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第331回12月度例会 活動風景 2013.12.7 |
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今年も残すところもあと少しとなりましたが、皆様方いかがお過ごしでしょうか。
12月に入ると多くの所でイルミネーションを見かけます。
東日本大震災の直後は電力不足等の理由で自粛となっていたのですが、3年もたつと忘れさられてしまったのでしょうか。
まだ多くの方々が避難を余儀なくされているというのに。皆様方はどのように思われますか。
そこで一つの希望的提案があります。
点灯したイルミネーションを、時間を決めて全国一斉に10分間消灯するというのはいかがでしょうか。
東日本大震災を忘れないために。
話はかわりますが皆様方、もう忘年会はお済みでしょうか。
今年は食品偽装が多く発覚しましたから、忘年会の料理の中にもひょっとすると偽装食品が使われていたかも知れません。
そういえばあのフカヒレスープ、怪しかったかも…などと考えてしまいます。
では我々の仕事に置き換えてみまるとどうでしょう。
世間では、胃X線検査はどの技師が撮影しても同じ検査とされています。
しかし、出来上がった写真は違います。我々は、偽装と言われないような写真を撮影しなければなりません。
その為には日々の勉強が大切です。
会員の方々、今日も研究会頑張りましょう。
それでは研究会のスタートです。
今回の参加者は 64 名です.
プログラム1 第1症例
細見幹事が司会を担当しました。
症例は病変発見年と前年度の写真があり、前年度の写真より検討が始まりました。
佐久間会員が読影に指名され、検討会のスタートです。
前庭部大彎寄りに陥凹性病変があり、周りにはなだらかな隆起所見を伴っている。
大きさ25×20mm、IIa+IIc型の未分化型癌を疑う。
田中(幸)は、陥凹のみの病変で陥凹辺縁がひげ状に飛び出している事からIIc型、深達度M、分化型の癌とした。
病変発見年の写真の検討
佐久間は、前庭部後壁大彎寄りに隆起+陥凹性病変がある。
大きさは前年と同じ位で25×20mm。陥凹の形は楕円形であまり深くはない。
陥凹底には顆粒はなく平滑。ヒダ集中があり肛門側に融合様所見があるが、圧迫で変化するので硬くはない。
陥凹辺縁にヒゲ状の飛び出しがあり、IIc+IIa型、深達度SMの分化型癌と読影。
田中(幸)は、陥凹はバリウムの溜り具合から見て深い。
陥凹辺縁はスムーズでは無いが良性ともとれる。
周りの隆起は結節様でゴツゴツしており、側面像では陰影欠損が見られるので進行癌を疑う。
佐藤は、陥凹は潰瘍によるもので深いとしIIa+III型、SMの癌と読影した。
結果はIIa+IIc型、SM2に浸潤した癌であったが病理結果ではUl-IIsを伴っていたことより撮影時の陥凹は深かったと考えられる。
詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
前回第二症例の説明
藤本幹事が説明を行いました。
読影者の意見が分かれた症例であり、どのような説明がされるのか興味深く聴講した。
説明では、症例検討中に鑑別にあがった3型進行癌と悪性リンパ腫、さらに良性潰瘍との違いが詳しく解説され、結果となる3型進行癌と読影する根拠も述べられました。
皆様、良く理解出来たのではないでしょうか。
1カ月ご苦労様でした。
Coffee break(あれこれQ&A)
坂本幹事が担当するコーナーです。
毎回参加される会員の数が増加しており、今回も多くの方々が担当者の周りを取り囲んでいました。
前壁撮影時の枕の位置について、普段聞けないちょっとしたコツなどを教えていただき大いに参考になったと思います。
プログラム3 レクチャー&ディスカッション
「前壁撮影法・圧迫撮影法」
圧迫撮影法:丹羽幹事が担当しました。
圧迫撮影の有用性として深達度の読影、二重造影法の盲点を補う等を説明。
「基準撮影法2」での4部位の圧迫撮影について症例写真を提示しながら詳しく説明されました。
前壁撮影:藤本幹事が担当しました。
二重造影法だけでなく腹臥位圧迫についても説明されました。
使用するマクラについては、牛角胃用と鉤状胃用の二種類を用いていると言われました。
胃の上部、下部に分けてマクラの位置、撮影のタイミング等症例写真を提示し、説明を行いました。
詳しい内容は, 限定ページレクチャー をご覧下さい.
プログラム4 第2症例検討
田中幹事が司会を担当しました。
森下由会員と細見幹事が読影者に指名されました。
充盈像のチェック
森下由:立位では幽門前部小彎に不整な部分があり1番でチェック。
腹臥位では、幽門前部に隆起+陥凹性病変を疑い1番でチェック。
細見:立位では森下由と同部位を3番でチェック。
腹臥位も同様に、幽門前部に隆起+陥凹性病変を疑い1番でチェック。
吉本:胃体上部中央にバリウム班があり、隆起+陥凹性病変を疑い2番でチェック。
全フィルム閲覧
森下由:幽門前部前壁大彎寄りに隆起+陥凹性病変があり、大きさは25×15mm程度。
隆起の立ち上がりは口側は山田I型、肛門側は山田II型であり、一部不整な部分がある。
陥凹は楕円形で肛門側は深く明瞭であるが、口側辺縁は滲みがありはっきしない。
IIa+IIc型胃癌、分化型、深達度Mと考える。
細見:森下由と同部位に陥凹性病変があり、周囲が隆起している。
大きさは10×10mm位で三角形に近い形態をとる。
陥凹の深さと辺縁は森下由と同様と考える。
圧迫では周りの隆起がはっきりしないので、粘膜下浸潤は否定。
悪性所見がはっきりしないが陥凹底の凹凸変化より良性疾患は否定。
IIc型胃癌、深達度M、陥凹辺縁が明瞭なので未分化型と考える。
能瀬:壁外方向に導管と思われる線状の陰影を認める。
粘膜下腫瘍様の所見と併せて迷入膵ではないか。
佐藤:迷入膵と思うが転移性癌も考えられるのではないか。
結果 異所性膵
詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
(記:福本 弘幸)
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