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第319回12月度例会 活動風景  2012.12.1

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今年最後の大きな出来事といえば12月16日に行われた第46回衆議院議員選挙ではないでしょうか.

勝った党首,負けた党首の顔つきは対照的なものでした.やはり「笑う門には福来たる」でしょうか.
この笑いですが,笑うとリンパ球の一種であるナチュラルキラー細胞が活性化され,がんに対する抵抗力が高まりはじめ,リウマチ,糖尿病などにも効果ありの研究結果が報告されているそうで,色々な良い効果がありそうです.

来年はいつも笑っていられる年になればいいなあと思います.
皆様方にとって良い年になりますようお祈りいたします.

それでは,研究会のスタートです.

今回の参加者は 63 名です.



プログラム1 第1症例

司会は三浦幹事,読影は長田,川岡両先生が担当しました.

長田は胃体中部後壁小彎よりに1病変,前庭部後壁小彎よりに1病変,合計2ヶ所の病変を指摘.
胃体中部後壁小彎よりの病変の読影として,ひだ集中を伴う陥凹性病変.形は楕円形.辺縁に不整はなく,陥凹周囲に浮腫様所見を認め,ひだの先端には悪性の根拠は無いとし,良性潰瘍とした.

前庭部後壁小彎よりの病変の読影として,陥凹性病変を指摘.陥凹は内に凸であり,陥凹内面に顆粒を多数認め,陥凹辺縁は不整,この辺縁不整と陥凹内の顆粒を悪性の根拠とし,肉眼形態IIc ,深達度は陥凹内に顆粒が多く,顆粒の大きさが揃っていることよりM,組織型は未分化型とした.

川岡も長田と同意見であり,組織型の意見が異なり,肉眼形態IIc ,深達度M,組織型は分化型とした


詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 レポート報告

前回第2症例のレポーターは北野先生でした.
北野先生が都合により欠席のため西戸副会長が代理発表となりました.
レポート内容はIIa+IIc について文献を添え,詳しく書かれていました.1ヶ月間お疲れさまでした.




プログラム3 レクチャー 「充盈像は本当に必要!?」

今月は「充盈像は本当に必要!?」と題して,森下,福本両幹事が担当しました.

森下先生はご自身の再確認のためとし,基本的な読影,撮影の基本,定形,正常異形などを解説していただきました.

福本先生は症例を多く提示していただきました.
立位充盈像,腹臥位充盈像を最初に提示し,病変の有無を推測し,二重造影像を提示するディスカション形式で解説していただきました.



詳しい内容は, 限定ページレクチャー をご覧下さい.


プログラム4 第2症例検討

司会は西戸副会長,読影は桑原,三浦両幹事が担当.

桑原:病変は胃体中部小彎前後壁を跨ぐ陥凹性病変.形はヒイラギ状,大きさは15×15mm,陥凹辺縁は内に凸,外側に滲みがあるとした.
陥凹内面には顆粒を1個認め,陥凹の深さは流し撮りで浅い病変とした.
陥凹周囲にはひだ集中をみとめ,陥凹の口側でひだの太まり所見を指摘.硬さにおいて,空気量の異なる写真で病変の大きさに変化を認めるとし柔らかい病変とした.
総合的に肉眼形態IIc ,深達度SMとした.

三浦:桑原と同意見で,陥凹の辺縁は陥凹の肛門側に鋸歯状の不整形指摘し,この所見を悪性の根拠とした.
総合的に肉眼形態IIc ,深達度SM,組織型は分化型とした.

会場の意見
能瀬:ひだ集中を伴う陥凹性病変.陥凹の境界は不明瞭,陥凹内面は大小不同の顆粒を指摘.
肉眼形態IIc ,深達度SM,組織型は分化型とした.
  福本:桑原,三浦と同じ範囲で,肉眼形態IIc ,深達度M,
組織型は陥凹の辺縁がハッキリしていることより,未分化型.

拝原:読影者と同じ範囲で,肉眼形態IIc ,深達度M,組織型は分化型.
佐藤:陥凹内面に大小不同の顆粒を指摘.肉眼形態IIc ,深達度SM,組織型は未分化型とした.

井上(啓):ひだ集中を伴う陥凹性病変を指摘.
ひだの先端は中断.陥凹周囲に粘膜異常を指摘.
大きさは読影者より大きく30×30mmとし,肉眼形態IIc ,深達度M ,組織型は分化型とした.




詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.

(記:米谷 孝史)

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