[2月例会]
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第203回3月度例会 活動風景 2003.3.1

[4月例会]
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 いよいよ本日から3月に入ります.この時期は一雨ごとに暖かくなると言いますが,なにも週末ばかり降らなくてもよいものをと愚痴の一つも言いたくなりますよね.と言ってはみても今日も雨です.今日私は,午前中は消化器集団検診学会近畿支部技師部会研修会へ,午後より当研究会と忙しい一日ですが,雨の中の移動は嫌なものです.しかも今日は,大阪癌予防検診センター副所長,山崎秀雄先生による特別講演があります.雨の中ですが多くの会員の方々に来て頂きたいですね.
 雨が嫌だと何度も言っていますが,花粉症の人には恵みの雨かも知れませんね.皆様のまわりにもおられませんか?鼻炎で鼻がグスグスいっている人,目が充血してショボショボしている人が.いつ頃からでしょうかね,花粉症の人がこれほど増えだしたのは.私が子供の頃はまわりにはいなかったですね.環境の変化のせいでしょうか?人々の免疫力が低下しているのからでしょうか?
 先月に大阪城の梅の花を見に行きたいと書きましたが,行ってきました2週間前の土曜日に.さすがに土曜日の午後は人がいっぱいでした.満開の木もありましたが,五分〜七分咲き位だったでしょうか.桜のように薄いピンク色もあれば,紅梅といわれる紅い花,それも濃い紅や薄い紅,白い花,黄色の花もありました.梅の花にこれだけ多彩な色があるとは思いませんでした.綺麗でしたね.それはいいのですが,柵の中立ち入り禁止の看板があるにもかかわらず,犬を連れて入っている人,弁当を食べている人達,はたまた宴会をしている人達まで,驚かされますね.これも花見なんですね.
 さあそれでは,雨にも負けず研究会のスタートです.
                         

今回の参加者は73名です


プログラム1 前回第2症例レポートの説明

 丹羽幹事がレポーターでしたが,同時に司会も担当していました.レポーターだけならばメモを取りながら写真のチェックも出来るのですが,司会を進めながらならばそうもいきません.後でビデオ等で振り返り書き進めていく訳ですが,かなり難しいものと思われます.まして今回が初めての司会担当でありそれだけで手一杯だったはずですが,レポートは丁寧にまとめられ,特に側面変形についての説明は非常に良いと思われます.
 司会とレポーターご苦労様でした.



プログラム2 第1症例検討

プログラム2 第1症例検討

 岩瀬幹事が司会を担当しました.

 村尾会員が指名され読影が始まりました.

 新しい読影所見用紙が配られ,その内容に基づいて進行して行きました.

 村尾:胃外性病変はなく,バランスは悪くはない.前庭部後壁大彎寄りに陥凹性病変があります.

 司会:前庭部でよいのか?

 村尾:胃角部後壁大彎寄りに陥凹性病変がある.形は不整形,fold集中があり,一部中 断もある.さらに棍棒状肥大もある.周辺粘膜はareaが粗造である.陥凹の辺縁 は全体的に大きくギザギザしていて,一部ハミ出し所見がある.陥凹は浅く,内 面に顆粒がある.硬さについては,強い圧迫で病変が出てくるので硬さはあまり ないのではないかと思う.IIc,深達度SMではないか.

 会場の意見は,IIc,SMが数名であり,IIc,Mが多数であった.

 坂本:Mの根拠は,弱い圧迫で進行癌ならばまわりの隆起が目立つはずである.強い圧 迫では陥凹が解るが,まわりの隆起(下からの盛り上がり)がヌケ像として出てい ないことより深達度はMである.

 結果は,IIc,深達度はMであった.

 最後に撮影について井上(啓)が,病変にバリウムを漂わせて綺麗にとれている.圧迫も良いとの意見を述べ,病変の形は,典型的なヒイラギ状であると強調した.

  





詳しい結果,X線写真,マクロ等は,限定ページ 症例ダイジェスト

プログラム3 特別講演 『胃集団検診における発見胃癌の現状』
                大阪癌予防検診センター 副所長  山崎 秀雄先生
                            

 山崎先生による特別講演のスタートです.
 先生は,20年集団検診を担当されておられるそうで,今回は驚くほど多くの症例を見せていただきました.なんと137症例,387枚のスライドです.

 その殆どが早期癌であり,間接写真ですが素晴らしくよく撮影された写真ばかりで,大阪がん予防検診センターの技師の方々の技術の確かさが伺われます.

 最後に,高濃度バリウムについて,高濃度バリウムは確かに良いか?

確かに要精検率は下がったそうですが,先生によると浅い病変は高濃度バリウムのために埋もれてしまうのではないか?とのことです.我々も,改めて高濃度バリウムについて考えてみる必要があるのではと考えさせられました.

 山崎先生,多くの貴重な症例を拝見させていただき有難うございました.



 

(福本 弘幸)

第15回日本消化管撮影研究会 青森大会のご案内

「本研究会は消化管に携わる診療放射線技師の全国組織として,ドック検診,地区住民検診,職域検診に始まり,国のがん対策事業の推進に画像診断情報を提供するという役割を果たし,年1回の学術講演会及び研究発表会を開催しています.」
本会の幹事,ならびに会員も多数参加します(青文字で表記)



2003年青森大会日程表

平成15年3月21日(金)会場 ぱるるプラザAOMORI ぱるるホール
13:00〜 大会各受付開始(参加費・懇親会費・予約弁当)
展示用X線フィルム縦覧(ワークショップ用)
大会長挨拶                        三上美智義
パネルディスカッション「消化管検査における精度管理の実際とその問題点」
       司会    宮城県対がん協会                沼倉二郎
            三愛病院               村田 
  パネラー 直接撮影技術の指導とその管理
            大原総合病院            大類幸悦
       間接撮影技術の指導とその管理
            倉敷成人病センター         戸羽祥二
       撮影機器管理の問題点 ―全国集計の実態調査から―
            東海大学付属病院          藤田 昭
       撮影機器管理の問題点 ―撮影現場から―
            築港病院              西川 孝
       精検追跡事業の在り方と問題点
            社会保険北海道健康管理センター   高橋伸之
15:40〜17:20 ワークショップ「各施設における胃X線(直接・間接)大腸・DR撮影法の捕え方」
 (症例検討と撮影法) 司会 東京医科大学霞ヶ浦病院     鶴田恭央
 症例及び撮影法口述指導  慶応義塾大学医学部放射線診断科  杉野吉則
 写真展示提供口述説明
 胃間接X線写真     宮城県対がん協会                 金子貴安
 胃直接X線写真     立正佼成会付属佼成病院      埋橋喜次
 胃直接X線写真     豊橋市民病院           夏目和助
 胃DRX線写真     市立泉佐野病院          山本有佳理
 大腸DRX線写真    鹿児島県共済会南風病院      石本裕二
17:20〜18:00 教育講演1 「表面型病変を見逃さないための注腸検査法」
 講師  慶応義塾大学医学部放射線診断科           杉野吉則
 司会  青森県総合健診センター               三上智也


平成15年3月21日(金)会場 ぱるるプラザAOMORI 4階「北斗」洋会議室
15:00〜17:00 常任世話人・世話人合同会議


平成15年3月21日(金)会場 国際ホテル2階「春秋の間」
18:00 懇親会開場
18:3020:30 懇親会


平成15年3月22日(土)会場 ぱるるプラザAOMORI ぱるるホール
9:00〜 大会各受付開始(参加費・予約弁当)
9:10〜9:20 開会の辞    大会長                    三上美智義
開会の挨拶   名誉大会長                  柘植光夫
9:20〜10:20 一般研究発表 1〜6  座長 北海道立教職員検診センター    坂下俊章
1.「当センターにおける技師チェック」
     大阪がん予防検診センター              蓮尾智之
2.「胃間接X線検査における技師チェックの検討」
     宮城県対がん協会                  伊藤祥穂
3.「上部消化管撮影法における撮影者の技量評価法について」
     倉敷成人病センター                 木下琢実
4.「胃検診の遡及的検討」-発見時以前のX線像所見を検討して-
     富山県厚生連滑川病院総合検診センター        堰下正幸
5.「茨城県における消化管検査の被曝アンケート報告」
     霞ヶ浦成人病研究事業団               名越武徳
6.「消化管撮影における被曝線量推定方法に関する一考」
     東海大学付属病院                  藤田   
10:20〜11:20 一般研究発表 712  座長 生長会府中病院         婦木祐市
7.「聴力障害者用表示灯を活用した胃X線検査」-受診者にやさしい健康診断を目指して-
     北海道労働保健管理協会               澤田千恵
8.「超音波検査が有用であった魚骨による小腸穿孔」
     大垣市民病院健康管理センター            川地俊明
9.「注腸X線検査の前処置の検討」Brown法と等張液法の比較
     鹿児島共済会南風病院                石本裕二
10.「注腸X線検査における大腸表面型腫瘍の描出とその困難さについて」
     社会保険中央総合病院                奥田圭二
11.「Cアーム装置によるルーチン化されたデクビタス撮影の有用性」
     春日井市民病院                   浮田 浩
12.「DR装置搭載検診車の使用経験と問題点」
     青森県総合健診センター               古川 敦
11:20〜12:00 基調講演  「消化管検査の将来展望
 講師  JR仙台病院消化器内視鏡センター長         望月福治
 司会  愛知県庁医務国保課                 中村多門次
12:0013:00 休憩
13:0013:30 日本消化管撮影研究会総会
13:30〜14:30 教育講演2 「がん対策における研究の現状」
 講師  東北大学大学院医学系研究科助教授                   坪野吉孝
14:30〜15:50   司会    慶応義塾大学病院                                 都築史郎
シンポジウム 「胃間接撮影の精度向上のための検討 -撮影体位の考察- 」
 司会   大阪府藤井寺府民健康プラザ                          小林秀穂
シンポジスト         青森県総合健診センター                奈良正太郎
            社会保険高岡病院                     北本正幸
            沖縄中部医師会立成人病センター       比嘉哲也
            聖隷予防検診センター                 平野昌弘
            東京都予防医学協会                   佐藤清二
15:50〜16:20 特別講演 「消化管撮影放射線技師への課題」
 講師  早期胃がん検診協会理事長              丸山雅一
 司会  北海道労働保健管理協会               渡辺一知
16:2016:50 研究会総括発言  国立がんセンター名誉院長           市川平三郎
 司会      大会長                                    三上美智義
16:50〜17:00 次期大会長挨拶                         今井仁彦
17:00〜17:10 閉会の辞         実行委員長                  稲葉雅志


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