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第207回7月度例会 活動風景 2003.7.5 |
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今日も雨か!梅雨空を見上げながら一人つぶやいています.本日は研究会のある日なのです.ところがです,私ではなく,参加される会員の皆様方の日頃の行いの良いせいでしょうか?午後からは雨も止み,傘も持たずに参加出来そうです.このまま天候が回復すると,来週の七夕の日も星空が見られそうですね.しかし,どうしてこの梅雨の時期に七夕の日を決めたのでしょうかね?
きっと織姫と牽牛の愛に嫉妬した人が?ではなく,以前の七夕は旧暦で今の暦では8月4日にあたります.この時期であれば星空も綺麗でしょうね.いっそ戻したらどうでしょうか.七夕と言えば願い事を短冊に書いて笹に結びますが,皆様は何を書きました?私の勤務する病院でも,患者さんが早く元気になりますようにと真面目なものからボーナスが多く出ますようにとか,ここには書けないものまで厚かましく書かれていました.私ですか?秘密です.
今回の花は,先月の末に和泉市のリサイクルセンターにラベンダーの花を見に行ってきました.車が到着してドアを開けると同時に,何とも言えない爽やかな香りが漂ってきました.ラベンダーの香りだと瞬時に解りました.癒される感じですね.車から降りて見ますと一面ラベンダーばかりです.まるで北海道に来たようです(ちょっと言い過ぎかな)薄紫の花の洪水といった感じです.
是非一度御覧になって下さい.きっと感動しますよ.でも蝶や昆虫の多いこと,特にミツバチの多さには驚かされます.行かれる方はくれぐれも刺されないようにして下さい.
すぐ近くには,久保惣記念美術館もありますので寄ってみてはどうでしょうか.古代中国の青銅器や今のNHK大河ドラマの主役,宮本武蔵の画も展示されていますよ.テレビで見る武蔵の荒々しさからはとても想像できない繊細な画ですね,見る価値はありますよ.
次回からは,花をやめて美術館,博物館でいきましょうかね.えー君には似合わないからよせって?そんなことを言うと,私の二天一流の刀が黙ってはいませんよ.
それでは研究会のスタートです.
今回の参加者は69名です
プログラム1 前回第2症例レポートの説明
例会の症例検討に出される症例はほとんどが癌であり,読影者もそのつもりで読むことが多く,たまに今回のような良性潰瘍の症例が出ると悪性と読影してしまいます.
文献についても癌に関するものは多くありますが,潰瘍については多くはないと思われます.レポーターの大坪会員も苦労したのではと思います.しかしレポートは潰瘍について詳しく書かれており,シェーマ,考察も含め素晴らしいものと思います.次回も期待しています.御苦労様でした.
プログラム2 第1症例検討
吉本幹事が司会を担当しました.
例会が始まる前から症例写真が提示されており,綺麗な写真に会員も感心していました.
赤木会員が指名され読影してゆきました.
立位,腹臥位充盈像共にチェックなし.
腹臥位二重造影像において,胃角部前壁中央からやや小彎よりに,大きさ2.5×2cm の陥凹性病変がある.ヒイラギ状の形で辺縁はギザギザしている.陥凹は強い圧迫でとんでしまうので深くはなく中に顆粒像が見られる.口側からのfoldの中断がある.粘膜の萎縮が強く粘液も多い胃である.病型はIIc,深達度はMではないか.
会場の森永は,陥凹性病変の悪性かについては辺縁の変化が重要であると説明した.
次にAGLとの鑑別について,本田会長が両者の違いを詳しく説明しました.
今回の症例は,写真が非常に良く撮られていましたので読影も楽だったのではないでしょうか.
詳しい内容は,症例レポートを,X線写真,内視鏡等は<限定ページ> をご覧下さい.
プログラム3 レクチャー&ディスカッション
久保幹事が担当しました.
「胃X線標準撮影法(背臥位二重造影第一斜位)」
いきなり家族の写真が出されました.なんと若い奥さんでしょうか.幾つ年下なんでしょうか?誰ですか? うらやましそうなのは.そうではなくて久保幹事が言いたかったのは,検査するのであれば自分の家族と思ってしなさいということでした.
本題へ.自施設の間接撮影の撮影法について述べ,背臥位二重造影第1斜位像は,8枚撮影法の4番目に撮影しているとのことでした.
次に会場の間接撮影の集検を行なっている会員に問いました.会員からは時間的制約が一番である.所見があればどうするかについては,現像後に何かあれば意見を示すとの事でした.濃度を前庭部か胃体部に合わすかについては胃体部とし,胃体部の症例写真を提示した.続いて本田会長が前庭部について,症例写真を提示しながら説明しました.
詳しい内容は,レクチャーレポート,会員限定ページの <こちら> からご覧下さい.
プログラム4 第2症例検討
米谷幹事が司会を担当しました.
三浦,高井両会員が指名されました.
立位充盈像がなく腹臥位充盈像のみのチェックから始まりました.
三浦:前庭部から幽門前部の小彎,大彎を壁不整で4番で,胃角の大彎部を4番でチェック.
高井:同じく蠕動によるものかもしれないが4番で,体下部大彎部を4番でチェック.
田中幹事:小彎部分はもう少し広いのでは,胃角を3番でチェック.
全フィルムでの読影.
三浦:病変数は3ヶ所です.体下部に近い胃角前壁大彎寄りに隆起性病変.胃角真大彎部にも隆起性病変,幽門前部前壁やや大彎寄りに陥凹性病変,以上3ヶ所です.
高井:同じくその三ヶ所です.
井上(清):体下部前壁大彎寄りに集中がある.瘢痕と思われる.病変は4ヶ所である.
三浦:胃角前壁寄りの隆起性病変は,側面像で立ち上がり山田I型で表面は正常粘膜と変わらない.bridging foldがあるので粘膜下腫瘍(良性のもの),圧迫でも硬さは感じられない.胃角の病変は不整がなく粘膜下腫瘍(SMT).
高井:同じく二つの病変はSMTではないか.主病変は幽門前部前壁の中央付近にある陥凹性病変,バリウムの溜まりの周りに顆粒状の隆起がある.短軸に長く,大きさ1.5×1cm 位.形は楕円形,陥凹は不整形でヒゲ状の飛び出しがある.顆粒が一つ,陥凹は浅く隆起も低い.集中はない.硬さについては,圧迫でも病変が解らないくらいなので柔らかいとしてM,組織型は分化型のIIc.
三浦:ほとんど同じです.私も圧迫で病変が解りにくいので硬さもないとして,IIc,深達度はM,組織型は分化型です.
会場の意見もほとんど同様であった.
井上(啓):真大彎の隆起性病変はSMTではなくadenomaである.エッジの出かたが違う.
詳しい内容は,症例レポートを,X線写真,内視鏡,マクロ等は<限定ページ> をご覧下さい.
(福本 弘幸)
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