[2月例会]
を表示

第215回3月度例会 活動風景 2004.3.6

[4月例会]
表示

 桜の花の開花予想日が発表されました.今年は昨年に比べて暖冬のせいでしょうか.1週間程早いそうです.あと2〜3週間もすれば綺麗な桜の花が見られるのですね.ところが今日のなんと寒いことでしょうか.朝起きぬけに窓の外を見ると,雪が舞っているではないですか!寒いはずです.

 桜の開花はまだですが,梅の花は今が満開です.大阪城公園の梅園に行ってきました.紅梅,白梅,何と言うのでしょうか,ピンク色のロゼ梅?ワインではないですね.満開でしたが,人の多いのには参りますね.写真を撮る人,写生する人も見ましたが,今風なのでしょうか,写メールする人の多いことには驚きました.

 3月は当研究会にとっては年度末となります.多くの会員の皆様に支えられ今期一年が終了しようとしています.幹事一同感謝の気持ちでいっぱいです.有難う御座いました.来期もよろしくお願いいたします.

 それでは舞い散る雪の中,寒さに負けないで研究会のスタートです.                             

今回の参加者は 64名です


プログラム1 第16回日本消化器画像診断情報研究会東京大会報告

 本田会長が参加され,大阪消化管撮影研究会の過去,現在,未来というテーマで当会を紹介しました.
 1984年4月に小川利政氏を代表に発足.
 1986年6月会則を制定.
 今年で発足20年になります.大阪消化管撮影研究会の未来は,会員の皆様の消化管撮影に対する情熱がある限り,明るいのではないでしょうか.
  

 


プログラム2 症例検討第1症例

  井上幹事が司会を担当しました.

高井会員が指名されました.

食道入口部付近が狭窄様に見える.食道ヘルニアか?
立位充盈像:胃角の開大不整と胃角大彎部をチェック.
腹臥位充盈像:胃角部をチェック.

全フィルム:胃角小彎に陥凹性病変がある.形は角張った楕円形.陥凹は深く,内面は平滑無構造.バリウムを流した写真で陥凹のまわりに山田I型の隆起があり表面及び辺縁はゴツゴツしている.圧迫の写真で陥凹にヒゲ様のはみ出しが見られる.大きさは,3×3cm 弱位.こちらの写真を見ると幽門前部まで病変が拡がっています.大きさはもう少し大きくなります.硬さについては,圧迫で周りの隆起のヌケがはっきりしている.下からの癌の盛り上がりとして進行癌,病型は3型です.悪性の所見は,陥凹のヒゲ状の飛び出し,圧迫での外に飛び出した様なゴツゴツしたまわりの隆起である.
 

詳しい内容は,症例レポートを,X線写真,内視鏡等は<限定ページ> をご覧下さい.

プログラム3 レクチャー「人工肛門の注腸検査における自動注腸装置の有用性について」及び「胃X線標準撮影法(まとめ)」

 高梨一巳先生によるレクチャーです.

 第16回日本消化器画像診断情報研究会東京大会で発表された内容です.

前処置はブラウン法,ダブルバルーンを使用.自動注腸装置を使用することにより検査終了後バリウム空気を吸引する事が出来,患者に苦痛を与えず検査が出来たとのことでした.大腸癌は年々増加しています,それに伴って人工肛門の注腸検査を行なう機会も多くなるでしょう,今回のレクチャーが大いに役立つものと思われます.



 胃X線標準撮影法(まとめ)

 今期,幹事がそれぞれ担当した標準撮影法のまとめを本田会長が行ないました.
あらためて画像評価の重要性を説き,説明して行きました.未描出区域を無くす,陥凹のチェックの必要性(IIc),スキルスについて症例を提示し解説して行きました.
 


プログラム4 症例検討第2症例


 高井幹事が司会を担当しました.

米谷,高梨両会員が指名されました.

立位,腹臥位充盈像の読影
米谷:立位,小彎線体下部から胃角,前庭部までを1番で,前庭部から幽門前部の小彎,大彎,狭小化ぎみを3番でチェック.体下部小彎寄り二重造影部分の粘膜付着異常4番でチェック.腹臥位,体下部から胃角,前庭部小彎線を1番.
高梨:立位,胃角が開大しておりバリウムの突出した部分がある.腹臥位,立位と同様です.
田中:立位で体中部から上部に集中様3番で,胃角部が硬い.立位と腹臥位の写真を重ね合わすと同じである.

 全フィルムの読影
米谷:胃角から前庭部にかけて前後壁にまたがる陥凹+隆起性病変.後壁側は前庭部にバリウムのはじきがある.口側は範囲がわからない.前壁の写真で陥凹の形は不整形で深く,大きさ3×3cm.圧迫で陥凹のまわりに抜けがある.下からの盛り上がりだと思う.

高梨:胃角から前庭部にかけて前壁中心の病変である.空気少量の写真で集中するfold の先端が盛り上がっている,空気を入れると隆起が目立たなくなる.まわりが隆起していて中に浅い陥凹がある.後壁側は隆起が主体で,圧迫で陥凹が不整に見えるIIc と思う.潰瘍瘢痕による集中のため硬く見えるのでは,空気が多いと隆起が目立たなくなる深達度SMでは.

米谷:立位,腹臥位充盈像で硬い.まわりの隆起は下からの盛り上がりだと思う.IIc ,進行癌と考える.

井上(啓):範囲は同じだが大きさは5×5cm ,立位,腹臥位充盈像でニッシェが出ているので,病変は前後壁に拡がっている.深い陥凹のまわりに浅い陥凹があり,二段になっている,陰影欠損があり進行癌である.

田中:病変は前壁中心で3型の進行癌.

三浦:陥凹が浅く顆粒が見られる.圧迫でゴツゴツした隆起が見られないことからSMでは.

詳しい内容は,症例レポートを,X線写真,内視鏡等は<限定ページ> をご覧下さい.

(福本 弘幸)

[2月例会]
を表示

第215回3月度例会 活動風景 2004.3.6

[4月例会]
表示

▲ RETURN TO TOP PAGE  ▼