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第359回4月度例会 活動風景 2016.4.2 |
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満開に咲き誇る桜,花見には絶好な時期を迎えようとしていましたが,日本中を駆け巡った春の嵐が花々を散らせてしまいました.
花見を予定しておられた方は残念でしょうが,嵐にも耐えた花もまだ残っています.
残り少なくなった花の下に集まりましょう.場所取りが激しくなりそうですが….
昨年末にプロ野球選手による野球賭博が発覚し,無期失格処分及び1年間の資格停止処分が下されました.
その余韻が残る中,今度はバトミントンの日本を代表する選手数人が,裏カジノに出入りし賭博をしていたという衝撃的なニュースが流れました.
その中の一人桃田選手は,世界ランキング2位でリオのオリンピックでの金メダルが有望視されている選手でありました.
しかし,無期限出場停止と代表指定解除処分が下され,残念ながらリオ・オリンピック出場は出来なくなったようです.
まだ21歳の若さです.しっかりと反省し,許されるならば東京オリンピックを目指して頑張ってほしいものです.
それでは新年度最初の研究会のスタートです.
今回の参加者は 67 名です。
プログラム1 総 会
平成27年度会務報告
1.事業報告
2.事業監査報告
3.決算報告
4.会計監査報告
上記につき会長及び各委員より報告が行われました.
平成28年度年度幹事並びに各委員紹介
今年度の幹事が一言ずつ挨拶をし,会長より各役員の紹介がありました.
名誉会員任命 板谷充子編集委員長(元会長),井上啓二会員(元画像評価委員),森永宗史会員(元画像評価委員)が任命されました.
平成28年度事業計画案
平成28年度予算案
両案について会長及び財務役員より説明が行われ,会員の拍手により承認が得られました.
以上をもって,総会は無事に終了致しました.
プログラム2 学術発表報告,アンケート結果報告.情報提供
・学術発表報告
入れ歯安定剤によるバリウム凝集について報告されました.
凝集発生時に加える8種類のPHの異なる水の中では,水道水が1番良い.
分量は軽度凝集では90ml,強度凝集では120mlが最も良い結果であったと説明されました.
・アンケート結果報告
各勉強会で実施した背景粘膜に関するアンケートに加え,前月の当研究会でのアンケートを含めた結果報告が行われました.
ピロリ菌感染のX線写真について,未感染,現感染について判定できることは知っていましたが,除菌後の既感染についても判定出来るというのには驚きました.
・情報提供「胃X線検診のための読影判定区分について」
日本消化器がん検診学会より指針の示された「胃X線検診のための読影判定区分について」の説明がなされました.
プログラム3 前回第2症例の説明
南田会員が,あまり見かけることの無い噴門部癌についてバレット食道を含めて解説されました.
読影者,会場の会員も間違えた組織型と食道浸潤の有無についても触れられています.
1ヶ月間大変苦労されたと思います.お疲れ様でした.
Coffee break(あれこれQ&A)
川岡幹事が担当しました. 自施設の装置の特徴を知り,撮影のタイミングを把握する事の重要性を力説されました.
・撮影は検者のタイミングではなく,受診者の方に合わせなければならない
・上部食道は,二重造影で撮影するのが理想的だが,無理ならば充盈像を撮影する
・バリウムを飲めない受診者の方には,ストローを使うことにより目先が変わり飲めることもある
など明日から使える貴重な情報を教えて頂きました.
プログラム4 Lecture & Discussion
昨年度,研究会より馬場塾に派遣させて頂いた西戸副会長によるレクチャーです.
読影手順,読影項目等を症例写真を提示し解説されました.
マクロ,ミクロについては十分な時間をかけて検討されており,X線像との対比も詳細に行われていたそうです.
レクチャーを聴講していると,馬場先生による8月の特別講演が楽しみになってきました.
会員の方々も是非ご参加下さい.
詳しくは<限定ページ>をご覧下さい.
プログラム5 第2症例検討
細見幹事が司会を担当しました.
田中(陽)会員と丹羽幹事が読影者に指名されました.
本日のレクチャーを参考に,体位と空気量の確認・背景粘膜の読影,引き続き発見前年度の写真より病変のチェックが行われました.
田中:空気量は中等量,大彎のひだは少し蛇行ぎみで太いと判断し,ピロリ菌感染(+).
背臥位二重造影第2斜位で胃体下部後壁やや小彎寄りにひだ集中様所見があり,陥凹性病変の存在を疑う.
丹羽:田中と同じ部位をチェックし,更に腹臥位二重造影第1斜位(半臥位)にて噴門下部から胃体上部にかけてのひだ集中様所見をチェックする.
井上(啓):穹窿部前壁のひだ集中様所見をチェック.
腹臥位の頭低位でバリウムを溜めれば明瞭に描出出来たのではないか.
宮崎:胃体下部の病変は前壁側の写し絵ではないか?
発見年の写真における読影
田中:病変は前年度の写真で指摘した部位に一致.
胃体下部から胃体中部にかけての後壁小彎寄りにひだ集中を伴う陥凹性病変.
大きさ20×15mmで形は多角形.やや強い圧迫で病変部が認識できなくなるので陥凹は浅く軟らかい.
陥凹底には微細顆粒が多数見られ,集中するひだは陥凹の辺縁で中断している.
辺縁は陥凹の中心に向かって内に凸状.
以上よりIIc型の早期癌,深達度M,境界が比較的明瞭なので未分化型とします.
丹羽:田中と同部位に病変を指摘.読影もほぼ同じであったが,ひだの先端のやや太まった変化を取り,大きさを25×22mmとする.
ひだは太まっているが陥凹底に顆粒があり,圧迫でも軟らかい印象なのでIIc型早期癌の深達度Mとする.
山本(兼):ひだ先端の変化(太まり・屈曲)を丹羽よりも広くとり,粘膜下からの盛り上がりと考える.
よって,IIc型早期癌の深達度はSM.
結果:検討された病変はIIc型早期癌の深達度M,未分化型であったが,他にも5箇所の計6個の病変が存在する多発早期癌であった.
詳しい結果は<限定ページ>をご覧下さい.
(記:福本 弘幸)
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