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第256回8月度例会 活動風景  2007.8.4

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 今夏は暑い日々が続くとの予想だったのですが,7月中は真夏日自体が無かったようですね.8月に入りようやく真夏日が,さらに今季から導入された気温35℃以上の猛暑日も続くようになりました.それに伴い水の事故も多く報告されています,特にプールでの子供の水死事故は痛ましいですね,付き添っているはずの親は自分達が楽しんでいたのでしょうか?子供はどういう行動をとるかわからないですから充分に注意をしてほしいものです.
 私のバス検診の仕事も8月になり少し落ちつき,たまに平日の休みがある様になりました.何時もは朝が早いので朝寝坊でもするかと思っていたのですが,朝早くからミーンミーン,シェンシェンと蝉の鳴く声のうるさい事,我が家のベランダの手すりにまで止まって鳴く有様です,その距離2mですからたまったものではないです.特に今年は蝉の発生が多いとの事でうんざりです.蝉は雄だけが雌を求めて鳴くようです.2〜3年土の中で幼虫時代を過ごし,やっと成虫になっても2週間位しか生きられないのであれば必死で鳴いて相手を探すのを責める事はできないですね.人間でも綺麗なおねえさんを必死に探している人も多くいますからね,誰とは言いませんが.
 アメリカでは17年蝉という種類がおり,17年間土中で幼虫時代を過ごすらしいです.生まれ変わっても蝉にはなりたくないですね.何が良いかって?もちろんハーレムを作るオットセイですよ.
 さあそれでは,酷暑にも負けないで研究会頑張りましょう,スタートです.

今回の参加者は 77 名です.



プログラム1 第1症例検討

 西戸幹事が司会を担当しました.
 森野会員が指名されました.
 キーフィルムを抜いたA,B二つの症例を提示し,病変がチェックできるかを問いました.二つの症例はそれぞれ良性と悪性であり,その読影についても後の全フィルムで問われました.
 森野:症例A,腹臥位充盈像の二重造影部分,体上部に病変のエッジが見えている. 症例B,二重造影正面像の体中部後壁にバリウムのはじき,隆起を疑う.
 司会:症例Aは違う,病変は別の部位にある.
 鈴木:症例Aは,胃角部小彎にバリウムの溜まり,周りのアレアの異常がある.
 キーフィルム供覧
 森野:A,陥凹の形は多角形,大きさ1×0.5cm,辺縁にヒゲ状のシャープな飛び出しが見られる,深さは浅い,硬さはわからないが周辺には異常なアレアと隆起が見られる,悪性と考える.B,類円形,大きさ1×1cm,辺縁は滑らかヒゲ等はない,深さはAよりは深いが浅いとする,隆起辺縁も正,粘膜異常もAより少ない,良性と考える.
 西川:Bは下からの盛り上がっているので浅く見える,まわりにIIcがある.Aはハンプトンラインが見られるので良性.
 安藤:陥凹の辺縁はAは正,内に凸の所見はない.Bは周囲ににじみが見られる.
 久保:Bの周りにクツワ並びの所見が見られる.
 吉本:Aは潰瘍の周りにビランがあり辺縁も正,多発性潰瘍のくりかえしたか.
 井上(啓):Aは辺縁も周りも正,悪性ととれる所見はない,ハンプトンラインではなく,シェーリングストーク(陥凹の周堤)である.Bは陥凹の外に濃度の違うギザギザの虫食い所見,周堤は良性と違い広い,陥凹の深さに高低が見られる,以上よりII+III,深達度Mである.



詳しくは<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 前回第2症例の説明

 森野幹事の初めてのレポートです.考察は病変の硬さについて詳しく書かれています.非常に良いと思います.本人も書かれていますがシェーマについてはもう少し頑張れるのではと思います.楽しみながら書いたとの事ですので次回はさらに素晴らしいレポートが見られると期待しています.ご苦労様でした.




プログラム3 特別講演 「見逃し症例から見た胃X線像と読影の盲点」


 当研究会では二度目となる細井先生の特別講演です.
 「胃癌の診断にX線検査は不要か」     胃と腸 Vo33 No4(1998年3月)
 「大腸疾患の診断に注腸X線検査は必要か」 胃と腸 Vo33 No5(1998年4月)
 というショッキングなスライドの提示から始まりました.
 続いて,今なぜ胃X線検査が必要かを説明されました.
 次に,茨城県での集検実施者数と癌発見率,逐年検診,進行癌比率.新・胃X線撮影法誕生の背景を解説されました.
 会場が待ち望んでいた症例写真では, 間接胃X線の盲点について解説し写真を提示し詳しく解説されました.
 まず前年度または前々年度の間接胃X線を提示し,チェックする所を問い,その部位の精密写真を提示されました,その写真があまりにも綺麗に撮られているので会場の会員も驚きの表情でした.素晴らしい写真に見とれて講演時間もあっというまに過ぎたようです.
 細井先生貴重なご講演有難う御座いました.
 明日からの仕事に生かせるようにしたいと思います.





(福本 弘幸)

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