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第212回12月度例会 活動風景 2003.12.6 |
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12月に入ったにもかかわらず,ここ大阪では暖かい日々が続きます.街中ではクリスマスツリーが早くも飾られ,あざやかな色のイルミネーションが輝き始めクリスマス商戦を盛り上げようとしていますが,不況のせいでしょうか,或いはこの暖かさの影響でしょうか,いまひとつ盛りあがりに欠けるという感じがします.会員の皆様方の地域では如何でしょうか?
この活動風景を会員の皆様が見られる頃はもう年末でしょうか?正月休暇前ですね.皆様方は休暇をどう過ごされますか?帰省ですか,海外旅行,スキー,いいですね.救急病院にお勤めの方は仕事でしょうか.私ですか?雑煮でも食べてひたすら寝ることにします.
今日は,今年最後の研究会,そうです例年どおり例会終了後に忘年会があります.今年もいろんな事がありましたね.私の勤務する病院では,11月に強盗が入り金庫が壊され中の現金が取られてしまいました.果してボーナスが出るんでしょうか?考えると頭の中が?今日は憂さ晴らしに大いに飲みましょうか.
それでは研究会のスタートです.今回の参加者は 56名です
プログラム1 前回第2症例レポートの説明
前回の症例のように,多くの意見が出ますとレポートをまとめあげるのが大変だったと思われます.レポーターの三宅(祐)会員によるレポートは非常に良くまとめられおり,シェーマも上司の米谷幹事の指導によるものでしょうか.見事ですね.2回目のレポート担当でこれだけのレポートが書ければ立派ですね.次回も期待しております.御苦労様でした.
プログラム2 症例検討第1症例
峯山幹事が司会を担当しました.
基本に忠実に読影して行こうという事で,ベテランの森永会員が指名されました.
立位充盈像:体中部から下部までの小彎線の直線化,胃角の鋭角化,胃角から前庭部にかけての濃度差によるにじみ,小彎短縮,幽門輪の左右非対称をチェック.
腹臥位充盈像:立位と同じく,体中部から下部の直線化,胃角の変形,前庭部にかけての濃度差,体中部大彎部のなめらかな彎入をチェック.
全フィルム:病変の数は3ヶ所.体中部小彎線の硬化所見は潰瘍瘢痕によるもの.同じく幽門前部の小彎線にも瘢痕がある.主病変は,胃角部後壁小彎よりにあり,体下部,前庭部にも広がる陥凹性病変.陥凹は深い部分と浅い部分の2段になっている.大きさは3cm以上で,形は不整形,内面は凹凸,段差あり.辺縁は不整形で比較的平滑な内に凸であるが,浅い陥凹は集中する襞に段差がある.硬さについては,圧迫で粘膜下の要素もなく比較的軟らかい.IIc+III,深達度Mである.
会場の久保幹事より深い部分は内に凸ならば癌ではとの意見に,森永会員は,深い部分に集中するfoldの先端に悪性所見はないとのことでした.
詳しい内容は,症例レポートを,X線写真,内視鏡等は<限定ページ> をご覧下さい.
プログラム3 レクチャー&ディスカッション「胃X線標準撮影法(立位第1斜位)」
岩瀬幹事が担当しました.
自身のルーティン撮影について説明してゆき,会場に立位第一斜位を撮影している施設はあるかを問いました.ほとんどの施設では撮影していないとのことでした.では何故必要かについては,スキルスを否定するために必要との事でした.内視鏡の一番弱い病変であり,X線で補うために大彎の襞を正面視する第1斜位が必要であると説明しました.
続いて,本田会長が症例を提示しながら解説しました.
詳しい内容は,レクチャーレポート,会員限定ページの <こちら> からご覧下さい.
プログラム4 第2症例検討
今回の症例は,南風病院消化器病センターより提供された症例です.
症例の解説のために鹿児島より,石本裕二氏がおいで下さいました.
久保幹事が司会を担当しました.高井,三浦両会員が指名されました.
立位充影像:
高井:体下部小彎に陰影欠損か?胃角,体中部大彎部を5番で,二重造影部分の体中部後壁中央にバリウムの溜まりがあり,周りに隆起があるのではないか,1番でチェック.
三浦:幽門前部小彎側,バリウムの溜まり様に見える,5番で,体中部の二重造影部は,高井会員と同じで1番でチェック.
井上(啓):体上部小彎寄りを1番でチェック.
柏木:胃角部の番手を上げる,1番で良い.
全フィルムでの読影
高井:胃角部は潰瘍瘢痕があると思う.体中部大彎は何もなし.1番でチェックした病変かどうかははっきりしないが,体中部後壁中央に浅い不整形な陥凹があり,ヒゲ状の飛び出しがある.もう一ヶ所,体上部の小彎よりにビランがある.
三浦:前庭部に病変はない.体中部後壁中央に陥凹性病変がある.fold集中あり,陥凹の範囲が追えない.体上部の病変は,バリウムの付着は悪いが陥凹の周りに病変が広がっているのではないか.
高井:肛側はヒゲ状の飛び出しがある.バリウムの溜まった写真では,中に5〜6個の小さな顆粒があり,周りは隆起している.大きさは1cm位,IIc.体上部はビランと思う.
三浦:体中部の病変は,内に凸の不整形,浅く中に顆粒がある.IIcで深達度はMと思う.上部の病変は,陥凹の周りの粘膜面が違うように思うが良く解らない.
石本:体上部の病変は,バイオプシーの跡です.
井上:病変がはっきり出ていない.病変描出能としてはあまり良くない.病変に淡くバリウムを乗せた写真が必要だ.陥凹の周りに蚕食像が見られる.深達度を読むには空気量の小,大量と側面像が必要である.病変は未分化型のIIc,Mである.
今回の症例は,DR装置で撮影されており,我々があまり見慣れていない事と,ドライフィルムに写されていたために,細かな粘膜面が飛んでいたようであり,それ故読み難かったと思われます,石本氏の説明時に示されたスライドのX線写真では粘膜面も良く解る写真でした.
詳しい内容は,症例レポートを,X線写真,内視鏡,マクロ等は<限定ページ> をご覧下さい.
(福本 弘幸)
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