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第214回2月度例会 活動風景 2004.2.7

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 一年中で最も寒い2月に入りました.この寒さの中,会員の皆様方は如何お過ごしでしょうか.私は節分の豆を年齢の数だけ食べたせいでしょうか,少し顎関節に違和感が残っております.私より多く食べなければいけない某幹事?の方は,どうだったのでしょうか?そんな事を言うと鬼のように怒りだしそうですね.来年はお互い年齢の半分にしておきましょう.

 本日の研究会は,松川正明先生の特別講演「下部消化管造影検査の今後の展望」が行なわれます.2月15日に下部消化管の短期研修会を予定している会にとっては非常にタイムリーな特別講演となりました.楽しみですね.多くの参加者を期待しています.

 1月に書きましたが釜山に行ってきました.午後5時にフェリーが出航し快適な船旅と思われましたが,日本海に入った途端に大きく揺れだしました.やはり外海は波が高いのですね.翌朝10時過ぎに釜山港に着き,船上から見る釜山の街の風景はビルが聳え立ち,背後には山が迫っており,神戸の街に似ている印象でした.ところが実際に街中に入ると大阪と言われても違和感が無いくらい似ていると思いました.今回はこの位で,詳しい旅行記は来月にしましょうか.

 それでは寒さに負けないように,研究会のスタートです.                             

今回の参加者は 65名です


プログラム1 前回第2症例レポートの説明

 レポーターの蓮尾幹事は,この数年毎年レポート書いていますね.さすがにそつなく書かれております.さらに今回は,説明についても順序立てて詳しく行なわれ,非常に解り易く,前回参加していないかたにも理解できたのではないでしょうか.ご苦労様です.
  


プログラム2 症例検討第1症例

  岩瀬幹事が司会を担当しました.

特別講演が後に控えているため,予定時間内に終了させようとの事から,田中幹事が指名されました.
 立位充盈像で幽門部が小彎側に偏っている.幽門前部大彎をそれぞれ3番でチェック,体上部の二重造影部分に陥凹性病変を疑い2番でチェック.腹臥位充盈像で,前庭部小彎を2番で,対側の大彎側にニボー像が見られるので2番でチェック.

 全フィルムの読影
 立位充盈像で指摘した胃体上部には病変はない.病変は胃角部から前庭部にかけての前壁中央に存在する陥凹性病変で,陥凹の形は内に凸の楕円形,トゲ状の辺縁不整がある.陥凹底は浅い部分と深い部分の二段になっており,顆粒等は無い.周囲に隆起はあるが,集中するfold の先端が顆粒様に隆起したものでありfold と同等の高さで,高くはない.

司会:fold と同程度なら高いのでは,そんなに高くはないのでは.悪性であれば悪性の所見をお願いします.

田中:陥凹が内に凸で飛び出しがある.集中するfold に太まりが見られる.Foldの先端に蚕食像があり悪性であるが,深い陥凹は悪性ではない.少量の腹臥位圧迫では陥凹はきれいで良性のようにみえる.強い圧迫で隆起がとぶことから深達度はMに近いSMである.
 

詳しい内容は,症例レポートを,X線写真,内視鏡等は<限定ページ> をご覧下さい.

プログラム3 特別講演「下部消化管造影検査の今後の展望」
        昭和大学附属豊洲病院消化器科教授  松川 正明先生

 大腸癌の発生は,1950年に比較して,男性で16倍,女性で12倍に増加しているとのデ−タの提示から始まりました.注腸検査ではバリウムの付着が悪くても2方向以上の撮影を行なう.腸管(ハウストラ)の重なりがあるために方向性を変え3方向は撮る必要があると強調され,実際の症例写真を示しながら解説されました.1cmの進行癌が何例もあるのには驚かされました,特に陥凹型は深達度が深いとの事です.

 今後の大腸検査ではCT検査によるVirtual Colono Scopy が機器の改良,進歩により導入されることが見込まれるとの説明でした.

 注腸X線検査は,前処置の改良,検査精度の向上が必要であり,前後壁の撮り分けが必要であるとしました.
 


懇親会 松川先生を囲んで


(福本 弘幸)

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