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第374回7月度例会 活動風景 2017.7.1 |
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連日厳しい暑さが続いておりますが、皆さまいかがお過ごしですか。
毎年8月例会は、なにわ淀川花火大会と日程が重なります。
このなにわ淀川花火大会は、平成元年から「平成淀川花火大会」として17年間開催されており、地元ボランティアと、周辺企業、団体、商店などの寄付によって財政をまかない運営されているそうです。
今年度からはなにわの夏の風物詩をオール大阪で応援しようという事で、名称を「なにわ淀川花火大会」に変更されたようです。
推定2万発の花火を打ち上げる大阪最大規模の花火大会が、ボランティアで運営されていることにちょっとびっくりしました。
花火のスタートは19:40分ごろからなので、例会参加後でも十分間に合いますよ。
ぜひ夏の風物詩をご堪能ください。
今回の参加者は 58 名です。
プログラム1 第1症例検討
山本泉幹事が司会、三原会員が読影を担当しました。
三原:粘膜ひだを認めず、背景粘膜は高度萎縮している。
胃角部後壁小彎よりに10×5mmの隆起+陥凹性病変を認める.
陥凹辺縁は不整で浅く、陥凹底に顆粒を一つ認める。
ひだ集中はなく、隆起の立ち上がりはなだらかで、表面性状は周辺粘膜と変わらない。
硬さは不明で、分化型のIIc型早期癌、深達度不明。
能瀬:隆起の起始部まで陥凹は存在する。
分化型のIIc型早期癌、深達度M。
田中幸:肛門側隆起の辺縁は立ち上がりが亜有茎で病変全体が盛り上がっている。
分化型のIIc型早期癌、深達度SM2。
井上清:病変に硬さがなく、陥凹近傍に陥凹とは関係のないひだ集中を認める。
良性潰瘍。
結果:M, Less, Type 0-IIa+IIc, 40×15mm, tub1, pT1a(M), ly0, v0, pHM0, pVM0, R0,stageIA
詳しい結果は<限定ページ>をご覧下さい.
プログラム2 前回第2症例の報告
脇田会員が担当されました。
病理結果とX線画像を詳細に対比し、病変の硬い部分とやわらかい部分の説明をされました。
1か月間お疲れ様でした.
プログラム3 Mini Lecture
『前壁二重造影について』
藤本幹事が担当しました。
体形によって、ガーゼを使用した枕と布と脱脂綿を組み合わせた少し硬い枕を体形別に使い分ける方法を紹介され、その効果を画像を交えて解説されました。 。
プログラム4 Lecture
「胃X線撮影法Tips?役に立つコツ・豆知識・小技集?」
西戸会長が担当しました。
撮影前の準備から接遇、撮影の細かいコツを説明され、見逃し症例を提示しながら、透視像で注意するポイントと、追加撮影のタイミング及び体位変換法について解説されました。
プログラム5 第2症例検討
藤本幹事が司会、田中会員と三浦幹事が読影を担当しました。
三浦:前庭部前壁大彎よりに20×20mmの類円形のひだ集中を伴う隆起+陥凹性病変を認める。
辺縁明瞭で不整形なやや深い陥凹があり、陥凹内面に顆粒を一つ認める。
隆起の立ち上がりはなだらかで、隆起表面の粘膜模様は周囲粘膜とあまり変化はない。
大彎の変形には恒常性があり硬さがあるものの、小彎側の変形はそれほどでもない。
未分化型のIIa+IIc型早期癌、深達度SM。
田中:三浦とほぼ同じであるが、陥凹全体が盛り上がっているのは癌の浸潤による影響と考る。
大彎側の抜け像に恒常性を認めるので、未分化型のIIc型早期癌、深達度SM2。
能瀬:深い陥凹は良性潰瘍で、その周りに浅い陥凹が広がっていて、空気量の違いにより病変の大きさが変わる。
未分化型のIIc+III型早期癌、深達度M。
井上清:能瀬とほぼ同意見。
浅い陥凹の範囲は能瀬より一回り小さい。
未分化型のIII+IIc型早期癌、深達度M。
細見:病変の範囲は陥凹の深い部分のみだが、ひだ先端が少し盛り上がっている影響で陥凹が深く見えているだけで病変自体の厚みはない。
未分化型のIIc型早期癌、深達度M。
吉本:井上清とほぼ同意見。
深い陥凹自体は良性潰瘍だが陥凹辺縁の淵の部分に悪性所見が見られる。
硬さはほぼ感じないが大彎側の一部に抜け像が恒常的にある。
未分化型のIII+IIc型早期癌、深達度SM。
宮崎:空気量を変化させたときの陥凹周囲の抜け像の幅が、空気多量の方が厚くなるのが気になる。
未分化型のIII+IIc型早期癌、深達度M。
小川:田中と同意見。
不整形な深い陥凹なのでSM2?MPを考える。
井上啓:陰影欠損様を認めるが画然とした変化ではなくSM2までは浸潤していない。
結果:M, Gre-ant, Type 0-IIc+III,por1, pT1b(SM),int,INFb ly1, v0, N0, pPM0, pDM0
詳しい結果は<限定ページ>をご覧下さい.
(記:細見 聡)
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