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第330回11月度例会 活動風景  2013.11.2

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11月になり、日を追うごとに寒さが増してまいりました。テレビを見ていても紅葉のニュースをちらほら見かけます。
この紅葉、「こうよう」や「もみじ」と読んだりしますが、カエデ科の樹木の葉が秋に赤や黄色に変色する現象を「こうよう」するといい、たくさんの紅葉する木を代表してカエデ属の樹木を「もみじ」と呼ぶそうです。
カエデともみじが同じものとは知りませんでした。これから見ごろを迎える紅葉、楽しみですね。

それでは研究会のスタートです。

今回の参加者は 50 名です.



プログラム1 第1症例

桑原幹事が司会、繁昌会員が読影を担当しました。

噴門下部から胃体上部にかけての前壁小彎寄りに襞集中を伴う陥凹性病変を認める。
陥凹は境界を追いづらいが、若干の溜まり像を認める。深達度の詳細は不明だが、進行癌ではないかと読影した。

会場から田中(幸)は病変に硬さを感じるので3型進行癌と読影。 小川は大彎に硬化所見があることから3型進行癌のスキルスタイプと読影した。

結果:Type0-IIc, 30×25?, tub1, pT1a, ly0, v0, pPM0, pDM0


詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


前回第二症例の説明


森下幹事が担当しました。

胃がんの組織型別特徴と深達度について考察されました。
胃を伸展させると集中する襞が消失する場合の深達度読影は、陥凹底の顆粒状変化の有無や配列状態で判定する方が有効であるとまとめられています。

一か月間お疲れ様でした。




Coffee break(あれこれQ&A)

坂本幹事から腹臥位圧迫の効果、腹臥位圧迫の注意点、腹臥位圧迫の方法について説明がありました。
具体的には、早期の腹臥位圧迫ではバリウムを十二指腸に流出させないこと、蠕動の誘発に注意すること、圧迫枕を当てる位置について詳細に解説されました。

今後もこの企画で皆様の疑問に答えていきますので、要望があれば是非アンケートにご記入ください。
よろしくお願いいたします。




プログラム3 レクチャー&ディスカッション

岩瀬副会長と坂本幹事による「穹窿部・噴門下部の撮影法」のレクチャーがありました。

まずは岩瀬副会長から。基準撮影法2において穹窿部・噴門下部が写る撮影体位をあげ、その体位変換方法と描出範囲について説明がありました。
この部位は十二指腸との重なりが少なく、障害陰影となりにくいことより検査後半に撮影されることが多いのですが、空気量に注意する(十分に伸展させる)事と透視観察が重要であると説明がありました。



坂本幹事は噴門部と噴門下部の撮影体位と、各体位のバリウムの流し方について症例を交えて解説されました。
バリウムの流れを観察するためには寝台の起倒角度の調節が不可欠であり、目的部位にバリウムを流すための具体的な手技について説明されました。


詳しい内容は, 限定ページレクチャー をご覧下さい.


プログラム4 第2症例検討

西戸副会長が司会を担当、桑原幹事、平井会員が読影を担当されました。

桑原:胃体中部?幽門前部にかけて小彎を跨ぎ前後壁に広がる陥凹性病変が存在し、最初は陥凹の中心部は深く、周辺は浅くなっていると読影。
深い陥凹はほぼ円形で柔らかい病変だと考え良性潰瘍とした。
浅い陥凹の辺縁には悪性所見は見られず、最終的には周囲の変化は陥凹ではなく随伴性胃炎によるものとした。

平井:桑原と同じく、良性潰瘍+随伴性胃炎と読影した。
潰瘍周囲に顆粒状陰影を指摘したが、これも随伴性胃炎による変化とした。

井上:全体的に柔らかい病変で多彩な変化がある。
立位圧迫で進行癌を疑うヌケ像が見られないためMLと読影した。

田中(幸):病変に多彩な変化があるものの、立位充盈像と腹臥位充盈像で同様に胃角に陰影欠損がある為硬い病変だと考え3型進行癌と読影した。

結果:f Type3, SE,46×37mm,Tub2>por,P0,H1,N3
(手術時の胃癌取扱い規約に従って記載)




詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


(記:細見 聡)

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