180回例会 (2001.04.14)
満開に咲き誇った桜がいつの間にか散ってしまいましたが,それと前後するように御堂筋の銀杏の木には小さな扇型の若葉が多く見受けられるようになりました.過ごしやすい季節の到来です.
今月より,当研究会も2001年新年度となります,例会運営ではプログラムの若干の変更がありますが,幹事一同,より良い例会にするために頑張りますので,会員の皆様もご協力をお願い致します.
それでは,新年度4月例会のスタートです.
今回の参加者は 80名.プログラム1 平成13年度総会
例年通り会務報告が行われ承認されました.
- 平成12年度会務報告
- 事業報告
- 事業監査報告
- 決算報告
- 会計監査報告
- 役員並びに各委員紹介
- 平成13年度事業計画(案)
- 平成13年度予算(案)
平成13年度事業計画(案),予算(案)も会員の方々の賛同が得られ,平成13年度事業計画,予算が成立しました.
幹事は,増田,坂本両幹事が退任され,新しく武智,米谷両幹事が加わることになりました.増田幹事,坂本幹事!お疲れ様でした.
プログラム2 学会報告 「第13回日本消化管撮影研究会」
吉本幹事が札幌での第13回日本消化管撮影研究会で行った,胃前壁の撮影法についての報告です.
前壁撮影には,粘膜法,圧迫法,二重造影法 (頭低位)がありますが,今回は前壁二重造影法についての説明でした.まず胃を,長胃,鈎状胃,牛角胃,瀑状胃に分類し,さらに牛角胃については,枕を入れ胃体が伸びるか伸びないかにに分け,それぞれについて実際の撮影法を説明してゆきました.
前壁二重造影法については今までに多くのレクチャー等を見てきましたが,今回ほど解りやすく,詳細に説明されたのは初めてではないかと思われます.
プログラム3 レクチャー 「読影のABC」
寺田監査による新年度恒例の名物レクチャーです.
例年花や犬などがスライドに登場します,今年は何が出るのかと内心楽しみにしていましたが,寺田監査いわく,いつも花や動物を出しているので今回は普通のレクチャーに戻りますとのことで少しガッカリしましたが,いきなり登場したのはカワセミの写真です.今年は鳥で来たかと思いましたが,そこまででレクチャーはいたって普通に進んでゆきました.
今回のレクチャーでは,
1)病変を構築するのに必要な要素をまとめる,その一つ一つを明確にする.
の3行程をあげ,さらに各行程について詳しく説明し,次に病変の構築に必要な項目として,1.数,2.部位,3.形,4.隆起か陥凹それとも混合か,5.大きさ,6.高さ,深さ,7.周辺の性状,8.表面,内面の性状,9.辺縁の性状,10.硬さ, の10項目を挙げ,なぜ必要か,正確に読影するためのABCのポイントとして,
2)要素から全体像(形状)を構築.
3)構築された形状から病名を考える.
A.読影に必要な写真はどのような写真か
以上を1〜10の各項目に照らし合わせ,一つ一つの項目について詳しく解りやすく説明されたので非常によく理解できたと思われます.
B.最も観察に必要な写真は
C.よく使われる語句,覚えておくべき所見は
詳しい内容は,限定ページ,会誌No22号をご覧下さい.
プログラム4 症例検討 第2症例
司会は板谷副会長が担当しました.
レポーターは武智幹事が担当です.
詳しい内容は症例レポートをご覧下さい.
症例写真は <こちら> から.