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第194回6月度例会 活動風景 2002.6.1

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 5月末から暑い日々が続いています.まるで5月31日に開幕したワールドカップに参加する選手やサポーターの熱気が伝わったかのようです.きっと6月の梅雨空をも吹き飛ばしてくれることでしょう.開幕戦では前回優勝,今回の優勝候補No1のフランスが敗れるという波乱がありました.日本チームはどうなるのでしょうか?予選を突破出来るのでしょうか?この活動風景が皆様に届くころには結果が出ていることでしょう.会員の皆様、日本チームの予選突破を祈りましょう.

 今月の花はあじさいです.堺市の下水処理場で満開ということで行ってきました.あじさい,漢字では紫陽花と書きますが,梅雨の頃に咲く紫色の花というイメージでしたが違っていました.白,赤,青,もちろん紫もですがいろんな色があり,花の形も違う多くの種類があり,それはそれで華やかなんですが,私は雨に濡れて咲く紫色のあじさいの花が好きですね.

 今日は日本チームの試合もありませんので慌てて帰る必要はないですね,私は例会終了後に中ノ島公園に満開のバラを見に行く予定ですが.それでは研究会のスタートです.

 

今回の参加者は 91名です


プログラム1 前回第2症例レポートの説明

 この数ヶ月フレッシュなレポーターが続いています.しかもそれぞれに素晴らしいレポートを書かれています.研究会においても若く新しい会員の方の参加も多くなり幹事一同喜んでおります.さらに今回のレポーター清田会員のようにシェーマ,考察等も良くまとめられ,描かれたレポートを見ると若く新しい会員の方々の消化管に対する情熱が伝わってくるようです.他の若い会員の皆さん,レポーターに挑戦してみてはいかがですか?今年の最優秀レポート賞はあなたかもしれません.
 是非に挑戦まっております.
 

プログラム2 症例検討第1症例

  小林幹事が担当しました.
 山本,三宅両会員が指名され,立位,腹臥位充盈像のチェックからスタートしました.

 山本会員,立位では胃体上〜中部の膨らみが悪くバランスが悪い,噴門下部〜体上部に陥凹性病変がある,腹臥位では食道入口部の膨らみが悪くおかしいのと胃角部をチェック.

 三宅会員,立位では同じく膨らみが悪い.陥凹性病変については山本会員と同意見,腹臥位では二重造影部分のラインをチェック.
 井上(啓),体上部小彎線の硬化所見,これは絶対にチェックしなければならない.

 全フィルムの供覧
 山本会員:噴門下部〜体上部,後壁中央〜大彎寄りに存在する,集中のある陥凹性病変であり悪性と考える.

三宅会員:深い陥凹の周りに浅い陥凹がある.大きさはそれぞれ1.5×1.5cm,4.0×3.5cm深い陥凹はul‐Wの良性潰瘍であり病形はIIc+III深達度はSM,foldの中断があり悪性所見とする.

 田中幹事,大彎からのfoldにやせ,蚕食像がある,周りの隆起をどうとるか,口側の隆起がきつい,3型の進行癌.

 井上(啓),悪性所見に乏しいが,まず陥凹底が汚い,陥凹が角張っており周りにはみ出し所見,周囲の盛り上がり,側面像でのSchatten plus im schatten minusより進行癌.

 本田会長が今年2月の第2症例を提示し,よく似た症例であるが深達度の違いについて比較して見て下さいとのコメントを出しました.


 症例写真,内視鏡,マクロ画像,詳しい結果等は限定ページを御覧下さい.

症例画像は,限定ページ 症例ダイジェスト

プログラム3 レクチャー&ディスカッション 「胃X線読影のステップアップ講座(3)」

 本田会長が担当しました.
 前回に引き続き深達度診断について詳しく説明されました.
 最初に,本田会長の勤務される藤田胃腸科病院での進行癌1283症例の分類を説明された.1型38(3%),2型252(20%),3型752(58%),4型243(19%)
 続いて隆起性病変,陥凹性病変それぞれの深達度診断について撮影法をまじえながら,症例写真を提示しての詳しい説明が行われました.

詳しい内容は,蓮尾幹事が担当するレクチャーレポート,会員限定ページの <こちら> からご覧下さい.


プログラム4 第2症例検討

 岩瀬幹事が担当しました.
 野中会員,米谷幹事が指名されました.

 今回の症例は,3回の透視撮影がされており,3回それぞれの検討が行われました.

 1回目の撮影全フィルムの供覧より.
 野中会員,幽門前部 pylorus ring 部をチェック,粘膜がやや粗造でありpylorus ring が少し開いている,陥凹性病変を疑う.

 米谷幹事,胃角から前庭部小彎の直線化と野中会員と同じ幽門前部をチェック.

 続いて2回目撮影フィルムの供覧(1回目より2ヵ月後)
 野中:前回と同じく幽門前部小彎側,pylorus ringの開き.

 米谷:幽門前部の小彎ががたついている.

 三宅:同部位だがIIcと読めるのではないか.

 柏木:pylorus ringの大彎部が二重ラインになっている.病変は存在する.

  3回目の撮影全フィルムの供覧(1年2ヵ月後)
 野中:pylorus ringの後壁から小彎にかけて存在する,大きさ3×2.5cmの隆起+陥凹性病変で,陥凹は内に凸,隆起は強弱の圧迫でも大きさの変化がなく進行癌を疑うがはっきりと指摘できない.

 米谷:ほとんど同じであるが,進行癌ではなくIIa+IIc,ヒゲ状のはみ出しがあることから,分化型,深達度はSM.

 柏木:病変は陥凹のみであり回りは浮腫である,IIc,深達度SM.

 小川:IIa+IIcなら結節状になるのでは,IIc,SMよりもMではないか.

 続いて内視鏡とマクロについて,江頭先生による詳しい説明が行われました.


 結果は内視鏡,マクロについては限定ページ 症例ダイジェスト を,詳しい内容,江頭先生の説明は,来月の症例レポートをご覧下さい.

(福本 弘幸)

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