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第251回3月度例会 活動風景 2007.3.3 |
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3月に入っても暖かい日々が続きます,地球温暖化のせいで季節感が狂ってしまいそうですね.そこで季節を肌で感じるために先週、大阪城公園に梅の花を見に行ってきました.ほぼ満開で紅梅、白梅共に綺麗な花を咲かせていました.
先日,出先での仕事も早く終わり,帰宅のために駅に向かい歩いていますと,卒業式の帰りなのでしょうか,綺麗に化粧をした袴姿の女性達が,このあたりに大学があるのか?と思い,なにげなく手に持っている卒業証書を見ると,なんと高校の名前がありました.そうか今は、制服もなく服装は自由なんだなと思い,自分の高校卒業時を思い起こしていました,あの頃はほとんどの学校が制服でした,私も普通の学生服でしたね.皆様方はどうでしたか?今の自由な方が良いと思いますか?微妙ですね.
卒業と言えば、当研究会での卒業は?卒業したそうな人達はいるみたいですが、永久に無理でしょうね.なにしろ,まだ誰も胃透視を極めた人がいないですから.
さあそれでは,我々も遠い卒業を目指して研究会頑張りましょう,スタートです.
今回の参加者は 66 名です.
プログラム1 第1症例検討
西戸幹事が司会を担当しました.
米谷会員が指名されました.
症例は健診施設で2年続けて撮影され、初年度の写真で病変を指摘出来るかどうかが問題となった.
初年度の写真が提示された.
会場は,病変を指摘するために各自が必死で写真を見ているのが印象的でした.
続いて,次年度の写真が提示され,司会者は,撮影時に前年度の写真をどのように参考とするかを会場に問い,前年度の撮影時に盲点となっている部分を撮影する必要性を解説した.
前年度の写真では,胃角から一部体下部の後壁中央に粘膜異常が見られ,周囲の粘膜と比較して面を持っており,中に顆粒がある,バリウムを流した写真では,バリウムの溜りと周りの隆起が見られる.次年度の写真でははっきりしてきている.
大きさ2×2cm、不整形でヒゲ状の飛び出しがあり、中に小さな顆粒がみられ、陥凹は浅く,圧迫で回りに抜けがあるがIIa とは取らない.圧迫の強弱で陥凹の形が変化しており柔らかいと考える.辺縁の不整より悪性,IIc深達度M、分化型.
井上(啓):形は類円形,硬化所見は無く,IIc M エッジがはっきりしており蚕食像と取れるので未分化型だと思う.
森永:周りの隆起,顆粒等より分化型.
司会者はSMの意見が欲しかったようである.
詳しい結果,X線写真,内視鏡,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
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プログラム3 レクチャー 「上部消化管撮影法のまとめ」
吉本幹事が担当しました.
自施設での撮影前の注意点,機器の管理について説明した.高齢者の方が背中が痛くないようにテーブルクッション,手すりの滑り止め等は,他の施設でも行っているが,透視の足台を大きな物に交換するというのは無いのでは?受診者にやさしい良い選択だと思う.
続いて,ルーチン撮影について,各撮影時のコツも詳しく解説し,初心者の方には大いに参考になったと思われる.
検診施設の撮影者のために,抗コリン剤無しでの撮影法も解説した.
次に,病変を見つけた場合の撮影について,各部位別の撮影法を写真を提示しながら解説した.
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尚,詳しい内容は<限定ページ>,レクチャーを御覧下さい.
プログラム4 第2症例検討
朝日幹事が司会を担当しました.
岩崎,安藤,両会員が指名されました.
立位,腹臥位充盈像
岩崎:体下部から胃角の小彎線を3番で,腹臥位も胃角小彎部を3番,噴門部二重造影部の粘膜異常を3番でそれぞれチェック.
安藤:噴門下部から体上部小彎寄りに透亮像が見られる1番で,腹臥位では,胃角部に飛び出し様所見3番,噴門下部小彎寄りに異常なラインが見られる1番でそれぞれチェックします.
全フィルム
岩崎:噴門下部から胃角部の前後壁まで拡がる大きな一つの病変と考える,多彩な病変である,噴門下部は形が楕円形の隆起+陥凹性病変,隆起は肛側に向かうほど低くなる,胃角部分は集中があり陥凹中心か?範囲ははっきりしない,一連の病変と考える,大きさは3×8cm位,多彩な病変であり,非上皮性と考えMLではないかと思う.
安藤:同じく一つの病変と考える,噴門下部から胃角の前後壁まで及ぶ.胃角部の後壁は,集中様であり顆粒が見られる,範囲が解かりづらくビランが目立つ,前壁側は陥凹という形で指摘できない,顆粒,ビランが見られる,噴門下部は全体的にハジキ所見,口側から肛側に向かってなだらかに移行する楕円形の病変,中に陥凹があり,立ち上がりは一部II型の部分があるが全体的には山田I型である,病変の多彩さよりMLか,側面像で上皮性の癌であれば病変の大きさから考えれば,もう少し硬化所見が見られるのでは?
井上(啓):私は一連の病変とは思えない,間は正常粘膜であり病変は2つとする.
上部の病変は,全体に山田II型の立ち上がりであり,外に向かってイレギュラー,中に深い陥凹がある,側面像でもはっきりしている,上皮性,2型進行癌.
下の病変は,ヒダ集中があるので陥凹性病変である,バリウムを漂わせると不整な陥凹がよくわかる,IIa の要素もあり(特に前壁),IIc+IIa 深達度はM.
田中(幸):口側の隆起の上まで陥凹がきている,進行癌では考えられない,胃角の病変も範囲がわからない,IIc類似のML,マルトーマか?
森永:陥凹の範囲は広いが,MLならばエッジがもっとはっきりしている,側面像でもこれだけ変形があればかなりの硬さである,MLでは考えられない,進行癌である,胃角は分化型のIIcであり,範囲がとり難い.
三宅(秀):上は陥凹が不整であり3型の癌,胃角部は上の病変が下をはって顔を出していると考える,一連の上皮性病変.
柏木:口側はII型,他はI型の立ち上がりである,全体的にボケていてはっきりしない,粘膜下からの持ち上がりか,胃角部前壁は,ハジキ像は見られるがIIcのエッジは見られない顆粒所見のみである,MLと考える.
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詳しい内容は結果は,症例レポートを,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
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(福本 弘幸)
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