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第201回1月度例会 活動風景 2003.1.11 |
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新年明けましておめでとうございます.
会員の皆様方,お正月休みをいかがお過ごしになったでしょうか.とは言っても我々医療に携わる者にとっては盆も正月も無いに等しい訳ですから,特に救急病院に勤務されている会員の方々,大晦日,三ケ日も仕事でしたか?本当にご苦労さまでした.
お正月といえば皆様方初詣に行かれましたか?大阪では住吉大社,京都では伏見稲荷に多くの参拝者が訪れますが,皆様方の地域にも多くの人々が参拝される神社,寺院があると思います.そこで疑問なのですが,初詣は,神社なのかお寺なのかどちらに行くべきなのでしょうか?どちらでもいいのでしょうか良く解りません.どなたかお教え下さい.
考えてみれば,日本人は不思議ですよね.初詣がすむと,2月になれば聖バレンタインデー,4月にはお釈迦様の誕生日を祝う花祭り,8月にはお盆といろんな宗教的な行事があり12月にクリスマスで締めくくりですからね.いったい信仰する宗教はなんなのでしょうか?まあ,なんでも大らかに取りいれてしまうのも日本人の良いところなのでしょうか.そういえば,今日1月11日は残り恵比寿でしたね,皆様は,七福神の中で恵比寿様が唯一,日本の神様だということを知っていましたか?それでは不景気を吹き飛ばすことを願って商売繁盛です.恵比寿様にお願いして,研究会もスタートしましょう.
今回の参加者は57名です
プログラム1 前回第2症例レポートの説明
12月といえば,忘年会の誘いが多くある時です.レポーターの永渕会員はどうだったのでしょうか.お酒の誘惑にも負けずに必死でレポートを書き終えたのでしょうか.それはレポートを見れば一目瞭然です.特にシェーマは非常に細部まで綺麗に描かれています.素晴らしいですね.考察についても,IIcとMLについて詳しくまとめられており,また撮影法についても良く解るように書かれております.ご苦労様でした.次回も期待しております.レポートのせいでゆっくり飲めなかったお酒を新年会で,たっぷり飲んで下さい.
プログラム2 第1症例検討
田中幹事が司会を担当しました.
米谷幹事が指名されました.
全フィルムが提示され,米谷幹事が読影してゆきました.
病変は,胃角部にある陥凹性病変で,周りに隆起を伴い大きさは3×2cm位,陥凹の辺縁は比較的スムース,陥凹底はなめらかである.周りの隆起は圧迫により形が変わっているので柔らかい.陥凹の口側からのfold集中があるが,肛側からは解らないとして,陥凹の周りに悪性を示す所見がなく,圧迫においても形が変化していることから硬化所見もないとして,良性の巨大潰瘍と読影した.
司会の田中幹事より,進行癌とする意見はないかと会場に問うたが,無かった.
続いて,1年後の写真が提示された.潰瘍はきれいに治癒しており,悪性を疑うものは無かった.米谷幹事の読影どうりであった.
次に,同部位に存在する悪性病変の写真が提示された.司会者は,陥凹の周りを見比べてほしい.悪性と良性の違いが一番よく解ると強調した.確かに2つの写真を並べて見比べると,その違いはよく解ります.特に初心者の方には,大いに参考になったと思います.
詳しい結果,X線写真,マクロ等は,限定ページ 症例ダイジェスト
プログラム3 レクチャー 「胃X線読影のステップアップ講座 その5」
本田会長が担当しました.
今回が,本年度最後となる講座です.
胃癌以外の病変についてです.主に悪性リンパ腫と平滑筋肉腫についてのレクチャーでした.
非上皮性病変の特徴として,
・多くの場合表面を上皮が被っている
・最終的な病理診断によらなければ,確定診断がつかない
・粘膜下腫瘍の形態をとる
をあげ,症例写真を示しながら説明して行きました.
詳しい内容は,蓮尾幹事が担当するレクチャーレポート,会員限定ページの <こちら> からご覧下さい.
プログラム4 第2症例検討
蓮尾幹事が司会を担当しました.
三浦,田中両会員が指名されました.
立位,腹臥位充影像のチェック
三浦:立位,腹臥位共に胃体中下部の小彎線の変化を1番でチェック.
田中:同じく小彎線の突出した所からもう一箇所の突出したところまでをチェック.
全フィルムの読影
三浦:病変は,体下部後壁を中心とした陥凹性病変で小彎を超え前壁に少し入っている.
陥凹の形は不整で,fold集中がある.大彎からのfoldに接合と思われる部分があるが,foldの先端の変化は見られない.陥凹底はインゼル等構造物が無い.浅い陥凹であり圧迫でもわからない.陥凹の周囲に悪性所見が見当たらないことから良性では.
田中:fold集中のある陥凹性病変で,ギザギザした不整形,foldの先端に一部細まりがある.陥凹底に小顆粒がある.悪性を疑う.
大坪:陥凹自体は不整だが良性で良いのでは.大彎より集中するfoldの先端部に浅い不整の病変があるのでは?陥凹の肛側の粘膜が荒れている.悪性所見は読めないが,悪性を疑う.
本田(貴):陥凹はAGLのようだが,集中するfoldに接合部分があることから悪性では.
丹羽:陥凹肛側の大小不同の粘膜部を含むIIc+III,範囲ははっきりしない.
米谷:空気少量の写真より,陥凹の横に大彎より集中するfoldがあるが,細まっている部分があるのでIII+IIcである.空気多量の写真でははっきりしないことより深達度はM,分化型.
岩瀬:圧迫では粘膜下の要素がないが,小彎部分にいつも落ち込みがある,集中するfoldよりSMでは.
続いて内視鏡の写真が提示された.
内視鏡の診断では良性潰瘍であったが,生検でGroupX,その後に撮影された症例でした.
結果及びX線写真,内視鏡は限定ページ症例ダイジェスト を,症例検討については症例レポートをご覧下さい.
(福本 弘幸)
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