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第261回1月度例会 活動風景  2008.1.12

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 新年明けましておめでとうございます.会員の皆様方,本年もよろしくお願いいたします.
 年末の忘年会,お正月,新年会とお酒を飲む機会が多くありましたが皆様方,体調のほうは如何ですか?大阪では年末から寒くなり始め,正月を過ぎると暖かくなりました.その後もその繰り返しで温暖の差が激しく,体が変化についていくのがやっとという状況です.幸い,年末から流行するとみられていたインフルエンザAソ連型も一段落した模様で,私の勤務するクリニックでも患者さんはあまりいないようです.
 ただ現在は,朝の気温が0℃位に下がるために通勤時に通る山道が凍結しないかが一番の問題です,今のところはなんとか大丈夫ですが,来月の活動風景が無い時は,スリップ事故で谷底に転落したものと思って下さい.
 新年早々の新聞に,厚生省が検診の受診率を50%にアップしたいとの記事がありました,現在は20%前後のようです.もしも受診率が段々と増えて行くとすれば,それに伴って胃の検診も増加するのは当然と思われます.その為にも我々が今出来る事,それはより良い写真を提供することです,胃透視の生き残りのチャンスが出てきましたね.さあそれでは,より良い写真を目指して研究会頑張りましょう.
 平成20年,例会のスタートです.

今回の参加者は 52 名です.



プログラム1 第1症例検討

 吉本副会長が司会を担当しました.
 健診で撮影された4症例の写真A〜Dを提示しました.
 その4症例について,会場全員にチェック個所が無いかを問いました.
 C症例において,田中(幸)が陥凹性病変を疑う所見を指摘しました.
 今回の検討症例はC症例であり,田中のチェックが正解であった.
 続いて,1年後の写真が提示された.
 読影は前年度の写真をチェックした田中が担当しました.
 立位では胃体中部小彎線がガタついており二重造影正面像でも同部位の伸展が悪い,集中様所見が見られ陥凹性病変を疑う,前壁の写真でも顆粒像が見られる,かなり広い範囲の病変であり,IIcを考える.
 三宅(秀)胃体下部前壁に陥凹+隆起病変がある,正面像でははっきりしないが,第2斜位像では不整形の陥凹の周りに顆粒像がはっきりでており悪性と考える.
 森永,胃炎と癌とMLから考えて,範囲が追えないのでIIcは考えにくい,びまん 性の病変を考える,田中の指摘した部分の周りにビランがあり粘膜異常からみると,前壁まで及ぶマルトーマか.
 さらに1年後の写真が提示された.
 田中,幽門部から胃角全周胃体下部までアップルコア様所見が見られる,前壁主体の3型進行癌.
 3年目であっと驚く変化をとげた症例,怖いですね.



詳しくは<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 前回第2症例の説明


 2回目のレポート担当だったとのことですが,前回は大腸の症例であり,実質的に は始めてといってもいいと思われますがレポートは良くまとめて書かれています,指導された米谷幹事のようにシェーマも綺麗に描いておられましたが,もう少し 大きく載せたほうが良かったと思います,せっかくのシェーマがもったいないと思います,次回も期待大です.お疲れ様でした.




プログラム3 レクチャー1 「読影に関する用語」


 読影に関する用語
 丹羽幹事が担当しました.
 過去の症例レポートをチェックしてよく使う用語を捜したとのことでした.
 症例読影整理用紙を提示し,読影の手順通りに進めながらよく使う用語について説明して行きました.
 続いて読影のABCに沿って,陥凹性病変,隆起性病変について同様に用語を説明されました.
 初心者の方で,まだ例会に参加されて間のない方々には大いに参考になったものと思われます.




プログラム3 レクチャー2 「バリウムの違いによる撮影法の考え方」


 バリウムの違いによる撮影法の考え方
 久保幹事が担当しました.
 会場の誰もが関心を持っていると思います.
 バリウムの付着性,流動性,耐酸性について詳しく解説されました.
 続いて,主剤,添加剤について説明されました.
 高濃度バリウムについては,撮影に慣れると粘膜描出能が上がり,早期胃がん発見率も上がると自施設の統計に基づいた説明には説得力がありました.


詳しい内容はくは,<限定ページ>を御覧下さい.


プログラム4 第2症例検討

 西戸幹事が司会を担当しました.
 古田,藤本会員が指名されました.
 立位充盈像のチェック
 古田:胃角が角張って変形している3番,穹窿部大彎部膨らみが悪い2番でそれぞれチェック.
 藤本:体下部の小彎線の変化を3番でチェック.
 全フィルム供覧
 藤本:病変は胃角部真小彎,小彎線上にある隆起+陥凹,大きさ2.5×2.5cm,陥凹は小さく深い部分のみ,辺縁は小彎側にヒゲ状の飛び出しがある,強い圧迫でも残っているのでulIII 位か,隆起の立ち上がりは山田I 型,集中するfold あり一部太まりがある,IIa+IIc SM.
 古田:部位は同じ,類円形で大きさ3×3mmでulIII位の深さ,周辺粘膜に集中がある,ヒダの先端はスムーズ,集中点は一点ではない,陥凹の辺縁も比較的スム−ズであり良性潰瘍と思う.
 三宅(祐):深い陥凹の周りに浅い陥凹がある,集中するヒダにもヤセが見られる,IIc+III.
 高井:まわりから見てゆくとIIc 面が出ている,集中するヒダにステップダウンがある,深い潰瘍の手前にヒダ集中,再燃再発によるものである,隆起は深い潰瘍による浮腫である,IIc+III.
 田中(幸):範囲がはっきりしない顆粒も少なく,fold が陥凹の中まで入ってきている,IIc+III,M 分化型.
 井上(啓):肛門側に蚕食像が見られる,未分化の癌のエッジだ,中に細かい顆粒も見られる,口側も圧迫で浅い陥凹のエッジが出ているIIc+III,M 未分化型.




詳しい内容は結果は,症例レポートを,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


(福本 弘幸)

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