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第368回1月度例会 活動風景 2017.1.7 |
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年が改まり,厳しい寒さの中にもすがすがしさが感じられる日々ですが,皆様はいかがお過ごしですか.
先日,J2横浜FCのFW三浦知良選手が,50歳となる今シーズンの契約を更新したというニュースを耳にしました.
50歳でプロスポーツの現役選手でいるのがどれくらい凄いことなのか想像もつきませんが,驚異的としか言いようがありません.
その三浦選手の言葉に,
「学ばない者は人のせいにする.学びつつある者は自分のせいにする.学ぶということを知っている者は誰のせいにもしない.僕は学び続ける人間でいたい.」
というのがあります.
日々努力を続け,50歳目前でもモチベーションを保ち続ける三浦選手ならではの深い言葉だと思います.
私も学び続ける人間でありたいと思います.
今回の参加者は 45 名です。
プログラム1 第1症例検討
田中副会長が司会,吉岡会員が読影を担当しました.
吉岡:胃体下部前壁小彎寄りに10×10mmの陥凹性病変を認める.
扇形の境界明瞭な陥凹で,陥凹底に隆起を認める.
この隆起は,島状残存粘膜や粘膜下腫瘍様隆起とは形状が異なり,圧迫像で辺縁がぼやけて恒常性に欠ける.
血管の露出もしくは血液凝固塊ではないかと推測する.
陥凹はやや深く,側面像や空気量の変化からは硬さを認めない.
以上より良性潰瘍と読影した.
西戸:陥凹の辺縁は不整で,陥凹内の隆起は島状残存粘膜だと思う.
未分化型のIIc型早期癌,深達度Mとした.
宮崎:ひだが豊富な胃底腺領域内にある陥凹性病変で,集中するひだの先端が自然に細くならず,面も持っているように見える.
良性では見られない所見であることより,未分化型のIIc型早期癌,深達度Mとした.
結果:M, Ant, Type 0-IIc, 10×5mm, sig, pT1a(M), ly0, v0, pDM0, pPM0
詳しい結果は<限定ページ>をご覧下さい.
プログラム2 前回第2症例の説明
細見幹事が担当しました.
SM以深への浸潤の指標として,直接所見と間接所見について詳しく考察されました.
1ヶ月間お疲れ様でした.
Coffee break(あれこれQ&A)
「写真から学ぶ3」というテーマで坂本幹事が担当しました.
空気量を変えると病変の位置が大きく変わる場合がある.
病変の存在を疑った場合は,安易に空気量を変化させずに数枚撮影し,存在を証明出来てから空気量を増やすことが大切である.
空気量の多い写真では,粘膜面の詳細や硬さの有無を確認することができ,有用な情報が得られる場合がある.
会場から病変を見失った場合の対処法について質問があり,違和感を持った所見(顆粒,ひだ,バリウム斑等)を探すことと,立位圧迫をする場合は,二重造影像で病変を疑った状態のまま軽く圧迫筒を当て,寝台を起こすと見失うことが少ないとアドバイスがありました.
プログラム3 Lecture & Discussion
「動画を用いた病変の描出方法」として,山本兼監査,三浦幹事,福本幹事の3人が担当しました.
山本兼監査は基準撮影法I,IIの手技について,三浦幹事は基準撮影法を行いながら病変を発見したときの対処法と,十二指腸球部に流出したバリウムを胃に戻す方法の説明,福本幹事は疾患のある胃におけるバリウムの動かし方と撮影体位について説明がありました.
スムーズに追加撮影をするためには普段から体位変換のイメージトレーニングすることが重要ですが,今回の動画レクチャーでそのイメージを持ちやすくなったのではありませんか.
プログラム4 第2症例検討
岩瀬副会長が司会,能瀬会員と森下会員が読影を担当しました.
森下:胃体中部前壁大彎寄りに20×15mmの隆起+陥凹性病変を認める.
陥凹は不整形でひげ状の飛び出しがある.
集中するひだ先端には太まりがあり,陥凹を取り囲むように盛り上がっている.
ひだ間のバリウムと陥凹内のバリウム濃度が変わらないことから浅い病変と考える.
IIc型早期癌,深達度SMとした.
能瀬:同部位の小彎側に広く病変の範囲をとり,35×30mmの隆起+陥凹性病変と考える.
陥凹部分のみが粘膜表面に露出しており,陥凹周囲の隆起は癌の粘膜下浸潤によるものと考える.
陥凹の形は不整形で内面に顆粒があり,集中するひだ先端に中断と太まりを認める.
空気量の違いにより陥凹の形は変化し硬さは感じられないが,圧迫をすると小彎側のひだ先端に抜け像が見られる.
以上より3型進行癌とした.
井上啓:ひだの太まりの範囲を能瀬より一回り大きくとり,50mm近い大きさがある.同じく3型進行癌とした.
宮崎:能瀬と同じ範囲であるが,全体的に浅い陥凹で口側の一部で粘膜下浸潤していると考える.
IIc型早期癌,深達度SMとした.
結果:f Type0 IIc, T1(SM2), por2, INFβ, ly1, v0, pPM(-), pDM(-)
(手術時の胃癌取扱い規約に従って記載)
詳しい結果は<限定ページ>をご覧下さい.
(記:細見 聡)
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