175回例会 (2000.11.11)
11月に入り御堂筋の銀杏並木も黄金色に染まり始め,風に吹かれハラハラと散り始めました.朝夕だけでなく日中もかなり冷える込むようになり冬の訪れも近そうです.こういう時は鍋でもつつきながら一杯といきたいところですが,12月例会後の忘年会まで我慢する事にしておきましょう?
それでは11月例会のスタートです. 今回の参加者は 63名
プログラム1 なんでもQ&A!
今回は、DR装置で撮影されたルーチン検査が供覧されました.
DR装置を使う場合のメリットとして,連続撮影が行える為,下咽頭部や胃部での薄層法での撮影に有効であるという説明でした.実際,薄層法の撮影は撮影するタイミングが難しいが,容易に撮影できるのはメリットと思われます.またDR装置では,撮影範囲が狭いことが欠点であり,分割で全域をフォローしているというお話もありました.DR装置やフラットパネルを使用した透視撮影装置が普及すると考えられ,非常に参考になる写真が提示されたと思います.
プログラム2 前回第2症例レポートの説明
レポーターの南氏は,今回が初めての担当で,しかも今までに例会での発言も皆無という事で,どうなる事かと心配していましたが,レポートも良くまとまっており,説明もほうも無難にこなし,初めてでこれだけ出来れば立派なものです.まだレポートの書いていない会員の皆さん,是非一度書いてみてはいかがでしょうか?
担当の幹事の方々に親切丁寧に指導を受けられます.
プログラム3 症例検討 第1症例
柏木画像評価委員が担当しました.
今回のテーマは噴門下部〜体上部前壁です.
区域描出は三宅氏が指名され区域をひいてゆきましたが,さすがにベテランですほぼ完璧に出来ていました.柏木によると,位置の同定は複数の写真を参考に,foldの形等で写真を合わせ決めればわかりやすいとのことです.
病変については井上(清)幹事が指名されました,病変は胃体上部前壁小彎寄りにあり,この部位の撮影は,腹臥位第1斜位で,椎体,十二指腸に流出したバリウムをさけて,バリウムを流しながら振り分けて撮影するとのことでした.
柏木によると,体上部前壁は空気大量の撮影となるために,読影したよりも実際は深達度が深い場合が多いとのことでした.
症例写真は <こちら> から.
プログラム3 レクチャー 『前後壁を跨ぐ病変の範囲の撮影法』
本田会長が担当しました.
前後壁に拡がる病変の撮影法として,
等をあげ区域描出能と密接につながるとした.病変の部位同定のポイントとしてはバリウムを漂わせる事が重要で,陥凹はバリウムが溜まった瞬間を,隆起ははじいた瞬間をタイミングよく撮影する,そのためにはバリウムの流れる水路に病変を位置するとの説明でした.
- 病変が辺縁に及んでいたら対側も撮影する
- 小彎,大彎を正面視する体位
- いかにして病変の正面像を撮影するか
- どのようにして病変部にバリウムを流すか
次に,マクロ写真を先に提示し,それから病変がX線写真でどう写るかを説明された訳ですが,その中で大きい病変は一枚のフィルムでは写せない,病変を骨から外した正面,第1,第2斜位像が前後壁とも必要であり,それを組み合わせて病変を立体構築するということが印象に残りました.
詳しい内容は,会員限定ページを御覧下さい.
詳しい内容は <こちら> を御覧下さい.
プログラム4 症例検討 第2症例
蓮尾幹事が司会を担当しました
. レポーターも蓮尾幹事が担当しております.
詳しくは症例レポートを御覧下さい.
症例写真は <こちら> から
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