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第247回11月度例会 活動風景  2006.8.5

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 冬の到来を告げる木枯らし1号が吹き荒れましたが,北海道では突然に竜巻が発生し多くの被害をもたらしました.台風ならばある程度の進路が想定できるので,備えることも可能なのですが,今回の竜巻の様な場合は,それも無理ですね.
 テレビのニュースで見ただけですが凄いエネルギーですね,アメリカ大陸に発生する超巨大な竜巻ならばと考えれば想像もつきません,改めて自然の力の偉大さを感じずにはいられません.
 それでは我々も,大きなエネルギーを持って研究会頑張りましょう.
 今回は,例会終了後に短期研修会が行われます,長丁場になりますがバテないように,それではスタートです.

今回の参加者は 62 名です.


プログラム1 第1症例検討

 朝日幹事が司会を担当しました.
 川崎会員が指名されました.
 初年度の写真
 立位充盈像で噴門下部大彎後壁寄りをチェック.
 二重造影像で胃体上部小彎側の陥凹性病変をチェックします.
 田中(幸),右側臥位像で集中様所見,川崎の指摘した部位か,体下部後壁小彎寄り,胃小区間溝の異常が小彎を超えている,陥凹性病変か?他の写真ではわからないので粘液によるものか?
 森永,淡いバリウムエッジが見える,胃角付近,田中が指摘した部位か,全周は追えないので一応チェック.
 岩瀬,体部大彎側,fold が切れている,陥凹性病変を疑う.
 山田(淳),体中部後壁小彎寄りに陥凹性病変を疑う所見.
 次年度の写真
 噴門下部から胃体上部にかけて存在する陥凹性病変,大きさ3cm位,口側に一部深い部分があり顆粒も見られる.辺縁が不整であり,中の顆粒も不整であるので悪性と考える,IIc 深達度は深い部分でSM.
 森永,口側が深いと言ったが,陥凹は全体に深い,集中するヒダに一部異常が見られる,はっきりした悪性所見は見られないが IIc+III 大きさ4cm位,周りの隆起から考えてSMは確実,massive か.
 田中(幸),側面像に近い写真では,かなり深い陥凹だと思われる,深い陥凹の周りに隆起がみられ,バリウムを抜いた写真では辺縁がギザギザしているので悪性だと思う.


詳しい結果,X線写真内視鏡,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 前回第2症例の説明


 司会も担当した丹羽幹事が説明を行いました.レポートの内容は,シェーマも含めて良く書かれています,さすが過去に最優秀レポート賞を獲得している貫禄ですね.前月もそうでしたが,幹事がレポートを書けば,安心して見ていられますが,やはり,若い会員が担当するのがベストだと思います.
 会員の皆さん,レポートを担当して下さい,サポートはばっちりですよ.
 最優秀レポート賞を目指して見ませんか.待っています.



プログラム3 レクチャー 「消化管アラカルト」

 鎌田編集委員と岩瀬副会長が担当しました.
 鎌田編集委員
 最初に,胃に穴があくというショッキングな症例の提示から始まりました.
 胃潰瘍で穴の開いた症例写真は思っていたよりも大きな穴が印象的でした.
 次に,,十二指腸潰瘍の穿孔の症例が出され,その術後の写真が提示されました.続いて,全身状態の観察についての解説があり,実際の臨床の場でなければ体験できない事の説明には,検診施設での経験しかない若い会員には良いレクチャーだと思いました.
 岩瀬副会長
 イレウスの患者の胃透視の写真を提示しました,そのバリウムを追って閉塞部位を見つけたのには驚かされました.次に,胃体上部のIIa の写真が,実は前庭部大彎部のラインにも異常がある症例でしたが,以前に本田前会長に見せたところ,その部分もキッチリ指摘されたそうです.その事があって本田前会長の舎弟になったのでしょうか?





尚,詳しい内容は<限定ページ>,レクチャーを御覧下さい.

プログラム4 第2症例検討

 田中幹事が司会を担当しました.
 盛,加藤,両会員が指名されました.
 立位,腹臥位充盈像のチェック
 盛:立位,バランスも良く,ノーチェックです.
   腹臥位,前庭部小彎部に直線化3´で,前庭部大彎線,圧迫がかかって陰影欠損が見られる3番でそれぞれチェック.
 加藤:胃角が左に変位している5番で.体上部ラインが交差している3番でそれぞれチェック.
 井上(啓):腹臥位で体上部前壁に隆起様所見3番でチェック.
 全フィルム
 加藤:前庭部大彎寄り後壁にバリウムをはじく所見と一部溜まっている所見が見られる,隆起+陥凹性病変,大きさ2.5cm位,その周りに広い範囲のアレアの異常が見られる.陥凹辺縁は不整,ヒゲ状の飛び出しがあり,内面は大彎側が深く,小彎側は浅い,顆粒も見られる.
   病型はIIc 空気量の差で病変が変化しているのと顆粒等が残っているので深達度はM,分化型.
 盛:陥凹があり周りに隆起がある,陥凹内には顆粒が見られ,陥凹に高低差はあるが全体に浅い,その下方にアレアの異常があり病変が拡がっている,ヒゲ状の飛び出しがありIIc,周りの隆起は反応性のもので深達度はM.
 安藤:盛さんと同様に周りの粘膜は粗造である,IIc+IIb 分化型.
 森永:周囲の変化は読みすぎでは,隆起主体で中に陥凹,大きさ2.5×1.5cmIIa 側面像で変化が無いので深達度はM.
 井上(啓):陥凹はもう少し小さい,くつわ虫状の変化が見られるIIc,M,周りの隆起は反応性のものである.




詳しい内容は結果は,症例レポートを,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.

(福本 弘幸)

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第247回11月度例会 活動風景 2006.11.4

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