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第262回2月度例会 活動風景  2008.2.2

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 暖冬,暖冬という予想はいったい何処へ行ってしまったのでしょうか?
 立春も過ぎ暦の上ではすでに春というのに連日寒い日が続き.東京やここ大阪でも11 年ぶりに雪が積もるという有様です.青梅マラソン,東京,京都競馬が中止になるなど予想もしなかった事ですね.先月のメールマガジンでは沖縄の本田前会長からは桜祭りという便りが届いていたのですが,日本も結構広いのだと改めて認識させら れました.やっぱりこの時期は暖かい南国が羨ましいですね.
 そこで海外へ行きましょう,という事で早速出かけてみました.
 最初に凱旋門をくぐるとモアイ像が,インカの太陽のピラミッド,アンデスの遺跡,マチュピィチュの遺跡が,自由の女神も,あれはマーライオン,小便小僧の団体もその他多くの巨石像が一同に・・・何か変ですね?・・・そうここは太陽公園といって多くの遺跡や石像のレプリカを展示している公園です.目玉は秦始皇帝兵馬俑坑ですかね,中国で当時と同じ材料を使い本物をまねて一体一体作成されたそうで,表情もそれぞれ違います,なにしろ本物をまねているのですからね,崩れかけの像までも再現しています,西安まで行く必要がないかも?先に進むとピラミッドがあったり,再現された鶏足寺,五百羅漢,紫禁城と天安門広場,万里の長城,双塔寺といったものがあります.ちなみに万里の長城は2kmあるそうです.これで私の旅行は終わります.すぐ近くには,ハリウッド映画のラストサムライが撮影された書写山,国宝姫路城もありますから皆様も一度どうですか,桜の咲く頃がお勧めです.
 それでは雪にも寒さにも負けずに研究会頑張りましょう,スタートです.

今回の参加者は 66 名です.



プログラム1 第1症例検討

 山田幹事が司会を担当しました
 二重造影でチェックチェックと題して,@とAの二つの症例を提示しました.
 両症例共に数枚の写真が抜いてあり,残りの写真で病変がチェックできるかを問いました.
 症例@
 会場のチェックは,体上部後壁中央に付着異常がある,胃角大彎部の引きつれ所見,体中部前壁中央に不整形の溜りが見られる等がチェックされました.
 ここで残りの写真が出された.
 病変は体中部前壁中央にあり,ギザギザした飛び出し所見のある陥凹性病変で周りに隆起を伴っている.病変を指摘した久保は,不整形の陥凹と飛び出し所見より悪性であるとした.EMRにて切除したが,未分化型癌であり深達度がSM,段端も(+)のためにOPとなったとの事である.
 症例A
 チェックは,胃体下部から胃角にかけての小彎線ににじみ所見が指摘された.他の写真でも同部位の引きつれ所見が指摘された.前壁の写真では同部位に線状バリウム班が見られ,陥凹性病変が疑われた.
 残りのフィルムが提示された.
 指摘された部位に不整形の陥凹があり,腹臥位圧迫像では周りに軽い隆起が描出された,陥凹には飛び出し所見があり悪性としたが,他施設にての内視鏡では胃炎と診断された.しかし1年後の検査では進行癌となっていた.1年でのあまりの変化に会場は声が出ないという雰囲気であった.
 撮影時,透視下でのバリウムの流れの観察の重要性を改めて思い知らされた,両症例でした.



詳しくは<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 前回第2症例の説明


 今回はレポートの作成期間が3週間しかなく大変だったと想像します.
 頑張り過ぎたのでしょうか?レポーターの中村会員が体調不良のために,急遽司会を担当された西戸幹事が説明を行いました.
 説明に関しては,レクチャーも多く担当している西戸幹事なので解りやすく簡潔に行われました.次回担当することがあれば中村会員に説明を頑張って頂きたいですね,体に気をつけて下さい.西戸幹事,代理での説明お疲れ様でした.




プログラム3 特別講演 『画像診断に役立つ病理の知識(II)』


 1年間待ちに待った江頭先生によるレクチャーです.
 肉眼像は組織像の積分である.
 肉眼像の異常には必ず,その原因となる組織像の異常が存在する.
 この言葉から始まりました.
 最初は,1年前のレクチャーの復習を行うように進んで行きました.
 胃癌の基礎知識に始まり,分化型,未分化型癌,陥凹性病変について説明が行われました.前回参加された会員は思い出してうなずいていたようです.
 次に急性潰瘍と慢性潰瘍の違いと癌との違いについて,蚕食像についてと解説され,隆起性病変についても,腺腫と胃癌の肉眼的鑑別のポイントについて詳しく説明されました,最後に胃癌の深達度についても非常に解り易く解説が行われました.
 いつもながらの優しいレクチャーに長い時間でしたが,あっという間という感じで時間が過ぎました.
 江頭先生有難う御座いました.機会があればまた是非お願いいたします.



 詳しくは,次回会誌36号を御覧ください.


(福本 弘幸)

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