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第250回2月度例会 活動風景  2007.2.3

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 暖冬の影響で全国各地のスキー場は,雪不足のために悲鳴をあげているようです.
 3月最初の週末,ようやく今冬一番の寒気団が南下し,なんとか救いの手を差し出してくれそうですね.
 今日は,会員の方々も大いに期待している江頭先生の特別講演が行われます.今回はどんなお話が聞けるのでしょうか,楽しみです.
 私も,早く会場に向かいたいのですが仕事です.検診バスでの胃集検で,朝早く検診場所にやってきました.「お早う御座います,寒いですね」と挨拶をし,ふとバスの外窓に目をやると,小さな梅の木があり,その枝に小さな花が数個咲いています,もう春も近いんだなと感じさせられました,そう今日は節分なのです,暦の上では明日からは春なんですね.年の数だけ豆を食べて無病息災,福を招かなければ,しかし毎年一個づつ増えてゆくので顎が痛くなりますね,そうですね板谷会長,こんな事を言うと鬼のようになって怒られそうですね.対抗するために豆を持って行こうかな.
 それでは,寒さにも鬼にも負けずに研究会のスタートです.

今回の参加者は 72 名です.


プログラム1 第1症例検討

 米谷幹事が司会を担当しました.
 古田会員が指名されました.
 一部のフィルムを除いた写真が提示されました.
 古田:充盈像ではバランスは良い,胃外性病変もない,他はノーチェック.腹臥位第2斜位像で胃角前壁大彎寄りに隆起+陥凹性病変があり,IIa+IIc を疑う.
 久保:胃角小彎に隆起性病変を疑う.
 岩瀬:久保が指摘したものと同じと思うが隆起が存在する.
 田中(幸):体中部小彎線に入り込む変化がある,胃角まで続いている.正面像で襞が寄ってきている.小彎ラインが厚い.胃小区間溝が開いており,かなり広い範囲の陥凹性病変を疑う.
 三宅(秀):岩瀬が指摘した隆起の下にあるのは陥凹ではないか,陥凹である.
 全フィルム供覧
 古田:体下部小彎寄りに隆起+陥凹性病変がある.大きさ1cm位,陥凹の形は星亡状,内面は無構造,ヒゲ状の飛び出しが見られ,ある程度の深さはある.周囲の隆起は,顆粒様隆起,圧迫で強く押しても陥凹も隆起も残るので,ある程度の硬さはある.IIa+IIc SM 分化型.
 三宅(秀):基本通りに順序立てて読影しなければいけない.陥凹底は一部深い部分があり無構造ではない.陥凹は外に凸か内に凸かが問題.内に凸でありヒトデ状の形は悪性しかない.IIa+IIc SMmassive .
 田中(幸):圧迫でも残る深い部分があり,飛び出しのヒゲがシャープである.蚕食像も出ていない.隆起も顆粒状である.IIc と考えるには深い.立位で指摘した大きな範囲を考える.IIc あるいはMALTか?IIc+IIIとします.


詳しい結果,X線写真等は<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 前回第2症例の説明


 今日は会場に早く来て,レポート説明を繰り返し練習したそうです.
 そのかいがあったのか,説明もスムーズに行えました.以前はオドオドした様子だったのですが成長しましたね.レポートもそつなく書かれています.難を言えば.シェーマが今一歩と思われます.次回はさらに成長したレポートを期待します.




プログラム3 特別講演 「画像診断に役立つ病理の知識」

 幹事も会員の方々も期待し,待ちこがれていた江頭先生の特別講演です.
 肉眼像は組織像の積分である.肉眼像の異常は,必ずその原因となる組織像の異常が存在する.というお話からスタートです.
 続いて,高分化型癌,低分化,未分化型癌のついて,比較しながら詳しく解説されました.早期癌についてはインゼルについて解かり易く説明され,会員も良く理解できたと思います.それと共に,襞集中のある癌の8割は未分化型,襞集中のない癌の8割は分化型と言うお話は,普段悩んでいる会員には,一つの指標となると思います.
 詳しい内容については限定ページを御覧下さい.
 江頭先生,いつもながら解かり易いレクチャーを有難う御座いました.





(福本 弘幸)

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