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第208回8月度例会 活動風景 2003.8.2

[9月例会]
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 長かった梅雨が明けたと思ったらすでに8月です.この数年は,空梅雨続きで水不足を心配したものでしたが,今年はどうしたのでしょうか?異常気象と言ってしまえばそれまでですが,全国各地にかなりの被害が出たようです.会員の皆様の所はどうでしたか?何も無ければ幸いですが.
 今日は8月最初の週末,研究会に行くのさえ億劫になる暑さです.こんな日は冷たいビールでも飲みながら,テレビで阪神タイガースの試合を観ていたい気持ちです.試合は観れませんが,本日は例会終了後恒例のビアパーティーで,試合よりも面白い事があるかも知れませんよ?楽しみは後にして研究会頑張りましょう.
 今月は長居公園に行ってきました.蓮の花が咲いていて綺麗でした.朝早ければもっと満開の花が見れたのではと残念でした.スモモの実が熟しており,それを目当てに多くの烏が集まっているのは,凄い光景でした.競技場の方では,大阪市内の中学校の陸上の大会が行なわれていました.猛暑の中元気ですね.私が歩くだけでへばっているのとは対照的です,年はとりたくないですね.
 私たちも,猛暑に負けずに頑張りましょう,美味しいビールが飲めるように.それでは研究会のスタートです.

                         

今回の参加者は68名です


プログラム1 前回第2症例レポートの説明

 今回のレポーターはあの米谷幹事です.さすがにレポートに関しては良く書かれています.シェーマ,考察,撮影法と素晴らしいですね.だてに2年連続最優秀レポート賞を獲得した訳ではないですね,3回目を狙っているのでしょうか?そんな米谷幹事だからこそ,あえて言わせていただきます.シェーマは綺麗に書かれていますが,病変部が小さくなってしまっています.もっとその部分だけに絞れば良かったのではと思います.

 会員の皆様,あなたもレポーターになって書いてみてはいかがですか?もちろん最優秀レポート賞を目指して.

 



プログラム2 特別講演『内視鏡読影法』
                   各部位におけるX線・内視鏡との対比
        藤田保健衛生大学 内科教授 第二教育病院  副院長

                     芳野 純治 先生

                       

  X線と内視鏡は,胃の検査における両輪です.今回の特別講演では芳野先生が多くの症例を供覧しながら詳しく解説していただきました.

 最初に,内視鏡検査の利点と問題点をX線と比較して説明されました.
 次に,X線所見の読み方と内視鏡所見の読み方の違いについて.
 消化管病変を表す用語を,X線所見を表す用語,内視鏡所見を表す用語,切除標本を表す用語に分け説明されました. 

 続いて,実際の症例を,内視鏡とX線写真を示しながら,陥凹性病変,隆起性病変,隆起+陥凹性病変とそれぞれについて詳しく解説されました.特にあまり目にすることのないアミロイドーシス,カルチノイドの症例は印象的でした.さらにスキルスの襞についての説明はわかり易く大いに参考になりました.

 芳野先生,貴重な症例を多く見せて頂き有難うございました.これからは,内視鏡の勉強も少しはしていきたいと思います.

 



 



プログラム3 第1症例検討

 板谷幹事が司会を担当しました.

 今回は,第1症例ですが,第2症例形式で行なう事になりました.
 西川,野中両会員が指名されました.

 読影用紙が配られ読影がスタートしました.

 立位,腹臥位充盈像.
 野中:立位の二重造影部分,噴門下部小彎寄りに集中様所見がある.前後壁は解らない が2番でチェック.腹臥位はチェックなし.

 西川:立位では,体中部大彎部の彎入を3番で,胃角部を3番でそれぞれチェック.腹臥位,体下部〜胃角部小彎線のラインの不規則な部分を2番で,体中部大彎部を3番で,穹窿部大彎,波うち際を3番でチェック.

 全フィルムでの読影
 野中:病変は,立位でチェックした所で,穹窿部から噴門下部前壁の中央から小彎寄りに存在する陥凹性病変であり,大きさは約6.5×3cm位.

 西川:噴門下部前壁小彎寄りに陥凹性病変がある.空気量の違う写真で透亮像の大きさが変わっているので深いものではない.陥凹は胃小区模様の違う薄くバリウムの溜まっている範囲で大きさは2.5×2cm .

 小川:陥凹だけか?隆起+陥凹か?

 野中:隆起部分はあるが,陥凹の中のもので下からの盛り上がり.

 西川:陥凹のみである.

 小川:陥凹の周りに隆起がある,3型の進行癌.

 野中:襞集中があり,大小不同の隆起様のものがある,陥凹は浅い,IIcだと思うが.

 西川:IIc,分化型,深達度M.

 井上(啓):IIcの進行癌,下に潜っているための盛り上がりであり,隆起は取らない.

 井上(清):バリウムのはじいた写真がある隆起では?

 井上(啓):山田I型の隆起であり,下から盛り上がったものである,側面像で陰影欠損がある.この部位でこれだけのものがあれば進行癌.

今回の症例は,第1症例というよりも第2症例にふさわしい症例であったと思います.司会者もその方向で司会を進行しましたが,案の定,各会員の活発な読影バトルが展開されました.私の文章力では,この迫力はお伝えできません.是非一度は研究会に参加下さい.内視鏡,マクロ,病理については,江頭先生が詳しく解説して下さいました.





詳しい内容は,症例レポートを,X線写真,内視鏡,マクロ等は<限定ページ> をご覧下さい.

(福本 弘幸)


番外編ビアパーティー








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