■症例記録1 12月例会レポーター■
大阪がん予防検診センター 三浦一利
Adenocarcinoma mucocellulare (Por)
f Type 0 IIb+IIc T1(M),30×20mm,PM(-),DM(-),ly0,v0
本症例は鹿児島県の南風病院から特別に提出して頂いたDRフィルム.病変は非常に微細であり読影が難しい.考察では,IIbについて,こと細かくまとめられています.また,胃体部における微細の病変を描出するための撮影法にも詳しくまとめられています.
■症例記録2 10月例会レポーター■
植木病院 丹羽大輔
f Type 3 SS,poorly differentiated adenocarcinoma,30×27mm,infr,ly2,v2
Ulcer scar at M,UL-IIIS
穹窿部前壁に存在する隆起+陥凹性病変.会場全員が進行癌と読影.しかし,食道に浸潤しているかどうかは意見が分かれた症例であった.考察では,胃癌SM以下深部浸潤のX線所見や右側臥位について詳しくまとめられています.
■見聞録 松川正明先生の特別講演を拝聴して■
和田病院 田中幸一
平成16年度2月の特別講演は,昭和大学附属豊洲病院消化器科教授の松川正明先生に「下部消化管造影検査の今後の展望」についてご講演をして頂きました.大腸癌の死亡率は1950年に比べて,1996年には男性で16倍,女性で12倍になってきており,食生活の変化は原因ではないかと最初に話され,下部消化管造影検査の重要性についてお話いただきました.
■ひっすう「硫酸バリウムX線造影剤のこれだけは知っておきたい」■
大阪がん予防検診センター 久保次男
今回は,3回シリーズの1回め.硫酸バリウムの基本的なことと,流動性(粘性)について詳しく書かれています.硫酸バリウムの原料,物理化学性状や粘度などについて.
■Q&A「DRシステム導入における画質調整」■
北海道健康管理センター 高橋伸之
デジタル処理の利点最大限に発揮することで従来のフィルム画質にない,安定した画質(濃度)を目指すという内容になっています.
■ウソ?ホント? それでも撮影しますか?■
右廻りフルターンでの背臥位正面二重造影像
アムスニューオータニクリニック 井上清輝
本当に背臥位からの右廻りフルターンで撮影した背臥位正面二重造影像には,後壁病変は勿論のこと前壁病変まで描出することができるのであろうか?
■2003年度レクチャー紹介■
大阪がん予防検診センター 蓮尾智之
2003年下半期のレクチャーを紹介.10月「胃X線標準撮影法(右側臥位像)」,11月「胃X線標準撮影法(背臥位第二斜位振り分け像)」,12月「胃X線標準撮影法(立位第二斜)」,1月「DRシステムを導入した当施設の現状」,3月「人工肛門の注腸X線検査における自動注腸装置の有用性」.
■施設訪問記 東葛病院(千葉県)■
藤田胃腸科病院 本田幹雄
本田会長自らが訪問したのは,千葉で開催された第26回消化管造影技術研修会に参加した翌日,会員の安藤氏が勤務する東葛病院でした.病院の概要や日常業務を紹介しています.お土産は,研究会で使用する症例までお借りしてきました.
■第11回研修会短期■
総括 松浦診療所 米谷孝史
2004年2月15日(日)に大阪がん予防検診センターに於いて開催.48名が参加した今回のテーマは,「基礎から学ぼう下部消化管」.大腸模型を作成しそれを活用しながら,講義や症例検討をしました.
参加記 江草苗実氏,平田昭美氏.
受講者名簿
■Step up 「あなたはどう読む」■
提示されている写真を読影して,回答を読影フォームに記入して下さい.解答は次号またはホームページ,次会誌に掲載予定です.
会誌前号のStep upの模範解答を掲載しています.
■広場「第16回日本消化器画像診断情報研究会参加記」■
サトウ病院 井上啓二
2004年1月23日に東京厚生年金会館にて開催された第16回日本消化器画像診断情報研究会の参加記です.内容や感想などが書かれています.
■会員寄稿■
「明日もマーゲンを」 東京勤労者医療会 安丸重雄氏
ベテランの立場から,豊富な経験を交え消化管に対する思いを述べられています.
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