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第192回4月度例会 活動風景 2002.4.6 |
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満開に咲き誇る桜の頃,2002年新年度のスタートです.と始めたいところですが,いったいどうしたのでしょうか?
今年の桜の開花は,例年よりも10日も早く既に散ってしまった所もあります.これも地球温暖化の影響でしょうか.
我々の何気ない日常生活が植物にも多くの影響を与えてしまっているのでしょうか.とすれば人間はなんと愚かなんでしょう.いずれ自然からのシッペ返しは必ずくるものと思います.
そうならないためにも今,我々に出来る省エネ等について行動していかなければならない時ではないでしょうか.似合わないことを書いてしまいました.
桜といえば入学式,当研究会を学校にたとえるならばどうなるでしょうか.
まず入学資格はありません.放射線技師ならば大歓迎,出来れば消化管撮影を勉強したい方,学年も無く,もちろん進級,卒業も無いそんな学校でしょうか?
本田会長は校長先生で,幹事は教師であり先輩でもある,ベテランの方々は,恐い先輩でもあり講師でもあるという変な学校です.出来れば新学期,一人でも多くの新入生が入学して来て欲しいものです.
ところで,お前はどんな役なのかですって? 私はただの雑用係の用務員の小父さんですよ.
さあ,それでは新年度4月の研究会のスタートの合図の鐘を用務員の小父さんが鳴らします.カランカラン,スタートしましょう.今回の参加者は 85名です
プログラム1 平成13年度会務報告
事業報告:本田 幹雄, 事業監査報告:小林 秀穂, 決算報告:西戸 伸之, 会計監査報告:西村 和彦
以上を各担当者からそれぞれ報告しました.事業報告については,全ての行事が予定通り行われ,特に一泊研修会については,大阪以外からの参加者も多く大成功だったと思われます.決算報告,会計監査報告については,膨大な数の資料を調査された担当者の方々の苦労は大変だったと思います.どうもご苦労様でした.
役員並びに各委員紹介:例年通りに新幹事,各委員の紹介が行われました.
平成14年度事業計画(案):本田会長より発表され,会員の賛同も得られたことより,平成14年度事業計画として承認されました.
平成14年度予算(案):西戸財務より発表され,これも会員の賛同により,平成14年度予算として承認されました.
平成13年度最優秀レポート賞表彰
なんと,2年連続しての米谷幹事の受賞となりました,表彰式では米谷幹事がいちだんと輝いて見えました(頭が・・・・?)今年もし受賞すれば3年連続,会員の方々米谷幹事の3連覇を阻止するのは貴方です.素晴らしいレポートを待っています.是非レポーターを引き受け下さい.3連覇を阻止する方法がありました.それは米谷幹事にレポートを書かせないことです.冗談,冗談です.
プログラム2 レクチャー&ディスカッション「消化管撮影における手話講座」
峯山幹事が担当しました.
耳の解剖から始まりました.
次に医学的分類,言語学的分類について説明がありました.
私達がよく耳にする,聾唖(ろうあ)者という言葉が実は,聾(耳が聞こえない),唖(喋れない)ということだとは初めて知り,自分自身の無知に情けなくなりました.
さらに,手話が全国統一ではなく方言のように地方によって違うということを知り,またまた驚きです.いかに何も知らなかったかを思い知らされたレクチャーでした.
詳しい内容は限定ページをご覧下さい.
会場の会員の方々も大いに感動されたものと思います,峯山先生ご苦労様です,来年度からの名物レクチャ−になるかも知れませんね,頑張って下さい.
レクチャーレポートは,会員限定ページの <こちら> から.
プログラム3 症例検討
板谷幹事が担当しました.
今回は,いつもの第2症例とは進行が異なり,1から8までの番号が付けられた検診での全フィルムが提示され,さらに各人にワークシートが配られました.それには病変が有るか無いか,有るとすれば場所は,病変は何か,写っている写真の番号は,最後にそのシェーマを描くとの項目がありました.
川本会員と上窪会員が指名されました.
川本会員は,病変は一つであり4枚の写真に写っているとしました.位置は胃体中部後壁大彎寄りにあり,前壁の写真においても接線像として描出されていると指摘しました.
上窪会員も同部位を指摘し,陥凹性病変を疑うとしました.
病変は何かについては,陥凹性病変であり陥凹はギザギザしており,川本会員は胃底腺領域にあることから未分化型のIIcを疑うとしました.
他に病変が無いかとの問いに,会場の米岡会員はfornix大彎の隆起性病変を,山本会員は胃角の小彎のラインを指摘しました,さらに井上(啓)会員は胃角後壁中央のバリウムのはじきから隆起性病変を,圧迫での胃角小彎の小 nicheと多発するビランを指摘しました.
悪性の根拠としては,川本会員は病変の小彎側が不規則でギザギザしていると,井上(啓)は不整形の陥凹と蚕食像を,さらに集中するfoldの中断を指摘した.井上(清)幹事は口側からのfoldは中断,肛側はヤセが見られるがfoldは1本でだけなので集中ではないと指摘した.司会者も同意見であった.
続いて1年後の写真がシャーカステンに掛けられると同時に会場より驚きの声が聞こえました.それは誰が見ても解るスキルスの写真でした.1年でこうなってしまうのかというのが素直な感想です.
本田会長によるとこの写真を撮影し,1年前の検診の写真を取り寄せたところ,少なくとも4枚の写真にIIcが写っていたと.これが現状なのでしょうか,いえいえそんなことは無いと思いたいです.少なくともこの研究会の参加者の施設では,この症例を良い教訓として,会員の皆さん我々は改めて一人でも多くの救命可能な癌を発見するために頑張りましょう.
症例画像は,限定ページ 症例ダイジェスト ならびに来月のレポートをご覧下さい.
(福本 弘幸)
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