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第321回2月度例会 活動風景  2013.2.2

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先日,ロンドンのクリニックで技師として勤務している友達と会い,ロンドンでの胃透視のことを聞かせてもらいました.
ロンドンで使用されている発泡顆粒は飲用専用の液体が付いているそうで,水では一切反応しないそうです.
最初,そのことを知らなかった友達は日本で検査していた時と同じように,1回目の発泡顆粒を水で飲用.
胃を確認すると当然,胃は膨らんでいません.ゲップをしたと思い2回目の発泡顆粒をまた水で飲用.

しかし,まだ胃は膨らんでいません.不思議に思った彼はここで飲用専用の液体に気づき3回目の発泡顆粒を専用の液体で飲用させたそうです.
すると先に飲用していた発泡顆粒と今回飲用分,合計3回分の発泡顆粒が反応し,受診者の顔が見る見る変化していったそうです.
透視下で確認すると胃がパンパン.
そのとき受診者は「今回の胃透視はお腹が一杯になりますね」と言ったそうです.

国が変われば色々あると思いました.では情報がいっぱいの研究会,スタートです.

今回の参加者は 86 名です.



プログラム1 第1症例

司会は前田幹事,読影は繁昌,井上啓両先生が担当.

繁昌は病変の存在に確信を得てはいなかったが,前庭部から幽門前部前壁大彎よりに40×30mmの平坦な病変が存在するとした.
悪性の根拠に乏しいが,ひげ状のとびだし所見があるとした.

一方,井上啓は前庭部前壁中央から大彎よりに不整形な淡いバリウムの溜まりを指摘し,陥凹性病変とした.
病変の大きさは20×20mm.陥凹周囲には盛り上がり所見があり,ひだ集中はないとした.
陥凹辺縁は境界不明瞭であるが,棘状のとびだし所見があるとした.
最終的に肉眼形態IIc ,深達度M,組織型は分化型とした.

会場の意見として西戸は不整形な陥凹と棘状のとびだし所見より大きさ10×10mm ,
肉眼形態IIc ,深達度M,組織型は分化型.

岡崎は組織型において,陥凹底に小顆粒を認めるとし,未分化型とした.


詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 レポート報告

前回1月第2症例レポート報告は吉本副会長が担当.
レポート作成期間が3週間と短い期間でしたが,シェーマ,考察ともに充実.
特に考察においては文献を交え理論的に書かれ大変勉強になりました.

ほんとうにお疲れ様でした.




プログラム3 特別講演 「胃癌のX線画像と肉眼像の対比 撮影・読影のポイント」

今回の特別講演は,大阪物療大学 保健医療学部診療放射線技術学科 教授 小川利政先生をお招きし,「胃癌のX線画像と肉眼像の対比 撮影・読影のポイント」という演題名でご講演していただきました.

基本として,X線写真の読影=>切除標本とX線像の対比=>再度X線写真の検討をすることで,撮影・読影技術の向上につなげる.
その他,胃の解剖,疾病の知識,胃癌取り扱い規約のマスターすることで技術向上に必要であると教えていただきました.

また,撮影のポイント,読影の手順,レポートの記載,検診の現状など幅広くご講演していただきありがとうございました.




(記:米谷 孝史)

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