183回例会 (2001.07.07)
昨日あれだけ降った雨がウソのように止み,真夏のような青空になりました,今日7月7日七夕を祝っているかのようです.今回の研究会は,他の研修会等と重なり参加者が少ないのではと危惧しましたが,思ったより多くの人の参加がありほっとしたところです.それでは研究会のスタートです.
今回の参加者は 66名.プログラム1 前回第二症例レポートの説明
レポーターの米谷幹事は,昨年度の最優秀レポート賞を受賞者です.今回も最優秀レポート賞をねらっているのでしょうか,レポートは素晴らしい出来ばえです.考察等の内容も非常に良いのですが,それ以上にシェーマがすごく綺麗に描かれています.是非ご覧ください.
会員の皆様で,今回のレポート見て,俺も一丁やってやろうかという方がいましたら幹事まで,今年の最優秀レポート賞は・・・貴方かも?
プログラム2 症例検討 第1症例
峯山幹事が担当しました. 三宅氏が指名され,第2症例のように立位,腹臥位充盈像のチェックから始まりました.
病変は胃角後壁中央に存在する隆起+陥凹性病変で,大きさ3cm×3cm ,おそらく今回の症例検討のテーマと思われる深達度の違い,進行癌か早期癌かで意見が分かれた.
三宅氏は,空気量の多少によっても病変の大きさ,形が変わらない,圧迫の強弱においても病変は硬いことより進行癌と読影しました.まさにその通りの結果であり,深達度を推かるには,空気量の違う写真,圧迫の強弱をつけた写真,さらに側面像が必要であると強調されました.
プログラム3 レクチャー 「消化管検査に於ける接遇」
板谷幹事が担当しました.
消化管検査を行う上で,私たちは撮影の技術,知識は身に付けようと勉強しますが,接遇についてはなおざりになっているのが現状ではないでしょうか,いくら技術,知識があろうとも,診断価値の高い写真を撮影するには,患者さんの協力無くしては不可能であるということです.そのことが今回のレクチャーを通じて改めて思い知らされました.
それではレクチャーの内容を見てゆきましょう,まず始めに,患者さんは検査に対する不安や緊張があり,それを解消させる必要がある.そのためには話し掛けることが重要で,自分の中の不安感が,自分が恐れている程のものでないことが自覚できれば,それだけで不安の感情は半滅できるとの説明でした.
次に,OKの合図を省略しないということです.たとえば「息を止めて下さい」とは言うが,「息をしていいですよ」とは言わない,確かに,楽にしてとは言うが息をして下さいと言わない場合がほとんどである.これからはおおいに気を付けたいものだと思います.さらに板谷幹事は,肯定的な表現は安心につながるとして,「否定しないで検査が出来れば素晴らしい」と言われました.
それが出来るかは分かりませんが,ぜひ挑戦したいものです.
次に,コミュニケーションについて多くの説明がされました.
コミュニケーションには,言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションがあり,その比率は,15%と85%で,つまりコミュニケーションは言葉以上に我々検査を行う者の態度が重要であるというわけです.笑顔で接することが大事なのですね.
詳しい内容は限定ページをご覧ください.
プログラム5 症例検討 第2症例
婦木幹事が担当しました..
詳しい内容は症例レポートをご覧ください.
症例写真は <こちら> から.