188回例会 (2001.12.1)

<11月  1月>

 12月です.いよいよ今年もあと少し,21世紀最初の年末を迎えることとなりますが会員の皆様方の今年1年はどうでしたでしょうか?気持ちよく新年を迎えることが出来るでしょうか?不景気,倒産,リストラと暗い話題ばかりの1年でしたが,こういう時はバーーと宴会でもして忘れましょうということで,本日は研究会終了後恒例の忘年会があります.さあ皆さん美味しいお酒と料理が待っています.そのためにも研 究会頑張りましょう.それではスタートです.
今回の参加者は 75名.
 私事ですが,私が参加する忘年会は少なくともあと7回はあります.
 皆様は何回ありますか?飲み過ぎないように体に気をつけて,来るべき2002年新年を迎えましょう.


プログラム1 前回第2症例レポートの説明 

 蓮尾幹事がレポーターです.先月のレポーターの田中幹事同様にレポートの内容はシェーマ,考察共さすがにそつなく良く出来あがっています.幹事がレポート担当すると安心して見られるのですが出来れば若い会員の方に書いていただければと思います.
 会員の皆様ぜひ一度レポートを書いてみましょう.経験豊富な幹事がサポートします.
最優秀レポート賞をめざして


プログラム2 症例検討 第1症例 

 寺田幹事が担当しました.
 いつもの第1症例の進め方は読影者を一人指名して行いますが,寺田幹事は各項目ごとに会場より順次指名してゆくという新しい試みを行いました.
 一番手は久保会員が指名されました病変の位置についての意見を求められ,体下部小彎前壁寄りとしました.次に隆起か陥凹か隆起+陥凹かについては,宮城会員がバりウムの溜まった写真を示し陥凹のみとしました.foldの集中については田中幹事が集中するfoldの先端に太まり,中断,ギザギザした所見があり,陥凹底には小さな顆粒があるとの意見を述べた.硬さについては,三宅会員が空気多量の写真ではfoldがトンでいる,小彎線には少しの変化があるが,強さを変えた圧迫でもSM以深を疑う所見が無い.顆粒はあるが大小不同が無いことからMであるとした.田中幹事は陥凹の周りに盛り上がり所見がありSM,岩瀬幹事はfoldの変化のある部分で盛り上がりがあり充盈像でも変化があるためSMとの意見.会場の意見もそれぞれに分かれた.
 内視鏡は本田会長が説明を行ったが病変の範囲ははっきりしないようであった.
 結果は深達度MのIIcであった.症例のX線写真等,詳しい結果は限定ページをご覧下さい.
 今回の第1症例は,司会の寺田幹事の見事な進行により多くの会員が発言し,第2症例のような活発な意見が出されました.この調子で来月以降も行いたいものです.
 次回の司会者にはかなりのプレシャーでしょうか.

症例写真は <こちら> から.


プログラム3 レクチャー 「胃X線撮影法のQ&A」

吉本幹事が担当しました.
 普段吉本幹事が行っている胃透視についてを詳しく説明しました.
 予約の用紙の提示から始まり,効コリン剤,グルカゴンについて説明が行われ,続いて実際の撮影をビデオを使い解説してゆきました,撮影の特徴は近接で行い,ローリングよりもシェーキング,ピッチングを多様して前後壁をくまなく撮り分けているのが非常に印象的でした.
 詳しい説明等は限定ページのlectureの解説を御覧下さい.


プログラム3 第2症例検討

  井上幹事が担当しました.
 伊藤,能瀬両会員が読影者に指名されました.
 初めに検診で撮影された写真が提示されました.両読影者共に病変は体下部大彎後壁寄りに存在する陥凹性病変であるとしました.続いて精査の写真が提示され詳しく検討がされてゆきました.一番問題となり意見が分かれたのは深達度についてでした.Mの早期癌からスキルスタイプの進行癌までと多くの意見がでましたが結果は,深達度Mの早期癌でした.
 詳しい読影の激しい討論に関しては来月の症例レポートを,症例写真,マクロ等は限定ページをご覧下さい.
 今回のレポーターは南会員が担当します.素晴らしいレポートを待っています.頑張って書いて下さい.
(福本 弘幸)

(福本 弘幸)

症例写真は <こちら> から.

忘年会