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第343回12月度例会 活動風景  2014.12.6

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今年もいよいよ残りわずかとなってしまいましたが,皆様いかがお過ごしですか.
この時期になると「1年間のニュースのまとめ」を頻繁に目にしますが,上半期に起こった事件など結構昔に起こった出来事に感じませんか?

斯く言う私も,サッカーワールドカップで日本が惨敗したのがほんの半年前だったことに大変驚きました.
あまりの惨敗ぶりにワールドカップ以降,ザックジャパンの報道を見ることがなかったのも要因のひとつだと思います.

人の記憶がいかにあいまいなことか.だから同じ症例を何度も間違うのでしょうね.
皆様にとって来年が素晴らしい年でありますように心よりお祈り申し上げます.
それでは研究会のスタートです.

今回の参加者は 60 名です。



プログラム1 第1症例検討

山本泉幹事が司会,三浦幹事が読影を担当しました.

全フィルム閲覧

森下幹事が司会,入江会員が読影を担当しました.

胃体下部後壁中央に30×20mmの大小不同の顆粒の集簇を認めるが,口側にギザギザとした陥凹の辺縁が見られることから陥凹性病変と判断.
圧迫で硬さが見られない事からIIc型早期癌,深達度M,未分化型と読影した.

能瀬:顆粒が集簇したような病変で,粒の大きさが比較的均一であり結節とすべき大きさのものはないのでadenomaと読影した.

小川:顆粒を陥凹内のものとすると粒がそろいすぎていて不自然である.IIa型早期癌とadenomaが鑑別候補に挙がり,辺縁が不揃いなのでIIa型早期癌と読影した.

結果:adenoma



詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


Coffee break(あれこれQ&A)

「自分の写真ってどない?」
というテーマで坂本幹事が撮影した写真を吉本会長が評価するという形で展開されました.
基準撮影法と撮影手順が違うという指摘だけではなく,撮影の意図を確認したうえで角度のメリハリをもう少しつけた方が良いとか,バリウムはこう流した方が良いといったアドバイスをされました.

自分の写真も評価して欲しいと思われた方もおられたのではないでしょうか?



プログラム3 レクチャー&ディスカッション

細見幹事と渡邊会員による「胃X線検査で使う簡単英会話」のレクチャーがありました.

ビートルズやカーペンターズの楽曲を用いたリスニングの訓練と,実際に胃X線検査で使う会話例文の解説と発音の練習をしました.

詳しくは<限定ページ>をご覧下さい.



プログラム2 前回第2症例の説明

山本泉太郎幹事が担当しました.

深達度と症例検討時に曖昧であった病変の範囲についてまとめられています.
レポート作成お疲れ様でした.



プログラム4 第2症例検討

藤本幹事が司会,坂本幹事と岩瀬副会長が読影を担当しました.

全フィルムの読影

坂本:胃角部大彎に30×30mmのひだ集中を伴う陥凹性病変を認める.
中心部は星芒状で深い陥凹となっており,周辺はギザギザした不整な辺縁を持つ浅い陥凹が広がった2段階構造となっている.
陥凹底に凹凸変化はあまり見られず,圧迫像にて硬さを感じないためIIc+III型早期癌,深達度SMと読影した.

岩瀬:胃角部大彎に20×20mmのひだ集中を伴う深い陥凹性病変を認める.
陥凹は全体的に癌の粘膜下浸潤により盛り上がっており,病変の側面像で陥凹の肛門側に一部硬さを認めるのでIIc型,深達度MPの進行癌と読影した.

小川:腸管ガスの影響も考えられるが,胃体中部大彎に伸展不良がみられる.
空気多量の腹臥位二重造影正面像では,集中するひだが陥凹辺縁から口側に3〜4cm太くなっているので,両方の所見を併せて粘膜下に広範囲に浸潤しているスキルスタイプの3型進行癌と読影した.

結果:LM,Gre,Type3,50×45mm,tub2>por>sig,pT3(SS),sci,INFc,ly1,v1,PM0,DM0

詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.



(記:細見 聡)

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