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第213回1月度例会 活動風景 2004.1.10

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 会員の皆様方,新年おめでとうございます.年末年始いかがお過ごしでしたでしょうか.
忘年会の疲れは残っていませんか?正月に飲みすぎで体調を崩していませんでしょうか.
早いもので今年もすでに10日,平成16年最初の研究会のスタートです.例年1月度は参加者が少なく寂しい例会となりますが今年はどうでしょうか?本日は北海道より高橋伸之先生が来阪されレクチャーを担当されます.多くの会員の参加を望みたいものです.

 私事ですが,16日より韓国の釜山に旅行に行く事となりました.大阪港よりパンスターフェリーで出発です.この活動風景も釜山に向かうフェリーの中で仕上げているかも知れませんね.来月には旅行記などいかがでしょうか?昨年11月に強盗が病院に入り,果してボーナスがと書きましたが,なんとか家族4人新年を無事迎えることが出来ました,皆様方の勤務する病院もくれぐれもお気をつけ下さい.
 それでは研究会のスタートです.                                         

今回の参加者は 56名です


プログラム1 前回第2症例レポートの説明

 例年の事ですが,12月のレポート担当は大変です,忘年会の誘惑,正月と続き,何時仕上げるのでしょうか.今回のレポーターの三浦会員も苦労されたことでしょう.しかしレポートは慣れないDRの写真にもかかわらず,シェーマも細かく綺麗に描かれています,考察もIIbについて詳しくまとめられています.御苦労様です,新年会で大いに飲んでください.
  


プログラム2 症例検討第1症例

  田中幹事が司会を担当しました.鎌田会員が指名されました.

健診施設のX線写真のため立位充影像のみのチェックとなりました.体上部小彎部付着不良であるが隆起病変を疑い2番で,胃角部直線化と引きつれがあり陥凹性病変を疑う1番,前庭部大彎側隆起性病変を疑い2番,体上部後壁中央にバリウムの溜まりを疑い3番でそれぞれチェック.

 全フィルム
 病変は体上部後壁中央に集中を伴う陥凹性病変で,大きさは1×1cm 内に凸で辺縁は不整,陥凹底に再生粘膜島がある.

周りに軽い隆起があり集中するfold の先端に蚕食像が見られる事より,IIc,深達度はSM,組織型は未分化型である.

岩瀬:側面像を見るとschattenplus im schattenminus であるため進行癌.

森永:陥凹のはみ出しが長い,その部分も癌と考えると範囲が広い,大きさ3cm 強の不整

類円形,側面像と合致する範囲である,未分化型の進行癌である.

 今回の症例は3回目の内視鏡で悪性が確認されたそうです.

詳しい内容は,症例レポートを,X線写真,内視鏡等は<限定ページ> をご覧下さい.

プログラム3 レクチャー 「DRシステムを導入した当施設の現状」

 今回のレクチャーは,社会保険北海道健康管理センター 高橋 伸之先生が担当しました.自施設である社会保険北海道健康管理センターの紹介から始まりました.

 続いて,DRシステムの長所,短所について詳しく説明されました.長所としては,やはり撮影直後に画像を確認出来ることを1番にあげられました.短所は,画像がフィルムに比べ劣ることを1番にあげていました.DRシステムの導入を考えている施設にとっては大いに参考になったと思います.
 

詳しい内容は,レクチャーレポート,会員限定ページの <こちら> からご覧下さい.


プログラム4 第2症例検討

 蓮尾幹事が司会を担当しました.

岩瀬,坂本両会員が指名されました.

立位,腹臥位充盈像のチェックからスタートしました.

岩瀬:立位,P−ring 手前に病変があるとして1番でチェック,十二指腸に憩室あり.
   腹臥位,同様に1番でチェック.

坂本:立位,P−ring 手前の病変は同様であるが,胃と横隔膜の間が開いていてゴツゴツしている,食道も開いており胃体部も細いことからスキルスも疑う,前庭部小彎部に粘膜異常があり3番でチェック.腹臥位,P−ring 手前の病変は,隆起+陥凹様に見える.

 全フィルム
岩瀬:病変は2か所,一つは食道にモコモコした隆起が連続している,食道静脈瘤である.幽門前部が変形している良性潰瘍によるものと思われる,悪性も考えたが集中点が何か所かあり,全体的に病変が軟らかい,多発潰瘍瘢痕によるもので良性である.

坂本:スキルスは静脈瘤があり否定できる,P−ring の位置が問題である,タッシェ様の部分があり,圧迫でP−ring の位置が変化しタッシェ部と十二指腸が繋がっているように見える,集中があり潰瘍が何回もくり返したものか,圧迫で粘膜下の要素があり,悪性とも良性とも判断しがたいので,悪性リンパ腫とする.

三宅:P−ring に病変があり,十二指腸球部の底が周堤様である,陥凹があって回りに隆起があり悪性リンパ腫か?

本田:胃と十二指腸の輪郭はどうか?幽門輪はどこか?もう一度写真を振り返ろう.

坂本:改めて見直したが,やはり悪性リンパ腫か.

岩瀬:病変は胃にある.良性潰瘍瘢痕.

井上:内視鏡写真を見れば良く解るが,坂本が指摘したタッシェ部で胃と十二指腸は繋がっている,いわゆるdouble pylorus である.

 

 詳しい内容は,症例レポートを,X線写真,内視鏡,マクロ等は<限定ページ> をご覧下さい.

(福本 弘幸)

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