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第277回5月度例会 活動風景  2009.5.9

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 今年のゴールデンウィークはいかがだったでしょうか.連休前から新型インフルエンザの感染者が外国で確認され,現在,国内感染者は百数十名となり,毎日のトップニュースであります.過去において,感染症との本格的な闘いは約5000年以上前から始まったそうです.天然痘,梅毒,結核,インフルエンザなど,そのたびに人間は強い不安感を抱いたと思われます.しかし,その不安があることにより対処し,抗生物質,ワクチンを発見したお陰で,それらの病気を治癒し,発展させてきました.つまりマイナスがプラスに転じ,不安が進歩を生んできたのです.研究会の方へ目を向けてみれば4月,前田先生のメルマガ読影者トークで「読影に間違ったら落ち込んで悔しい思いをし,勉強に励み,次回の読影の活力剤にする.失敗して元を取る」とありました.まさにマイナスをプラスに転じていると思います.様々な面でマイナスをプラスに転じることができれば,素晴らしいことかもしれません.1つの方法として知っておけば元気になれるのではないでしょうか.それでは,5月研究会のスタートです.

今回の参加者は 71 名です.



プログラム1 第1症例

 司会は朝日幹事が担当.読影は中川幹事でした.病変部位は胃体上部大彎,やや前壁よりに存在する陥凹性病変を指摘.形は地図状,大きさ30×20mm.陥凹の境界は明瞭で,深さは浅く,陥凹内面には顆粒が存在し,陥凹周囲の性状は,ひだ集中があり,そのひだの先端は中断しているとした.肉眼形態Uc ,組織型は未分化型,深達度Mとした.会場の意見で田中は陥凹周囲のひだの性状で,ひだ先端の太まり所見,陥凹周囲の盛り上がりを指摘し,深達度SMとした.また,病変の存在部位について森永は,病変が描出されている立位第1斜位像と立位充盈像を比較し,病変は噴門下部に位置するとした.





プログラム2 前回第2症例の説明


 前回4月第2症例のレポーターは藤本幹事でした.内分泌細胞癌,リンポイドストローマ,転移性癌,カルチノイドなど色々な意見がありましたが,わかりやすくまとめられていました.1ヶ月間お疲れさまでした.




プログラム3 平成20年度最優秀レポート賞表彰式

 平成20年度の最優秀レポート賞が決まりました.今回受賞されたのは,みどり健康管理センターの白波瀬 茜先生でした.おめでとうございます.これからも頑張って下さい.





プログラム4 レクチャー


 レクチャー前半は「消化管はいつもコミュニケーション」,講師は板谷先生でした.私たち技師にこれから求められていることはEMR,ESDが可能な病変を見つけること.それには検診を受けようと思ってもらうこと.また,リピーターになっていただく.それにはコミュニケーションが重要となるそうです.特に第1印象を良くすること,それには「あいさつ」が大切だそうです.他,色々なポイントを解説していただきました.

 後半は「胃癌,食道癌取扱い規約の解説」,講師は福本先生でした.癌取扱い規約には多くの事が記載されていますが,症例の病理結果が理解できるよう最低限,押さえておきたいポイントを解説していただきました.両先生ありがとうございました.




詳しい内容は,<限定ページ>を御覧下さい.


プログラム5 第2症例検討


司会は板谷幹事が担当.読影は小川,三宅先生でした.両先生ともに病変は1カ所.噴門下部から前庭部,小彎を中心に前後壁に跨る大きな病変を指摘.陥凹の大きさに比べ隆起部分の幅が小さく,上皮性の病変を指摘し,3型進行癌とした.会場の意見として田中,吉本は陥凹内にアレアの存在を指摘.病変が多発,多彩であるとして悪性リンパ腫とした.柏木,米谷は悪性の根拠が乏しいことより良性病変とした.




詳しくは症例レポートを,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


(福本 弘幸)

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