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第206回6月度例会 活動風景 2003.6.7

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 梅雨の足音がそこまで迫ってきている6月初めの週末.この土曜,日曜が梅雨前の最後の晴天かも知れませんね.しかし,今日どんなに晴れていても私の心の中はどんよりと曇っています.そうです,本日はレクチャーの担当があるのです.今年度より各幹事が交代で行なう事となり,先月の本田会長に引き続いて,私が,実質一番手という訳です,人前で話すのが苦手で無口な私が(嘘をつくな)果して・・・準備は万端なのですが?頑張りましょう.後に続く幹事の方がやりやすいように.
 今回は,薔薇の花と,紫陽花を見てきました.真っ赤な薔薇の花は本当に綺麗ですね.思わず見とれてしまいます.変わった色では,紫やゴールドなんかが印象的でした.

 紫陽花にもいろんな種類があるのですね.あざやかな色の花には驚かされました.梅雨の雨の中で見ればさらに綺麗でしょうか.
 さあそれでは,どうなる事か解りませんが研究会のスタートです.

                         

今回の参加者は84名です


プログラム1 前回第2症例レポートの説明


 レポーターの朝日会員は今回が初めての担当となります.頑張って書かれたのがよく解ります.シェーマ,考察の内容共にいいですね.最近のレポーターは初めてでも素晴らしいレポートを書かれます.私の時とは大違いですね.
 説明の時は少しあがっていたようですね.次回はもっと良くなるでしょう.期待しています.



プログラム2 第1症例検討

  西戸幹事が司会を担当しました.
 全フィルムが提示され,三苫会員が指名され読影してゆきました.

 病変は,胃体上部から中部あたりの前壁中央に存在する陥凹性病変である.形は,不整円形,大きさ4×3cm,辺縁は不整,内面は陥凹の中に隆起が存在する1cm位の大きさで,立ち上がり山田I型の下から持ち上げられたものである.陥凹は浅いと思われる.部位的にガクッとなっているところであり,バリウムを漂わせるのがむずかしいので布団で圧迫する必要がある.肛門側からのfoldに細まりがある.硬さについては,側面像では陥凹によると思われる硬化所見があるが,上部なので変形が強く出るとしてIIc 深達度SMとした.

 田中幹事:大彎側のfoldと,先ほど先細りと言われたfoldの下にあるfoldが共に太まってきている事から,T3の進行癌,SS以深であろう.

 続いて,内視鏡,マクロが提示された.癌は漿膜に達する進行癌でした.






詳しい内容は,症例レポートを,X線写真,内視鏡等は<限定ページ> をご覧下さい.


プログラム3 「胃X線標準撮影法(背臥位二重造影正面像)」                       

 福本幹事が担当しました.

 自分自身のルーチン撮影について写真を示しながら説明しました.
 その写真の画像評価についても結果を提示しました.次に,田中(良)会員を指名し,背臥位二重造影正面撮影時の注意点について質問しました.続いて,背臥位二重造影正面の撮影時期,バリウムの付着方法について会場の意見を求めた.

 本田会長が後を引き継ぎ,実際の症例写真を示しながら説明を行ないました.






詳しい内容は,レクチャーレポート,会員限定ページの <こちら> からご覧下さい.


プログラム4 第2症例検討

 丹羽幹事が司会を担当しました.

 先月に引き続き千葉から参加された安藤会員と今口会員が指名されました.
全フィルムが提示され読影が始まりました.

今口:病変は噴門下部小彎寄りに存在する陥凹性病変,隆起はあると思うが変形が強く解らない.陥凹底には顆粒等はない.fold集中もなく病変は深い陥凹のみ.

安藤:病変は深い陥凹があって周りに隆起があるのでは,食道にも及んでいる可能性あり.内面は顆粒もなく平滑.fold集中は口側だけにあるが隆起かもしれない.

司会:深い陥凹の小彎側に浅い陥凹があるのでは?
安藤,今口:あると思う.

 病変の硬さについて.

安藤:硬いと思う.
今口:それ程硬いとは思わない.

田中幹事:大きな陥凹の周りに2〜3ヶ所の集中点がある.

今口:陥凹は深い部分だけと思っていたが,病型としては良性潰瘍では.

安藤:深い陥凹があり周りに隆起がある病変であり,硬い事から3型進行癌.

田中幹事:隆起の上にビランがあり,小彎部に幅の狭い耳たぶ状の隆起があることから悪性リンパ腫ではないか.

坂本会員:3型の進行癌である.悪性リンパ腫でこのような変形があるのか?


 続いて1年後のX線写真が提示された.
 見事に治癒していた.
撮影者の井上(啓)会員が,撮影中は悪性と思ったが,写真を見ると陥凹の周りはきれいだし集中点も何ヶ所かある事から良性,癌と読む所見がないと説明しました.
 

 最後に,見事に多くの会員が悪性と読影したことから症例提供者の思惑どうりの展開となりました.井上(啓)会員のしてやったりという顔が印象的でした.





詳しい内容は,症例レポートを,X線写真,内視鏡,マクロ等は<限定ページ> をご覧下さい.

(福本 弘幸)

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