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第258回10月度例会 活動風景  2007.10.6

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 10月に入りようやく暑さも一段落といったところですね.そろそろ紅葉の始まる頃と思い奈良公園に行ってきました.しかし10月半ばだというのにほとんど色づいていません,木々にとっては秋はまだまだなのでしょうか?テレビのニュースによると東京の紅葉は12月になるかも知れないと言っていました,季節の感覚が狂ってしまいそうです,皆様の地域はいかがでしょうか,紅葉は始まっていますか?
 プロ野球もクライマックスシリーズが今年からセリーグにも取り入れられ,大いに盛り上がりそうです,この活動風景が皆様の元に届く頃には日本シリーズも終わって日本一が決まっている頃ですね.サッカーに関しても今年は,オリンピック,ワールドカップの予選が行われていてかなりの盛り上がりです.特にいままであまり売れなかったサッカーくじのtotoがキャリーオーバーの場合最高6億円ということもあり,一時は回線がパンクする程の盛況だったようですね.実は今もキャリーオーバー中で私も買っています.もし当たればですか?そうですね沖縄に転居して,本田前会長の喫茶店に行き,一日中コーヒー一杯で居座るとしますか,もちろん毎日です.
 夢のような話ですね,叶うといいのですが.とりあえずは地道に研究会を頑張りましょう.それではスタートです.

今回の参加者は 62 名です.



プログラム1 第1症例検討

 婦木画像評価委員長が司会を担当しました.
 二つの症例(A,B)を提示しました.この二症例には1年後の写真があり,初年度において病変が指摘できるか否かが問題となりました.
 A症例は,白波瀬会員が指名されました.
 白波瀬:体中部後壁小彎寄りに陥凹性病変を疑う,体上部大彎後壁寄りにも病変がある.
 森永:立位充盈像でも出ている,二重造影像ではモコモコした隆起だと解る.
 次年度
 噴門下部後壁に隆起+陥凹性病変が見られる.
 大きさ4×3cm外に向かっての凸状の台形状の形,モコモコとした結節状で悪性だと思う.
 山田(淳):結節状の隆起の周りにIIa様の所見がある,大きさ4×4cm,陥凹ではなく隆起間の溜まりである,1型進行癌.
 B症例
 鈴木会員が指名されました.
 鈴木:前庭部小彎寄りの二重ラインをチェック,空気多量の像を見ても前庭部の膨らみが悪いと思う.
 田中(幸):立位充盈像や他の写真でも集中様に見えている.
 次年度
 前年の写真でチェックした部位に陥凹が見られる.内に凸で周りに軽い隆起がありその部分を入れて3×3.5cm,隆起は浮腫性,陥凹内面は無構造で圧迫でもはっきり残るので深い,硬さはあまり感じられないのでIIcSMか.
 山田(淳):強弱の圧迫でも隆起部分ははっきりしており結節様である,立ち上がりが山田I型ではっきりしないがしっかりした隆起である,小彎線にも影響を及ぼしている,2型の進行癌.




詳しくは<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 前回第2症例の説明


 レポーターの田中(陽)会員は,今回が初めての担当だそうです.
 レポートの内容については良く書かれています,シェーマも綺麗です.今回問題となった陥凹の周辺隆起については特に詳しく丁寧に解説されています,今回の経 験を生かし,次回にはもっと素晴らしいレポートが書けると思います,期待しています.ご苦労様でした.




プログラム3 レクチャー1 「良性潰瘍の側面像」


 田中幹事が担当しました.
 良性潰瘍については現在はあまり文献がなく,1975年の文献を使用したとの事ですNischeとは?から始まりました.
 写真で表れる潰瘍は実際とは違う,大きさよりも形(深さ)による.
 くびれを持たないU字型は浅い.
 UlV,Wからはまくれ込み,下掘れが見られると図を示しながら詳しく解説し,続いてX線写真を提示しさらに詳しく解説した.




プログラム3 レクチャー2 「圧迫撮影のポイント」


 吉本幹事が担当しました.
 圧迫撮影の長所,短所を挙げ,実際のX線写真を提示し詳しく解説した.
 続いて圧迫撮影時の原則ついて述べました.
 次に圧迫撮影のこつを立位と腹臥位に分け,実際の撮影時のビデオを流しながら説明しました.特に腹臥位での圧迫については大いに参考になったと思います.



両レクチャーについて詳しくは,<限定ページ>を御覧下さい.


プログラム4 第2症例検討

 田中幹事が司会を担当しました.
 桑原,三宅(秀),両会員が指名されました.
 立位,腹臥位充盈像のチェック
 桑原:立位,バランスは良い,前庭部小彎の切れ込みを3番,体下部大彎の飛び出し所見部を5番でチェック.
 腹臥位,立位と同様にそれぞれ3番,5番でチェックします.
 三宅(秀):バランスは良い,胃角がやや開いている2番,切れ込み所見は横走するヒダと思う,幽門全部バリウムがなじんでいないためだと思うが5番でチェック.
 腹臥位,胃角変形を2番,噴門下部小彎部のバリウムの付着不良部を4番でそれぞれチェック.
 全フィルム
 桑原:胃角部後壁大彎寄りに陥凹性病変がある,大きさ4×2cm,形は内に凸の 不整形,陥凹底は平滑で浅い,辺縁はギザギザしている,周囲にはfold 集中あり,口側からのものには細まり,棍棒様肥大,融合所見が見られる.以上より悪性と考 える,硬さは圧迫で陥凹の形が変わらないのでやや硬い,IIc+IIa SM.
 三宅(秀):不整形の多角形,側面像では周りに隆起がある,陥凹底は平滑で深い,肛側に蚕食像が見られる,fold 集中あり,段つき,融合所見がある.
 圧迫と側面像ではっきりした隆起が存在し,陥凹の辺縁がシャープで深く,底が無構造であることより,深達度はMPか.
 小川:陥凹はバリウムを流してもあまり溜まらないから浅い,圧迫で溜まっているのは周りの隆起成分のためである,陥凹底は平滑だが高低はある,MPならば大彎線に影響があるのでは,側面像でも進行癌ほどの変化がない,SMだがmassive ではない.
 森永:側面像では変形があるが陥凹自体は浅い,圧迫でははっきりした隆起のヌケが見られ,周堤の幅も変化しているのでSMmassive かMP.

 



 



詳しい内容は結果は,症例レポートを,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


(福本 弘幸)

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