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第322回3月度例会 活動風景  2013.3.2

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吹き渡る風も春の息吹を感じさせる季節となりました。
私の勤務する和歌山市では梅の花が満開となり、花の香りが気持ちよくさせてくれます。
一方春の風は招かざる物も運んできてしまいます。

例年の如く黄砂ですが、今年はさらにPM2.5という有害物質も問題となっています。
中国の大気汚染によるものですが、皆様方の地域は如何ですか?
基準値を超えなければ問題はないと言われていますが、小児や喘息等の方々は注意が必要です。
防止策は外出を控えるかPM2.5対策用のマスクを使用するかですが、発生元の対策が出来なければどうしようもないですね。

それでは花粉症、黄砂、PM2.5にも負けず研究会のスタートです。

今回の参加者は 58 名です.



プログラム1 第1症例

米谷幹事が司会を担当し、田中(幸)幹事が読影に指名されました。

初年度のフィルムでの読影

立位充盈像で胃角が開いているか?瘢痕を疑うが圧迫では変化なし。
右側臥位像で胃体上部後壁小彎に限局した顆粒様変化がありIIaを疑う。

次年度フィルムでの読影

胃体上部後壁小彎に隆起+陥凹性病変、大きさ30×20mm肛側と口側では分化度が異なる。
肛側はadenoma 部分があるのでは、立ち上がりは山田II型、肛側はややなだらか。
陥凹は不整形で浅いが一部やや深い部分があり隆起表面まで伸びてきている。
IIa+IIc、分化型、深達度は小さい割には緊満感がありSMか。
結果は陥凹がなくIIa であった。

側面像の写真について問題となったが、井上(啓)より立位充盈でやや第1斜位にすれば撮影出来たとの意見が出された。


詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 レクチャー&ディスカッション

『読影に必要な用語』
丹羽幹事が担当しました。

用語とはからスタートしました。
丹羽幹事が過去に司会を担当した症例を提示し、読影のABCに沿って読影用紙を用いながら説明されました。
初心者の方にも各用語について理解できたのではないでしょうか。


詳しい内容は, 限定ページレクチャー をご覧下さい.


プログラム3 第2症例検討

井上(香)幹事が司会を担当しました。
読影には米谷、西戸、両幹事が指名されました。

ベテラン幹事が指名された事で今回の症例の難解さが予想されました。

立位充盈像のチェック

米谷:胃外性病変はない、バランスは悪く胃角がU字に出ていない、胃角部大彎部のライン不整を1番でチェックします。

西戸:胃角は読めない、幽門前部の両側の狭小化を3番、胃角大彎部の不整を1番。
胃体中部小彎寄りの粘膜の粗造部分を4番でそれぞれチェックします。

全フィルム

米谷:胃体中部から下部後壁小彎寄りに集中を伴う陥凹性病変。
大きさ15×10mm、陥凹は浅いが一部深い部分がありIII、顆粒が数個あり、肛側からのヒダにギザギザした部分があり、大きな顆粒様だが隆起はない。
IIc+III、未分化型、M。

西戸:米谷よりも広い範囲の陥凹性病変、中に大きな顆粒が見られる、小彎線を越え一部前壁にも及んでいる。
辺縁は不整で集中があり、IIc、大きな顆粒部分でSM、未分化型(sig)。

井上(啓):部位は同じだが陥凹ではなく隆起性病変である。
口側は山田II型の立ち上がりでイモ虫様の所見、陥凹なら小彎線に変化があると思うが変化はない。
隆起としか考えられない。
IIa 集族、M。

吉本:範囲は井上よりも大彎側が広い。
大きな顆粒は粘膜下の物でありMLとします。

田中(幸):陥凹の範囲が引けなかった。
陥凹ととるとどんどん広がる、立位の写真で穹窿部にも粘膜異常が見られる。
隆起部分は粘膜下から持ち上がったようでありMLと思う。

小川:井上と同様隆起性病変である。
範囲はやや広く西戸が指摘した範囲でありIIa集族で周りにIIb様変化がある。

結果はIIa、深達度Mであった。
読影したベテランの人達が同じ写真を見て隆起、陥凹で意見が分かれた。
非常に珍しい事であり、今回の症例の難しさだったのであろうか。


詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


(記:福本 弘幸)

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