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第345回2月度例会 活動風景 2014.2.7 |
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暦の上では春になろうとしていますが,まだまだ寒い日が続いています.皆様,いかがお過ごしですか?
先日,毎日使用しているヘッドフォンのケーブルが断線したので,買い替えの為某家電ストアに行きました.1,000円未満の格安機から50,000円を超える超高級機まで様々な商品が陳列されていたのですが,物は試しと高級機を試聴してみました.すると以前には聞こえなかったピアノやギターの音,1音1音がしっかり聞き分けられるのです.聞きなれた曲がまるで別の曲のように聞こえました.違いを知ってしまった私が,当初の予算をはるかに超えるヘッドフォンを買ってしまったことはいうまでもありません.
良いものは良い.胃部X線検査も同じだと思います.皆様の検査が少しでも良いものとなるよう研究会としてもお手伝いさせて頂きたいと考え,日々努力を重ねています.皆様,ぜひご活用ください.
今回の参加者は 68 名です。
プログラム1 第1症例検討
婦木監査が司会,細見幹事と荒田会員が読影を担当しました.
荒田:噴門下部後壁大彎よりに10×20mmのひだ集中を伴う浅い陥凹性病変を認める.陥凹辺縁はギザギザとした不整で,集中するひだの口側と肛門側先端にヤセをみとめる.陥凹内面の性状と硬さは不明であるが,IIc型早期癌,深達度M,背景粘膜から組織型は未分化型と読影した.
細見:噴門下部後壁大彎よりに15×15mmのひだ集中を伴う浅い陥凹性病変を認める.陥凹の形は不明瞭で,陥凹底に凹凸は認めない.一点集中ではなく多点集中を疑う.集中するひだは途中で変化することなくスムーズに中心まで走行しており,先端に悪性の所見を認めない.治癒期の良性潰瘍と読影した.
森下,井上啓:集中するひだの中心に潰瘍は認めないので良性潰瘍瘢痕とした.
田中幸:集中するひだ先端に太まりやステップダウンを認める.悪性所見は少ないが,荒田の指摘した範囲より一回り広い範囲のIIc型早期癌と考える.
結果:潰瘍瘢痕(ESD後)
詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
プログラム2 前回第2症例の説明
荒田会員が担当しました.
詳細な結果が揃っておらず難しいレポートだったと思いますが,撮影方法から組織型に対する考察まで分かりやすく記載されていました.1ヶ月間お疲れ様でした.
Coffee break(あれこれQ&A)
「陥凹の辺縁は…」というテーマで藤本幹事が担当しました.
良性潰瘍,IIc型早期癌(未分化型),IIc型早期癌(分化型)の症例を用い,癌の浸潤過程からなぜ未分化型の辺縁は断崖状になるのか,なぜ分化型の辺縁が棘状になるのかを説明されました.
組織型の読影で悩まれる方にとっては,良いヒントになったのではないでしょうか.
プログラム3 特別講演
『実践CTC講座』
今回の特別公演は,中井記念病院診療技術部部長代理 松岡孝明先生をお招きし,『実践CTC講座』という演題でご講演頂きました.
CTCにまつわるトピックスから,現在の検査環境,撮影法から読影法まで幅広い内容のお話がありました.
また,講演終盤にはワークステーションを使用して,VGP画像や,VE画像,MPR画像の見方を説明され,CTCでの症例検討を行いました.
実際の読影風景を再現することで,CTC検査に対するイメージが明確になり,今までよりも身近な検査に感じました.
詳細につきましては,会誌の見聞録をご参照願います.
詳しくは<限定ページ>をご覧下さい.
(記:細見 聡)
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