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第209回9月度例会 活動風景 2003.9.6

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 真っ青に晴れわたった空の下を,秋の爽やかな風に乗って赤とんぼが飛び交っています.と書き始める予定でしたが,いったいどうしたのでしょうか?大阪では9月に入ったというのに連日35℃前後の暑い日々が続きます.完全にバテ気味です.一方,北陸,東北地方は雨の降る日が多く冷夏のようですね.稲の生育が心配です.あれは10年前でしたか?米の不作で緊急輸入が行なわれ,見るからに細長い長粒米の混ざったお米を買わされた記憶があります.今回はどうなりますか?美味しい米の価格が上がりそうですね.そうするとただでさえ高い我が家のエンゲル係数がまた上昇しそうです.この夏1番の話題と言えば,連日テレビでも放映されている火星大接近でしょうか.6万年ぶりとの事で,その時代にはクロマニヨン人が見ていたとのことです.あの赤く輝く火星を見て彼らは何を考えていたのでしょうか?次の大接近は何時なのですかね.やはり6万年後?我々の子孫は見ることが出来るのでしょうか.人類が滅亡していて昆虫が,或いはウイルスが見ているかもしれませんね.いえいえ人間はそんな愚かではないと信じたいですね.おそらくその時代には火星に人類が移り住んでいて,地球大接近と言って,青く大きく輝く地球を見ていることでしょう.

 さあそれでは,我々も消化管撮影の輝く星を目指して頑張りましょう,研究会スタートです.

                         

今回の参加者は64名です


プログラム1 第1症例検討

  

高井幹事が司会を担当しました.

検診での写真が提示され,三宅(祐)会員が指名されました. 
 
胃角部小彎部の二重ライン部分と幽門前部の圧迫でのヌケ像の2ヶ所をチェックしました.

会場からは他部位のチェックの指摘は無かった.

次に精査の写真が提示され,引き続き三宅会員が読影してゆきました.

病変は,胃角真小彎にある前後壁にまたがる陥凹性病変であり,形は楕円形,大きさ3×2cm.陥凹は浅く内面にインゼル等は無い.襞集中はないがヒゲ状の飛び出しがある.圧迫で陥凹の大きさが変化している.弱いときほど大きいので柔らかい.IIc,分化型,深達度Mとする.

田中幹事:圧迫よりも空気量の変化で病変が伸びているので柔らかい,陥凹の周りにクツワ状の顆粒がある,同じくIIc,分化型,Mである.

 この症例は,会誌26号のStep up あなたはどう読む!に出題されています.

  

詳しい内容は,症例レポートを,X線写真,内視鏡等は<限定ページ> をご覧下さい.


プログラム2 レクチャー&ディスカッション
                  「胃X線標準撮影法(背臥位二重造影第ニ斜位)」
                       

  西戸幹事が担当しました.

検診での自身のルーティン撮影の写真をシャーカステンに提示し,その撮影について説明してゆきました.次に会場の会員を指名し,背臥位二重造影第2斜位像についての意見を求めました.そこで問題となったのは第2斜位撮影時の角度についてでした.何度というのではなく,バリウムが落ちてこないくらい,体下部のラインと前庭部が重ならないくらい等,それぞれに各自が基準を持っているものと思われました.
 続いて,本田会長による症例の解説が行なわれました.



 


詳しい内容は,レクチャーレポート,会員限定ページの <こちら> からご覧下さい.


プログラム3 第2症例検討

 蓮尾幹事が司会を担当しました.

丹羽幹事と古田会員が指名され,立位,腹臥位充盈像のチェックから始まりました.

古田:立位では,胃角を2番で大彎部の切れ込み部を3′番でチェック.
腹臥位は,胃角を2番で前庭部小彎部を3番で,同じく大彎部の切れ込みを3′でチェックします.胃角中央の病変を疑います.

丹羽:立位,胃角大彎部の切れ込みを2′番で,二重造影部胃体中部にバリウムフレック部を5番でチェック.腹臥位,切れ込み部を2′番でチェック.

田中幹事:彎入がきついので1′番で良いのでは.

 全フィルムの読影

丹羽:病変は一つ.胃角部大彎にある陥凹性病変で形は内に凸のヒイラギ状.大きさ2.5×1.5cm,ある程度の深さがあり内面はベタッとした無構造,周りに隆起がある.fold集中はあるが先端の性状はよく解らない.硬さについては,圧迫で周りが抜けていて彎入も充盈像,二重造影像,圧迫でもはっきりしており硬いと思います.

古田:病変の数,部位は同じです.陥凹は内に凸の不整形でヒイラギ状.内面は顆粒が無く無構造.空気量により形が変わらないので硬い.圧迫で回りにヌケがあるので隆起があると思います.

井上(啓):滑らかな彎入である.潰瘍瘢痕でもなるのでは.

久保幹事:深達度が問題である.SMには入っている.

古田:硬い.2型の進行癌.

丹羽:圧迫で硬いとしたので,IIc類似進行癌,MP.

柏木:陥凹は浅く空気量で変化しているのでSMと思っているが,大彎のラインが変化していないのでMP?か.未分化型である.

井上(清):強い圧迫で病変がわからなくなっている.Mで良いのではないか.SM,MPの像ではない.





詳しい内容は,症例レポートを,X線写真,内視鏡,マクロ等は<限定ページ> をご覧下さい.

(福本 弘幸)

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