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第370回3月度例会 活動風景 2017.3.4 |
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日増しに暖かくなり早春の息吹を感じる今日この頃ですが,皆様お変わりはございませんか.
早速ですが,Jリーグ2017年シーズンが開幕しました.
なんといっても今年の目玉は,ルーカス・ポドルスキ選手のヴィッセル神戸への入団ではないでしょうか.
この選手は,元ドイツ代表で歴代3位となる得点を挙げています.
ヴィッセル神戸に加入するのは7月との事ですが,今から楽しみでなりません.
私の職場からホームスタジアムであるノエビアスタジアムまでは,地下鉄湾岸線で約16分.
仕事を早めに切り上げてサッカー観戦する機会が増えそうです.
今回の参加者は 48 名です。
プログラム1 第1症例検討
細見幹事が司会,金子会員が読影を担当しました.
金子:胃角部〜前庭部後壁大彎寄りに15×15mmの隆起+陥凹性病変を認める.
ひげ状の飛び出しのある不整形な陥凹はやや深く,陥凹底にはなだらかな立ち上がりの顆粒が1つある.
陥凹周囲の隆起は全周性になだらかに立ち上がっており,正常粘膜ひだと同等の高さで表面の一部は分葉状を呈している.
二重造影像と圧迫像で描出された肛門側隆起の幅があまり変わらないので部分的に硬さがあるとし,分化型のIIa+IIc型早期癌,深達度SMと読影した.
西戸:金子とほぼ同意見であり,側面変形の程度からも深達度はSMにmassiveに及んでいる.
田中幸:陥凹の深さは一定ではなく,一番深いところは潰瘍と考える.
肛門側隆起の立ち上がりが明瞭であることより隆起表面が癌で覆われているとし,IIa+IIc+III型早期癌,深達度Mと読影した.
井上啓:一見不整に見える陥凹も癌を疑わせるほどではなく,粘膜下腫瘍様の隆起と不完全ながら導管も認めることより迷入膵とした.
結果:L, Post-Gre, Type 0-IIa+IIc, 15×5mm, tub1>tub2, pT1b(SM2 700μm) , int, INFb, ly1, v0, pN0, PM0, DM0, stageIA
詳しい結果は<限定ページ>をご覧下さい.
プログラム2 製品紹介
伏見製薬株式会社の杉本謙司氏が担当されました.
伏見製薬の歴史から始まり,バリウム製剤の紹介,遠隔読影支援サービスの紹介をされました.
近い将来訪れる読影医師不足には,遠隔読影支援サービスは重要なツールだと感じました.
Coffee break(あれこれQ&A)
先月の「残胃の撮影1」に引き続き,「残胃の撮影2」というテーマで三浦幹事が担当しました.
胃切除術の術式説明から始まり,残胃の撮影法を体位変換も含め詳細に解説されました.
撮影のコツとして吉本会長から,発泡剤を入れる前にバリウムを少量飲用し,胃液を洗い流すと付着が改善する事と,腹臥位第2斜位の体位にすると空気が胃から十二指腸へ抜けてしまうので,タイミングに留意するようアドバイスがありました.
プログラム3 Lecture & Discussion
「あれこれQ&A総集編」として坂本幹事が,「読影に必要な用語の説明」として丹羽幹事が担当されました.
坂本幹事は,過去にQ&Aのコーナーで使用した症例画像より,見逃し症例,追加撮影がうまくできなかった症例,追加撮影がうまくできた症例を抜粋し,それぞれのポイントを解説されました.
丹羽幹事は2017年2月第2症例検討で使用した札幌厚生連病院の症例を提示し,ひだや陥凹底の所見用語について説明されました.
プログラム4 第2症例検討
米谷幹事が司会,佐藤会員と西戸副会長が読影を担当しました.
佐藤:病変は2つ.前庭部〜幽門前部の小彎を挟んだ前後壁に,ひだ集中を伴う23×20mmの陥凹性病変を認める.集中するひだに中断があり,陥凹境界は追いにくいが辺縁は不整,陥凹内面に不整な凹凸を認めることよりIIc型早期癌と読影.
陥凹自体が若干盛り上がっていることから深達度をSMとした.
胃体上部小彎後壁寄りにも不整形な顆粒を伴う粘膜不整像を認め,陥凹性病変の存在を疑う.
バリウム斑はあるものの,陥凹の範囲が不明瞭であることから分化型のIIc型早期癌,深達度Mとした.
西戸:病変は2つ.胃角部〜幽門前部の病変は,佐藤よりも前壁側と肛門側に広く取り,大きさは50×20mm.
陥凹主体の病変で,内面に複数のびらんと数個の粗大顆粒を伴う.
明らかな悪性所見は認めず,陥凹の範囲が不明瞭であることからMALTリンパ腫とした.
又,胃体上部の病変も同様に範囲が追いにくいことから,同じくMALTリンパ腫とした.
井上啓:幽門前部の前壁側にひだ集中を認め,西戸の指摘する陥凹とは別個の病変がある.
合計3か所のMALTリンパ腫と考える.
結果:U, Less, Type 0-IIc, 30×25mm, tub1>tub2, pT1a(M), ly0, v0, PM0(28mm), DM0(145mm)
L, Less, Type 0-IIc+III, 53×40mm, tub2>por2, pT1b2(SM2), int, INFb, ly2, v2, PM0(125mm), DM0(42mm)
詳しい結果は<限定ページ>をご覧下さい.
(記:細見 聡)
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