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第190回2月度例会 活動風景 2002.2.2 |
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立春を迎え暦の上ではもう春なのですが,実際には一年中で一番寒い2月です.風邪,インフルエンザ等に罹らないように体調に気を付けて頑張りましょう.本当の春はもう少しの所まで来ています.
ところでこの寒い時期に満開に咲く花があるのをご存知ですか.そうそれは水仙なのです,大阪の近郊では淡路島が有名です.私も何度か訪れたことがあ りますが,海岸沿いに咲く花々は見事なものです.しかし,何故この厳寒期に花を咲かせるのでしょうか.もう少し遅らせれば春の暖かい日差しが待っているでしょうに.
厳寒期といえば,我々の造影検査も同じように冬の時代です.春の訪れはいつなのでしょうか.そのためには我々放射線技師が頑張らなければなりません,の皆様方,水仙に負けないように我々もこの真冬の時期に大輪の花を咲かせようではありませんか.
それでは,我々の春に向かって2月例会のスタートです.今回の参加者は 79名です
プログラム1 前回第2症例レポートの説明
レポーターの古田は,今回が初めてのレポートの担当です.実は先月の司会は私,福本が担当しました.レポートを書くにあたって古田にアドバイスしたのは,とにかくシェーマをきっちりと綺麗に描くということでした.レポートを見ますと予想以上に綺麗にシェーマが描かれており,かなり頑張ったものと思われます.さらに考察等も良くまとめられており初回とすれば充分合格点が与えられると思います.次回も頑張りましょう..
目指せ!最優秀レポート賞.
プログラム2 症例検討 第1症例
米谷幹事が担当しました.
米谷幹事は今期幹事になったばかりで司会担当も今回が初めてです.上手く運べば良いなと願っていましたが,なかなかどうして堂々とした司会ぶりで感心しました.それでは始まりです.
田中幹事が指名されました.立位充盈像よりバランスが悪く,一見嚢状胃のようであるとして胃角に潰瘍瘢痕があり幽門が引き付けられたのであろうとしました.さらに胃体上部の集中像を指摘した.全フィルムが提示されると,胃体上部の病変は線状潰瘍瘢痕であるとし,主病変は前提部後壁大彎寄りに存在する隆起+陥凹性病変であり,この部位はバリウムが流しにくく圧迫像の方が信憑性があるだろうとして,圧迫像より顆粒があり,さらに陥凹も圧迫により飛ぶので浅く,周りの隆起も圧迫でシャープさがなく柔らかいものと読影し,大きさ3×2cm IIa+IIc 深達度M,分化型と読影しました.
会場の井上(啓)より未分化型であろうとの意見が出された.
内視鏡ではIIa部分がかなり大きく見えました.マクロにおいても同様であった.
病理については,江頭先生が詳しく説明されました.結果はSM2のIIc+IIaであるが,リンパ球の浸潤がありmassはあるが硬さがなく,SM2ではあるがリンパ濾胞があり癌細胞はポツポツとしかないとのことでした.X線的にはMと読んで良いと思われました.
読影者がIIaとした隆起部分には癌はなく,陥凹内の一部に隆起がありその部分がIIaであったようです.詳しくは限定ページをご覧下さい.
症例写真は <こちら> から.
司会と報告
当研究会の司会進行はおなじみの婦木副会長.今回は小林監査より消化管認定技師制度についての詳細報告がありました.
プログラム3 レクチャー 「人間ドッグで発見された症例」
井上幹事が担当しました.
前回より1年ぶりのレクチャーです.
今回のレクチャーで一番印象に残ったことは,前年のレクチャーでも説明された胃上部の撮影で,立位正面でおじぎをするようにしながらの撮影する方法でした.井上幹事によると昨年からの1年間でこの撮影法で2件の癌が発見出来たとのことでした.の方々も一度挑戦されてみてはいかがでしょうか.
詳しい内容は限定ページのレクチャーをご覧下さい.
プログラム3 第2症例検討
武智幹事が司会を担当しました.
武智幹事も第1症例の米谷幹事と同様に新幹事であり今回が初めての司会担当でした.
三宅と西下が読影者に指名されました. 立位,腹臥位充盈像では三宅は,胃体上部二重造影部を1番でチェック.西下は同部位は3番で,pre pylorus小彎を1番でチェックしました. 全フィルムでは,三宅は胃体上部後壁中央に集中のある陥凹性病変がある.
深い陥凹の周りに浅い陥凹があり,小彎側に蚕食像らしきものがあるとした.さらに深い陥凹が癌性潰瘍ならば側面像でschattenpulus im minus の所見があるはずだが,それがないことよりIIIであるとして,IIc+III SM 未分化と読影した.西下は潰瘍はきれいなので良性でよいが,その周りにIIcがあり,大彎のfoldが癒合していると読影し,IIc+III MP 未分化と読影しました.
会場より井上(啓) は,大彎のfoldはspiral signを呈しており,さらに幅が広くなっている.陥凹自体もギザギザしており癌性潰瘍であるとして3型との意見であった.
坂本より大彎の襞は硬くスキルスではないかとの意見がでました.
能瀬より再燃,再発の潰瘍のためにfoldが硬くみえるのではとの意見が出されました.
内視鏡では,深い陥凹の周囲にIIcのはみ出しがあり,foldの太まり,癒合所見もあるように見えました.
マクロ,病理については,江頭先生による詳しい説明が行われました.
結果,内容等について早く知りたい方は限定ページを,詳しくは来月のレポートをご覧下さい.
(福本 弘幸)
症例写真は <こちら> から.
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