良い写真を撮影することができるのではないでしょうか．
「症例レポート，シェーマの書き方」として丹羽副会長が，「胃がん取り扱い規約のABC」として福本監査が担当されました．
丹羽副会長はレポートを書く上で必要な項目を，ディスカッション，シェーマ，考察の3点に分類し解説されました．
今後レポートを担当される方の重要な資料になると思います．
福本監査は症例結果を元に胃がん取り扱い規約の各項目を説明されました．
結果をきちんと把握することは読影力の向上に直結します．
あいまいだった記憶が整理できたのではないでしょうか．
三浦幹事が司会，高井会員と和田会員が読影を担当しました．
高井：胃体中部後壁にひだ集中を伴う30×30mmの陥凹性病変を認める．
集中するひだに中断と細まりがあり，陥凹境界は追いにくいが辺縁は波状の不整形で，陥凹は2段階の深さを呈している．
陥凹底には顆粒状の隆起を複数認める．
未分化型のIIc+III型早期癌，深達度SMとした．
和田：高井と同部位に30×25mmのひだ集中を伴う陥凹性病変を認める．
集中するひだ先端に中断があり，陥凹辺縁は不整形で4mm以上の面形成を有している．
陥凹周囲には浮腫上の隆起を認めない．
陥凹底には大小不揃い隆起を複数認める．
未分化型のIIc型早期癌，深達度Mで潰瘍瘢痕を伴っているとした．
柏木：高井の指摘した深い陥凹が粘膜上皮の変化，その周囲に粘膜下の浸潤を疑う盛り上がりがある．
未分化型のIIc型早期癌，深達度SMとした．
井上：高井の指摘した深い陥凹の口側にちりめん皺様の浅い陥凹が広がっている．
30×30mmで2段階の深さを持つ浅い陥凹．
未分化型のIIc型早期癌，深達度SMとした．
小川：井上先生よりもう少し口側に大きく範囲を取り大きさ40×30mmとする．
分化未分化両方の要素を持っている．
tub2のIIc型早期癌，深達度SMとした．
結果：M Post, Type3, 45×25mm, sig>por.sci, pT2(MP), int, INFβ, ly1, v0, ow(-),aw(-),n(+)
※当時の表記のまま記載しています
詳しい結果は＜限定ページ＞をご覧下さい．
（記：細見 聡）
[4月例会]
を表示第372回5月度例会 活動風景 2017.5.9
[6月例会]
を表示
▲ RETURN TO TOP PAGE ▼
