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第216回4月度例会 活動風景 2004.4.3

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 地下鉄の階段を出口に向かって上り始めた時に,入り口方面から爽やかな心地よい風が吹き抜けてゆきました.地上に出ると暖かで柔らかい日差しが降りそそぎます.春真っ只中と言ったところです.桜の花も満開に咲き誇り,週末の今日は絶好の花見日和です.ということは今日の研究会の参加者は・・・・いえいえ研究会の会員の皆様は真面目な方ばかりですから,花見の宴の誘いにも目もくれず参加されることでしょう?

 地下鉄といえば,韓国に旅行に行った時に釜山の地下鉄に乗ってきました.切符の買い方がわからず,隣の人を見て同じようにコインを入れて買いました.料金は日本円で近距離が70円,それ以上がいくら乗っても80円の二種類だけでした.大阪の地下鉄の料金と比べて何と安いことでしょうか.さらに驚いたのは携帯電話が駅構内だけでなく,走行中も通話OKということです.ほとんどの人が大きな声で電話していました.ところ変わればマナーも変わるのですね.しかし高齢者の方が乗ってくると必ず席は譲ります.こういうところは見習わないと駄目ですね.そして無事目的地に着き買い物を済ませ,また地下鉄に乗り,駅からホテルに歩いて帰ってきました.そこへ同じツアーの年配のご夫妻の方がタクシーで帰ってこられ,話を聞くと同じ場所に行っていたようです.その方が言うのには,タクシーは安いね,片道200円もしない,200円渡して残りはチップにしたよ,え― 私たちは駅まで歩いて10分,かたや片道二人で160円,タクシーにしとけば良かった.

 さあ,それでは花見の誘惑にも負けずに研究会のスタートです.                     

今回の参加者は 53名です


プログラム1 会務報告

 平成15年度会務報告が行われました.

 続いて役員並びに各委員の紹介が行われました.

 平成16年度の事業計画案が発表され,会員の方々の同意が得られ正式に平成16年度事業計画と承認されました.
  

 


プログラム2 前回第2症例レポートの説明

  レポーターの朝日会員は,今回2回目のレポート担当です,当然のことながらレポートは前回に比べて良く書かれています,考察についても病変の深達度,範囲,組織型,撮影法について詳しくまとめられております.あえて言わせてもらえば,シェーマについて,もう少し細かなところまで描けていればと思います.2回目のレポートにすれば素晴らしいと思います.最優秀レポート賞を獲得するのもそう遠くではなさそうです.
 


プログラム3 レクチャー「聴覚障害者とのコミュニケーション」

 年度始め4月の恒例レクチャーとなりました,峯山幹事担当の手話講座です.

聴覚障害者の方を良く理解して下さいとの言葉から始まりました.

医学的分類,言語的分類について説明しました.

聴覚障害者の方とのコミュニケーションについて解説.
 @指文字
 A手話法
 B口話法(読話)
 C筆談
 D要約筆記・ノートテック
 E空書
 F音声(補聴器の活用)

続いて,実際に手話による数字,ひらがなを練習しました.

 なかなか難しいものでした,自分の名前と挨拶くらいは出来るように練習しなければいけせんね.
 

詳しい内容は,蓮尾幹事が担当するレクチャーレポート,会員限定ページの<こちら> をご覧下さい.

プログラム4 症例検討第2症例


 岩瀬幹事が司会を担当しました.

井上(清),岩崎両会員が指名されました.

立位,腹臥位充盈像のチェックからのスタートです.

岩崎:バランスは悪くはない.胃外性病変はない.立位ではノーチェックです.腹臥位充盈像では,十二指腸球部にバリウムがたまっていない.病変があるか?

井上(清):体上部小彎線伸展不良様に見えるが,腹臥位で伸びているのでノーチェック.幽門前部小彎の壁がイレギュラーに見える部分を2番でチェック.腹臥位充盈像で同じく壁のイレギュラーを2番でチェック.

森永:胃角は立位では直角化.腹臥位では正常.一応チェックする.胃角やや肛側に微小突出しており,共に4,5番で,井上が指摘したのは間接所見か.

田中:森永が指摘した微小突出部はビランか,噴門下部から体上部の小彎線少し硬く見える.陥凹性病変か?

柏木:P-ringを5番でチェック.井上の指摘した部分の大彎側を2番でチェック.
 
全フィルム供覧
岩崎:病変は1つ.胃体中部前壁小彎よりから後壁にも一部入っている.大きさ3×2.5cmで楕円形の陥凹性病変.陥凹の周りに少し高い部分があり,陥凹底には顆粒があり,陥凹は2段になっている.集中するfoldに先細りがある.陥凹の周りは不鮮明だが,空気の張った写真では病変が伸びている.IIc+IIb,深達度Mである.

井上(清):病変は1つ.体下部,中部の間,前壁小彎寄りに中心がある.2×2cm位の類円形,軽度集中を伴う不整形であり,浅い陥凹底には2型に近い立ち上がりの顆粒がある.集中する襞には中断があり,陥凹の周りは軽い盛り上がりが見られる.正面像の写真からは深達度Mだが,側面像で変形があることを加味すると,全体がSMではないが,部分的にはSMではないか.IIc,SM,未分化型と思う.

森永:病変はバリウムの淡く溜まっている部分のみ.2cm弱,悪性所見がはっきりしないが,顆粒が5〜6個ある.IIc,M,中分化型癌.

井上(啓):IIbを読むのはもっとパンと張った写真で粘膜を読まなければいけない.この写真では読めない.潰瘍瘢痕があり,再生上皮が出てきている,その周りの粘膜はSM層が出ているのでは.

田中:病変の肛側に蚕食像が見られる.

詳しい内容は,症例レポートを,X線写真,内視鏡等は<限定ページ> をご覧下さい.

(福本 弘幸)

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