[3月例会]
を表示

第276回4月度例会 活動風景  2009.4.4

[5月例会]
を表示

 満開に桜が咲き舞い上がる4月,新年度のスタートです.

 本田元会長の後,4年間研究会の先頭に立って引っ張ってこられた板谷会長が退任され,新たに井上副会長が会長に就任しました.
 幹事においては,中村,森野両幹事が退任する事となり,新たに白波瀬,鈴木両会員が幹事に就任されます.さらに以前幹事であった前田先生が事業監査として加わり,西戸幹事が副会長に就任いたしました.心強いメンバーとなりました.
 幹事一同,新会長と共に会の更なる発展のために頑張って行く決意であります.会員の皆様方の応援が心強い限りです.よろしくお願い致します.
 それでは新たなるスタッフでの研究会のスタートです.

今回の参加者は 80 名です.



プログラム1 症例ディスカッション(新企画)

 西戸副会長が担当しました.
 二重造影像での硬化所見についてと題して,4症例を順次提示され意見を求めました.実は,4症例というのは同じ症例であり,二重造影像,側面像,圧迫像を順番に提示し,どの写真で硬さを読影しますかという問いかけであった.
 同一症例でありながら,深達度の読みが変わってしまう.キーフィルムを選ぶ必要性がためされたレクチャーでした.






プログラム2 総会


 平成20年度会務報告が行われ,新年度の役員並びに各委員の紹介が行われました.
 また,平成21年度事業計画案,予算案が発表され,会場の会員方々より同意が得られ承認されました.






プログラム3 前回第2症例の説明


 2回目の担当ということで,慣れましたか?範囲が追いづらいIIc病変であり,シェーマも描きにくかったようですね.しかしレポートの内容はうまく纏められていました.
 ご苦労様でした.次回も期待しております.




プログラム4 レクチャー 『実践的 読影のABCを極める』


 山田幹事が担当しました.
 いままで幾人かの幹事が4月度の「読影のABC」を担当しました.
 今回の山田幹事によるレクチャーは,より実際の読影に際しての指標となる内容でした.読影整理用紙の内容に沿って各項目について説明され,今回が初めての参加という会員にも理解できたと思われます.早速,第2症例に応用できそうです.




詳しい内容は,<限定ページ>を御覧下さい.


プログラム5 第2症例検討


岩瀬副会長が司会を担当しました.
田中(博)会員と前田監査が指名されました.
立位,腹臥位充盈像のチェック.
田中:胃外性病変もなくバランスも良い,立位はチェックなし.
   腹臥位では胃体下部の小彎線がギザギザし4番でチェック.
前田:立位,腹臥位共にチェックはありません.
会場より
峰山:腹臥位でのバリウムの漂い際が尖って見えるので4番,また幽門前部大彎線がギザギザしていて不整で2番でチェック.
三宅:立位で胃角部大彎の膨らみが悪いので3番,胃体上部小彎線が二重ラインになっているので2番でチェック.腹臥位で圧迫されている部分に陥凹?
森永:立位で胃角部大彎,硬いが3番,幽門前部小彎膨らんでいないので5番,峰山と同様の幽門前部大彎線3番でそれぞれチェック.
西川:田中が指摘した部位,立位でも滲み様所見なので2番でチェック.
全フィルム
前田:胃角部大彎寄り前壁に隆起+陥凹性病変.大きさ15mmから18mm.
   隆起は高く山田II型の立ち上がり,陥凹は浅く内に凸の不整形.カルチノイド,リンポイドストローマも考えたが,陥凹が上皮性であり未分化型の癌と考える.
   IIa+IIc,深達度は圧迫で粘膜下の要素もありSM massive.
田中:同様に隆起+陥凹性病変.類円形で大きさ15mm位,立ち上がりはほぼII型,陥凹は地図状で浅い部分とやや深い部分があり,圧迫の写真よりある程度の硬さはある.IIc+I ,未分化型,深達度はSM.
田中(幸):立ち上がりはI型に近いのでは?陥凹は不整形で上皮性だが隆起は非上皮性を疑う.混在しておりカルチノイドも考える.
井上(清):もっと強い圧迫の写真がほしい.立ち上がりはIとIIの混合である.
   上皮性で粘膜下腫瘍様の形態を取る病変でありSMは行っている.
森永:通常の癌,転移性腫瘍,カルチノイド,内分泌細胞癌,リンポイドストローマ等が鑑別の対象になるが,内分泌細胞癌を疑い深達度はMP.通常の癌ならばSMだが.
三宅:陥凹のラインにいつもシャープなエッジ部分があるMPではないか.

結果はIIc+IIa,SM2,tub2,INFβ.




詳しくは症例レポートを,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


(福本 弘幸)

[3月例会]
を表示

第276回4月度例会 活動風景 2009.4.4

[5月例会]
を表示

▲ RETURN TO TOP PAGE  ▼